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青森レインボーパレードを主催してきた岡田実穂さんが青森市議選に出馬します

2018年07月19日
 

 任期満了に伴う青森市議選(10月21日告示、28日投開票)に、オープンリー・レズビアンで、青森レインボーパレードの主催者であり、性暴力被害者などの支援を行うNGO「レイプクライシス・ネットワーク」の代表理事もつとめる岡田実穂さん(33歳)が、無所属で立候補する意向を固めたことが報じられました。LGBTなどのマイノリティの声を市政に届け、「青森を希望のある街にしたい」と語っています。

 岡田実穂さんは、パートナーで青森市出身の宇佐美翔子さんとともに、2014年4月、青森駅前で「Osora ni Niji wo Kake Mashita(通称そらにじ)」というコミュニティカフェをオープンし、同時に、青森レインボーパレードをスタートさせました。同年6月には青森市役所に婚姻届を提出、地域社会に大きな一石を投じました(地元の新聞に大きく掲載されました)。また、LGBTのための電話相談窓口の設置を市に働きかけ、実現につなげました。「そらにじ」では、LGBTだけでなく、性暴力やドメスティックバイオレンスの被害者など約2000人から相談を受けてきたといいます。岡田さんは「偏見から『ここでは生きられない』と青森を去る当事者を見てきた」と語り、「当事者が希望を持って暮らせる街にしたい」という思いから、出馬を決めました。
 
 岡田さんは、マイノリティならではの悩みを抱える人たちが相談から支援までをワンストップで受けられる窓口の整備や、同性カップルなどに証明書を発行するパートナーシップ条例の導入にも取り組みたいとしており、「当事者と積み重ねてきた活動を市政に生かしたい」と語っています。

 青森のような街で当事者の議員が活躍することの意義は計り知れず(「故郷が帰れる街になる」ためにも)、岡田さんのような方に頑張ってほしいと思っている地元の方も多いのではないでしょうか。
 昨年は、FtMトランスジェンダーの細田智也さんが入間市議に当選し、MtFトランスジェンダーの保坂いづみさんが根室市議に当選するなどして、地方で議員に当選する方が目立ち、また、LGBT自治体議連が発足し、カミングアウトする議員の方も増えました。現在、カミングアウトしている議員の方は9名ですが(アジア最多です)、今年10月、その数が10名になることを期待します。
 


青森市議選 LGBT当事者が出馬へ 10月告示(毎日新聞)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180719/k00/00m/010/034000c

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