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【追記あり】トランスジェンダーの就労支援から誕生した『おか米』が二丁目でも食べられるようになりました

2016/12/19


初代おか米ガール
アロム奈美江さん

『おか米』は、性別移行したことで会社を辞めざるをえなくなったトランスジェンダーの方たちに何とか仕事を…という思いから始まったプロジェクトです。
 
 まず、トランスジェンダーがどれだけ一般の会社で働くのが大変か、ということからお伝えします。
 虹色ダイバーシティの「LGBTに関する職場環境アンケート2015」(共同研究:国際基督教大学 ジェンダー研究センター)によると、就職や転職活動において困難を感じたことがあると回答した人は、トランスジェンダーで69%にも上りました。LGBが40%(ちなみに非当事者は11%)だったので、差は歴然としています。また、そもそもトランスジェンダーは大卒資格を持っていない人が多く、非正規雇用、ブルーカラーの人が多く、年収が低い傾向にあるというデータが示されています。転職の回数を尋ねた設問では、4回以上転職していると回答した人が最も多かったのは、MTFとMTXの方でした。
公務員、社員で戸籍変更が終わっていない方々が面接の際にトランスジェンダーと述べることで確実に落ちます」(転職サイト厳選3社.com)という声もあります。
 
 性同一性障害のトータルサポート事業を行うG-pit net worksに、ある時、MTFの方から「職場にカミングアウトをして、性別変更を認められ、いざ性別変更をして職場復帰したら、社内でいじめにあい、会社をクビになった。雇ってほしい」という相談が立て続けに2件あったそうです。
 相談を受けた井上健斗さん(FTMの方で、2010年にG-pitを創業)は「申し訳ございません。無料相談がメインでボランティアに近い活動をしています。雇うことができない現状です」と断らざるをえませんでした。しかし、とても心苦しく、「何とか仕事を作れないか?」と考えました。もともと自然が好きで、大自然に触れることで「自分の悩みって、ちっぽけだったな」と感じてきた井上さんは、常々「都会と田舎をつなぐ何かをやりたい」と思っていて、そこで『おか米』を思いつきました。
 田舎は過疎化が進み、農業を担う若手が不足しており、田んぼや畑が余っています。地方の人にこそトランスジェンダーのことを知ってほしいという気持ちもありました。会社勤めと違って、米作りなら、日々職場でいじめられたりすることなく、働くことができるのではないか。
 こうして、『おか米』が誕生したのです(詳しくはこちら
 

 『おか米』は、都会と地方をつなぐ、過疎化した地域を活性化する、地方でLGBTへの理解を深めていく、というコンセプトで、「都会×田舎」「LGBT×農業」をつなぐプロジェクトです。
 
 これまで『おか米』はネット販売のみの展開でしたが、12月19日(月)から二丁目の『ALAMAS CAFE』で取扱い第1号店として店頭販売がスタートしたほか、『ALAMAS CAFE』でのお食事メニューに使用されるお米がすべて『おか米』となりました。トランスジェンダーが心をコメて作ったミルキークィーンとコシヒカリ、この機会にどうぞご賞味ください。

おか米
おか米小袋450g:¥450(税抜)
販売元:株式会社 G-pit net works

ALAMAS CAFE
住所:東京都新宿区新宿2-12-1 ガーネットビル1F TEL:03-6914-9215
営業時間:
平日(月〜木)18:00〜2:00
週末(金・土・祝前日)18:00〜5:00
日曜・祝日15:00〜24:00

 


【追記】2017.1.25
 一部の方から『おかま』という言葉を想起させるネーミングへの批判が寄せられ、販売元の株式会社 G-pit net worksの判断で1月18日をもって『おか米』の販売が中止となりました。たいへん残念な話です。
 代表の井上健斗さんのコメントがこちらに記載されていますが、新しいネーミングが決まり次第、販売を再開するそうです。
 そもそもはトランスジェンダーの方の就業支援のためのプロジェクトであり、お米はぜひ買い支えてあげたいですよね。
 新しい動きがわかり次第、またお伝えしたいと思います。