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アップリンク吉祥寺が14日オープン、オープニング上映作品は『カランコエの花』『ムーンライト』など

2018年12月13日

 12月14日、東京・吉祥寺のパルコ地下2階に「アップリンク吉祥寺パルコ」(通称:アップリンク吉祥寺)がオープンします。

 アップリンクは数多くのゲイ映画を配給してきたり(デレク・ジャーマン作品や『セルロイド・クローゼット』、『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』など)、90年代に『ダイス』という雑誌でレズビアン&ゲイ映画祭を強力にプッシュしてくれたりとか、日本のゲイカルチャーシーンにおいて多大な貢献をしてきた会社です。
 そして、アップリンクの社長、浅井隆さんは、メイプルソープ写真集の輸入をめぐる「猥褻裁判」に勝訴し、芸術作品と認められれば全裸写真であってもOKという画期的な判決を引き出した、素晴らしい方です。

 そんなアップリンクが渋谷に続き、吉祥寺に「ミニシアター・コンプレックス」をコンセプトとする新しい映画館を誕生させました。
 全部で5つのスクリーンがあり、うち1つはレインボーと題され、座席がレインボーカラーになっています(残念ながら6色のレインボー=LGBTのシンボルではありませんでした)
 世界初の特別な音響設備が導入されていることや(砂を踏みしめる音、せせらぎの音、風の音などがはっきり聞き分けられ、ゾクゾクするそうです)、館内BGMに、デレク・ジャーマン監督作の音楽で知られるサイモン・フィッシャー・ターナーが同劇場のために提供した「MUSIC FOR CINEMA LOBBY」が採用されていることもポイントです。
 
 14日からのオープニング上映作品には、#見逃した映画特集FiveYearsとして、レインボーリール東京のコンペティションでグランプリを獲り、今年一般公開されてロングランヒットしている(「第2の『カメラを止めるな』」とも称されている)『カランコエの花』と、アカデミー作品賞を受賞した『ムーンライト』が選ばれています。いずれも名作ですし、未見の方もいらっしゃると思いますので、この機会にご覧になってはいかがでしょうか。一般1300円、ユース(22歳以下)・シニアが1100円、UPLINK会員が1000円という、たいへんお財布に優しい価格となっています。

 
アップリンク吉祥寺
https://joji.uplink.co.jp/

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