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NHK朝ドラ『半分、青い。』にゲイの美青年が登場

 2018年度前期(4月2日から9月29日まで全156回放送)のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でゲイの美青年のキャラクターが登場し、『女子的生活』の志尊淳さんがこの役で出演することが発表されました。

 『半分、青い。』は人気脚本家・北川悦吏子氏(『愛していると言ってくれ』『素直になれなくて』『ロングバケーション』)の書き下ろし作品で、岐阜県と東京を舞台に、失敗を恐れないヒロインの楡野鈴愛(にれのすずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描くものです。
 鈴愛は高校まで岐阜で過ごし(【岐阜・故郷編】)、卒業後に少女漫画家を目指して上京(【東京・胸騒ぎ編】)、バブル真っただ中の東京で売れっ子少女漫画家・秋風羽織(あきかぜはおり)のアシスタントとなりますが、共にアシスタントをしていて鈴愛の戦友となるゲイの美青年、藤堂誠(とうどうまこと)を志尊淳さんが演じます。「ボクって…」が口癖なので「ボクテ」と呼ばれていて、アマチュア時代に「金沢の鬼才」と呼ばれたほどの漫画の実力を持っていますが、親からは「早く結婚して家業の呉服屋を継げ」と言われているそうです(リアルですね)。ゲイとしてさまざまな人生経験をしているせいか、言うことが結構深い…という役どころです。
  
志尊さんは「『半分、青い。』の世界で生きられることをとても幸せに感じております」と喜び、「素晴らしいキャストの皆さんの中でしっかりとボクテくんという存在を確立し、ボクテくんの魅力をたくさんの方々に届けられればと思っております。念願の朝ドラ。今からワクワクしております。皆様、楽しみにしていてくださいっ!」とコメントしています。

 この『半分、青い。』の公式ツイッターが10日に開設されましたが、午後3時の開設からわずか5時間でフォロワー数が1万人を突破し、まだまだ放送開始は先なのに、早くも注目を集めている様子が窺えます。世間でも今年話題のドラマの一つになるかもしれません(ゲイ的にはなんと言っても3月の『弟の夫』ですね)。ゲイの藤堂誠がどんなふうに描かれるのか、楽しみにしましょう。

 
 なお、はっきりゲイですと公表したキャラクターがNHKの朝ドラに登場するのは、おそらく今回が初めてではないかと思われますが、同性愛自体が描かれるのは初めてではありません。『ごちそうさん』で天才建築家・竹元教授(ムロツヨシさん)が美青年を見て顔を赤らめるシーン(明らかに一目惚れな表現)がありましたし、それ以前にももしかしたらあったかもしれません。
 
 ちなみに1月7日から放送がスタートした大河ドラマ『西郷(せご)どん』は、主演発表会見で脚本の中園ミホさんが「林真理子さんの原作は、いろいろな愛に溢れています。(藩主の)島津斉彬との師弟愛、家族愛、男女の愛、ボーイズラブまで、たっぷりとラブストーリーが散りばめられています」と語ったことから、(薩摩藩の武士の間では維新後も衆道が残っていたという有名な史実に基づき)西郷さんが美少年に恋するようなシーンが盛り込まれることが期待されています。大河ドラマの中の同性愛描写は意外に歴史が古く、1979年の『草燃える』で僧侶の公暁(堀光昭さん)と三浦駒若丸(京本政樹さん)が契りを結ぶシーンがあったそうです。




朝ドラにゲイの美青年登場へ ヒロインの仕事仲間、志尊淳が演じる(シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0097516

志尊淳、ゲイの美青年役で念願の朝ドラ初出演「今からワクワク」(マイナビ)
https://news.mynavi.jp/article/20180110-569890/

次期朝ドラ『半分、青い。』豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳ら出演決定(Livedoorニュース/オリコン)
http://news.livedoor.com/article/detail/14140794/

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