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ミシシッピ州の反LGBT法に抗議し、ブライアン・アダムスが公演をキャンセル

 先日、ジョージア州で公然と同性愛者を差別することが可能になる「宗教自由法」が議会を通過し、映画業界やセレブたちが抗議活動を行ったばかりですが、今度はミシシッピ州で同種の法案が議会を通過し、知事の署名を経て成立しました。
 ミシシッピ州では、同性カップルが養子を迎えることが認められたばかりでした。

 4月5日、米ミシシッピ州のフィル・ブライアント知事は、州内の事業者がLGBTへのサービス提供を拒否できるようにする法案(下院法案1523号)に署名し、法律として成立させたことをツイートしました。知事は「民間団体や組織、個人の真摯な宗教的信念、道徳的信条を、州政府機関による差別から守るため」としています。「宗教自由法」は7月に施行される予定です。

 これに対し、やはり各方面から非難の声が上がっています。

 LGBTの権利擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」によれば、この法律により宗教を理由にしたLGBT差別が正当化され、さらに里親がLGBTの子どもを「転向セラピー」に送り込むことも可能になるとしています(転向セラピーは、ゲイやレズビアンを異性愛者に転向させるための心理療法で、効果が見られないどころか「治療」を苦に自殺するケースもあり、オバマ政権はこれを有害と見なし、禁止する州も増えています)

 米自由人権協会(ACLU)は、この法案が「結婚は男性と女性の結合(ユニオン)であり、性交渉はそのような結婚のために適切になされるもの」と信じる人々を守るための法案であるため、ひとり親への差別すらも合法にしてしまうと、批判しています。またACLUによれば、自らの宗教的信条に従わない従業員を企業が解雇すること、トランスジェンダーの生徒が自身の性自認に合う服装をするのを学校が認めないこと、宗教的信条を理由に住宅の賃貸・売買を拒否することなども合法になります。

 ゲイ団体「GLAAD」のサラ・ケイト・エリスは「時代に逆行する反LGBT法に署名したブライアントはミシシッピ州の市民や経済を危険にさらし、州の評判を傷つけている」と批判しました。

 ニューヨーク州のクオモ知事は、ミシシッピ州への不要の公用出張を禁止しました。

 また、絶大な人気を誇るトーク番組「エレンの部屋」の司会者であるエレン・デジェネレスは、「エレンの部屋」の冒頭で「ミシシッピ州の知事は宗教自由法にサインをした。聞こえはいいわよね。“自由”という言葉が入っているから。でもこの法律が意味しているのは、法律を理由にゲイカップルの結婚、養子縁組、里親になることを拒否できるということ。ゲイを解雇したり採用を拒否したりすることができる。家を貸さないこともできる」「私は政治的な人間ではない。でもこれは政治ではなく人権の問題。間違ったものを見たらそれについて話すべき。スパンデックスのパンツでスターバックスに並んでいる男性を見たらおかしいと言うのと同じこと」「ゲイであることはとても個人的な問題」「これは差別を定義する法律」と批判しました。

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 先日のブルース・スプリングスティーンと同様、ブライアン・アダムスも4月14日のミシシッピ州ビロクシでのコンサートの中止を発表しました。
「特定の人が性的指向のために、人としての権利を否定される州では、いい演奏はできない」
「LGBTの市民がなぜこうやって差別されなければならないのか理解できない」
「ミシシッピ州がこの間違いをいつか改めたら、ぼくもまたこの地に戻ってたくさんのファンのために演奏できることになるだろう」

 

ミシシッピ州で「反LGBT法」成立、広範な差別が合法に(Newsweek)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/lgbt.php

米ミシシッピ州で「宗教自由法」が施行、LGBT差別との批判(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/lgbt-idJPKCN0X30HU

エレン・デジェネレス、ミシシッピ州の反LGBT法を批判(ELLE)
http://www.elle.co.jp/culture/celebgossip/Ellen_DeGeneres16_0411

ブライアン・アダムスやブルース・スプリングスティーン、反LGBT法への抗議でライヴ中止(RO69)
http://ro69.jp/news/detail/141680

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