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宇多田ヒカルさんが同性愛者のストレートへの恋心を歌った新曲「ともだち」を披露!

2016年09月23日

 宇多田ヒカルさんが9月22日放送のNHK「SONGS」で約6年ぶりにTVに出演し、歌い、語りましたが(それ自体、大事件でしたが)、番組中で宇多田さんが自ら「同性愛者の、同性愛者じゃない人への秘めた思いを歌」と紹介し、「ともだち」という新曲を披露しました。
 友達にはなれないな、君に触りたくて仕方ないから、友達にはなれないな、嫌われたら生きていけないから、とか、胸の内を明かせたなら いやそれは無理、とか、恥ずかしい妄想や見果てぬ夢は 持って行ければいい 墓場まで、といった、キレイごとでまとめるのではない、ある意味ストレートな、それでいて切なくさせるような歌詞が印象的でした(歌詞はこちら)。ストレートの同級生や同僚に恋をした経験がある方は少なくないでしょうが、きっとこの歌で胸が締め付けられるような思いがしたり、「これは僕のための歌だ」と思えたり(癒されたり)するのではないでしょうか。中村中さんの「友達の詩」を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
 もしかしたら一橋大学ロースクールの学生の自死事件を受けて、宇多田さんがオマージュとしてこの歌を作ってくれたんじゃないかとさえ思いました。亡くなった彼も天国で喜んでいるのでは…

 Twitterなどでも早速「ものすごく共感する」「また宇多田ヒカルを崇めるしかなくなってしまった」「神」といった声が上がっています。今後もっと話題になり、いろんな意見が出てくるのではないでしょうか。

 Twitterといえば、もう1つ素晴らしい出来事がありました。この「ともだち」について海外のファンの方がTwitterで「ゲイがストレートに恋する歌って、ちょっとステレオタイプじゃない?」とツイートしたのに対し、宇多田さんが「どうして私がストレートだって思うの?」と返していたのです。もしかしたらバイセクシュアルかもしれないじゃない?という発言は、カミングアウトというよりも、ジョージ・クルーニーが「別にゲイだって思われても気にしないよ」とコメントしているのと同じ意味合いだと言えるでしょう(そのファンの方へのリプライの続きで「私の性的指向は置いといて。ゲイピープルのことを理解できるのはゲイだけだと言うのは悲しいし、よそよそしくない?」とも書いています)。宇多田さんのゲイフレンドリーさがよくわかる素敵エピソードでした。

 

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