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メアリー・デイリー氏が米サンフランシスコ連銀総裁に 同性愛者として初

 米サンフランシスコ連銀(アメリカの12の主要都市に置かれた連邦準備銀行=FRBの1つ)は9月14日、空席となっていた総裁に同連銀リサーチ部門主任で経済学者のメアリー・デイリー氏を指名したと発表しました。デイリー氏は同性愛者であることを公表している初のFRB幹部となります。
 
 デイリー氏は労働経済の専門家で、経済格差や賃金動向、失業問題などの研究で国際的に知られる労働経済学者です。1996年にサンフランシスコ連銀に入り(「下積み」を経て)17年からはリサーチ部門で主任を務めてきました。アイビーリーグの出身ではなく、いわゆる「叩き上げ」の方が総裁の地位に就くことは珍しいそうです。
 
 ウィリアムズ前総裁が6月にニューヨーク連銀総裁に就任してから、サンフランシスコ連銀総裁のポストは空席となっていました。
 デイリー氏の就任によって、地区連銀の女性総裁は3人となります。また、同性愛者であることを公表している方がFRB幹部となるのは、史上初めてのことだそうです。
 Market Hackの記事では「彼女がNY連銀と並んで最も重要なSF連銀の総裁に就任するということで胸のすく思いをしているマイノリティの人たちは多いはず」と評されています。また、「SF連銀はかつてジャネット・イエレン議長を輩出した連銀でもあります。したがってその重要性から考えて、ゆくゆくメアリー・デイリーも将来のFRB議長候補に入ってくる可能性もないとはいえません」とも(そうなったらスゴいですね!)
 
 デイリー氏は7月、米経済見通しは「驚くほど明るい」と判断。その上で、失業率が低下を続けるとの見通しを示しつつも、「賃金インフレ高進の兆候が限られるなか、総合インフレが短期的に高進する兆候もほぼない」との認識を示しました。同時に、FRBは金利を低水準にとどめることで、経済を過熱させることはできない、とも牽制しました。「経済の拡大を維持しながら、景気を過熱させないよう、インフレ高進を回避することが必要だ。しかし、『パンチボウル(緩和的金融政策)』を早期に片付けてしまうことで、景気を冷え込ませることも望ましくない」と述べています。
 イエレン前FRB議長は「デイリー氏は素晴らしいエコノミストで、労働市場に関するFRBの理解を深めることに大きく寄与してきた」と賞賛しています。
 彼女は10月1日付で総裁に就任し、11、12月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つことになります。
 


米サンフランシスコ連銀、総裁にデイリー氏を指名(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL14HRN_U8A910C1000000/

米サンフランシスコ連銀、労働経済学者のデイリー氏を総裁に指名(ロイター)
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-daly-sf-0914-idJPKCN1LU2PC

サンフランシスコ連銀総裁に公然とレズビアンを自称するメアリー・デイリー調査部長が抜擢された(Market Hack)
http://markethack.net/archives/52087836.html

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