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岐阜県関市がLGBT支援宣言

2016年08月14日

 8月10日、岐阜県関市の尾関健治市長は、同市の総合福祉会館「わかくさ・プラザ」の前で「性の多様性を認め、だれもが自分らしく暮らせることをめざし、LGBTの配慮に向けた取り組みを始める」と述べて、「LGBTフレンドリー宣言」を行いました。市職員と市民ら約100人がレインボーカラーの風船を空に飛ばしました。
 2013年に大阪市淀川区が初めてLGBT支援宣言を行い、以降、沖縄県那覇市、兵庫県宝塚市、和歌山県橋本市などが同様の宣言を発していますが、東海地方では初めてとなります(同性パートナーシップ証明という形での支援を含めると、三重県伊賀市に続いて2例目となります)

 関市では今年3月、名古屋市のLGBT支援団体「On the Ground Project」代表の市川武史さんを講師に招き、企業向けの研修を実施しました。それを機に、関市職員や市民にもLGBTへの理解を広げ、職場や学校で悩みを抱える当事者たちを支援しようと、宣言することにしたそうです。
 今年度は市職員や教職員、保育士らを対象に、LGBTへの差別をなくすための研修を3度ほど実施し、一般市民向けのセミナーも開きます。庁内にLGBT支援の検討委員会も設置。同性のパートナーを持つ職員がいる場合、家族手当の支給や結婚休暇の取得などが可能になるよう、就業規則にある「配偶者」の定義を変えることも検討するそうです。
 また、市は来年度以降、同性カップルのパートナーシップ証明書の発行や公共施設、市の書類の性別表示の見直し、小中学校で児童生徒や保護者が相談できる環境の整備などを進めるそうです。職場環境の整備に関し、企業などへも協力を求めていく姿勢です。

 尾関健治市長は「宣言は、いわばキックオフで、これから取り組みを進めていく。市民にLGBTを理解してもらえる機会を提供していきたい」と意気込みを語りました。




LGBT支援進める フレンドリー宣言 関市(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20160811-OYTNT50022.html

関市 LGBTフレンドリー宣言(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1608122200003.html

LGBT配慮を推進 関市が「フレンドリー宣言」(岐阜新聞)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160813/201608130838_27836.shtml

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