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11月開催のラテンビート映画祭で、2本のクィア映画が上映されます

 ラテンビート映画祭は、現在開催中の東京国際映画祭が共催しており、芸術文化振興基金助成事業の助成を受け、スペイン大使館などがスポンサーになっているメジャーな映画祭で、今年で第15回を数えますが、第1回ですでにペドロ・アルモドヴァル監督の『バッド・エデュケーション』を日本公開に先駆けてプレミア上映しており、第10回ラテンビート映画祭ではアルモドヴァル監督の素晴らしくクィアでエロティックな傑作『アイム・ソー・エキサイテッド!』をオープニング作品として(ドラァグクィーンを招待したりして華やかに)上映した、ゲイ的にもお世話になっている映画祭です。
 そんなラテンビート映画祭が今回も、(東京国際映画祭がクィア映画が不作であるのと対照的に)2本のクィア映画※を上映してくれます。
 
※主人公がセクシュアルマイノリティ(クィア)である映画、あるいはセクシュアリティやジェンダーについてのマイノリティ性(クィアネス)を主要なテーマとして正面から描いた作品。芸術作品においては(権利擁護のイシューとは区別して)いわゆるL、G、B、Tという枠組みに収まらないような、より多様なジェンダーやセクシュアリティについて表現していくことにこそ意義があると考えるため、本サイトでは「LGBT映画」ではなく「クィア映画」と呼びます。


I Hate New York

 NYのファッションアイコンとなっているアマンダ・ルポール(写真左)や男装の前衛アーティスト、生きづらいキューバを脱出しニューヨークにやって来たトランスジェンダー、HIVと闘う元パンクバンドのボーカリスト…世界で最もラディカルで魅力的なNYのアンダーグラウンド・シーンが生んだ4人のトランスジェンダーの革命的なストーリー、自身のアイデンティティをクリエイトするための激しい葛藤や情熱的な闘いを伝えるドキュメンタリー映画です。スペイン出身のグスタボ・サンチェス監督が2007年から2017年までの10年間、彼らの姿を追い、撮影しました。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のJ.A.バヨナ監督が製作総指揮を務めているそうです。

I Hate New York
2018年/スペイン/監督:グスタボ・サンチェス/出演:アマンダ・ルポール、クロエ・ズビロ、ソフィア・ラマール、T・ デ・ロング
第15回ラテンビート映画祭にて上映
新宿バルト9
11/3(土祝)18:30-
11/4(日)13:30-
梅田ブルク7
11/17(土)21:00-



ハード・ペイント / Tinta bruta

 閉塞感の漂うブラジル南部の中都市ポルトアレグレを舞台に、デジタルな世界でしか自己表現できない孤独な青年の日常を個性的な視点で描いたアート作品。2018年のベルリン国際映画祭でテディ賞(その年の最も優れたクィア映画に贈られる賞)を受賞した作品です。
<あらすじ>
内気な青年ペドロは、狭い部屋の中で、体中を派手な蛍光塗料でペインティングして踊るパフォーマンス動画を撮影して公開することを日常にしている。時には金のためにユーザーからの要求に応じた行為に及ぶこともある。ペドロの唯一の家族である姉のルイザが家を出ていった後、彼と似たような動画を流すライバルの存在を知ったペドロは、部屋を出てそのライバルに会いに行くが……。

ハード・ペイント / Tinta bruta
2018年/ブラジル/監督:フィリペ・マッツェンバシェル、マルシオ・ヘオロン/出演:シコ・メネガチ、ブルーノ・フェルナンデス、ゲガ・ペイショット
第15回ラテンビート映画祭ブラジル映画特集にて上映
新宿バルト9
11/9(土)21:00-
横浜ブルク13
11/23(金祝)18:30-



※なお、現在『13回の新月のある年に』が渋谷ユーロスペースで上映されているほか、11/17からは『いろとりどりの親子』が新宿武蔵野館ほかで公開されます。詳細はこちらの特集をご覧ください。

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