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サンダンス映画祭2018グランプリ獲得作品は「治療」施設に入れられた同性愛者の物語

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 アメリカ最大規模のインディペンデント映画の祭典として知られるサンダンス映画祭が1月18日〜28日(現地時間)、ユタ州で開催されました。長編コンペティション部門でグランプリを受賞したのは、同性愛の「治療」施設に無理やり入所させられる少女が主人公の『The Miseducation of Cameron Post(原題)』でした。

 『The Miseducation of Cameron Post』は、2012年に出版されたエミリー・ダンフォースのヤングアダルト小説を映画化したもので、1993年のアメリカを舞台に、両親を亡くした後、一緒に暮らすことになった保守的な叔母から同性愛者「治療」施設※への入所を強いられたレズビアンのキャメロンが、彼氏のいる親友のコーリーに恋をしてしまう…というストーリーです。
 ヒロインであるキャメロン役をクロエ・グレース・モレッツ(『キック・アス』)が、コーリー役をサーシャ・レーン(『アメリカン・ハニー』)が演じます。
 監督を務めるのは、ドラマ『GIRLS/ガールズ』に出演していたデジリー・アッカヴァン(バイセクシュアル女性の方)。デジリーは女優のほかに監督としても精力的に活動しており、第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でも上映された『ハンパな私じゃダメかしら?』では、監督・脚本・主演の三役をこなし、サンダンス映画祭で上映されるなど話題を集めていました。
 クロエは過去に実兄がゲイであることを公表していて、LGBTをサポートする発言や活動を行ってきたそうです。映画では、そんな彼女の熱い想いがこめられた演技を見ることができそうです。

※アメリカでは、コンバージョンセラピーと呼ばれる同性愛「治療」が一部で行われています。特に同性愛を強く憎んでいるキリスト教原理主義(福音派など)の親元に生まれたゲイやレズビアンの子どもたちが矯正施設に送られるケースがあり(アメリカ精神医学会は同性愛を病気と見なしていませんから、この施設での「治療」は無免許のものです)、電気ショックなどで同性愛への嫌悪を植えつけられ、精神に深刻なダメージを負った子どもたちは、鬱になったり、自殺に追い込まれることもあり、問題視されています。

 サンダンス映画祭でグランプリを獲った作品が必ずしも日本で公開されるわけではありませんが(昨年、一昨年のグランプリ受賞作は未公開)、クロエ・グレース・モレッツが主演しているわけですから、きっと配給されることと思います。続報を待ちましょう。


 

サンダンス映画祭でクロエ・モレッツ主演作がグランプリ獲得、監督賞を女性が独占(Yahoo!ニュース/映画ナタリー)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180129-00000036-nataliee-movi

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