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【米中間選挙】フロリダ州ウィルトンマナーズの市長選&市議選で当選したのは全員ゲイでした

2018年11月09日

 先日の中間選挙といっしょに実施された地方選挙で、フロリダ州ウィルトンマナーズ市では市長選&市議選が実施されましたが、当選した3名が全員オープンリー・ゲイの方で、結果、ウィルトンマナーズは市長も市議会議員も全員セクシュアルマイノリティの方で占められる市となりました。
 LGBTQの権利擁護に貢献してくれるような当事者候補を支援する団体「VICTORY FUND」によると、市議会が全員セクシュアルマイノリティというのは、カリフォルニア州パームスプリングス市に続き、全米で2例目です。
 
 今回のウィルトンマナーズの市長・市議選では、改選2議席に4人が立候補しました。市長に選出されたジャスティン・フリッペン氏(もともと副市長を務めていた方)、市議会議員に選出されたギャリー・レスニック現市長とポール・ロッリ氏は、いずれもオープンリー・ゲイの方です。唯一のストレートだったスコット・ニュートン議員は再選を果たせませんでした。残る2名の議員(任期半ば)、ジュリー・カーソン氏とトム・グリーン氏もLGBTQの議員であると伝えられています(同性愛者なのかバイセクシュアルなのかは不明です)

 「VICTORY FUND」の代表を務めるアニース・パーカー氏(2010年にオープンリー・レズビアンとして初めてヒューストン市長に当選し、世界的なニュースになった方)は、「ウィルトンマナーズの有権者は、選挙で選ばれたLGBTQ議員が公務で発揮する指導力を認識し、もっと増えてほしいと望んだ」と語りました。
 
 ウィルトンマナーズでセクシュアルマイノリティの議員が初めて選出されたのは1980年代で、2000年までにはセクシュアルマイノリティの議員が過半数を占めるようになりました。2010年の国勢調査をもとにした統計によれば、ウィルトンマナーズ市は同性カップルの世帯数が全米で2番目に多い市(14%。1番はウェストハリウッド)です。
 
 ロサンゼルスの中にウェストハリウッドがあるのと同様、ウィルトンマナーズは、「アメリカのベニス」とも呼ばれる美しいリゾート都市・フォートローダーデールに囲まれるような形の、ごく小さな市(人口約12000人)で、Wilton DriveというLGBTフレンドリーな繁華街に、20軒近いゲイベニュー(クラブ、バー、クルージングバー、バスハウスなど)が集まっています。フォートローダーデール自体もLGBTの国際会議が開かれるようなLGBTフレンドリーな街で、大西洋に面したゲイビーチがあったり、ゲイバーなどもあったりします。
 ウィルトン・マナーズ市の公式サイトやアメリカ合衆国のオフィシャル・トラベルサイト「GO USA」によると、この市には、LGBTをサポートするコミュニティセンター世界エイズ博物館ストーンウォール国立博物館および資料館があり、毎年6月開催のパレードも市がバックアップしています(いつか行ってみたいですね)
  

 「VICTORY FUND」を見ると、まだ情報が出揃っていないかもしれませんが、「VICTORY FUND」が支援する225名の議員のうち、11/9現在、連邦議員で立候補14名中9名が当選、州知事や州議会議員では、133名中91名が当選、地方議員では78名中54名の当選が確定しているそうです。

 今回の中間選挙では、全米で618名のLGBTが立候補し(予備選を通過したのは399名)、過去最高を記録したそうですが、すでに154名の当選が確定していて、過去最高を記録しています。このLGBT議員の躍進は「Rainbow Wave」と呼ばれています。
 


市長と議員全員がLGBTQ、フロリダ州ウィルトンマナーズで選出(CNN)
https://www.cnn.co.jp/usa/35128335.html

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