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大分県が製作したLGBT啓発マンガ「りんごの色」が今年度の法務大臣表彰を受けました

 LGBT(性的マイノリティ)への理解を深めてもらおうと大分県が昨年制作した啓発マンガ「りんごの色~LGBTを知っていますか?~」が、人権啓発資料の法務大臣表彰を受けました。



人権啓発マンガ冊子「りんごの色~LGBTを知っていますか?~」(PDF)
https://www.pref.oita.jp/uploaded/life/2048601_2376667_misc.pdf

「りんごの色~LGBTを知っていますか?~」は、県内のLGBT支援団体「ココカラ!」の共同代表・大住珊士さん(トランスジェンダーの方)と奥結香さん(レズビアンの方)、立命館アジア太平洋大学のLGBTsサークル「APU Colors」の元代表・鈴木乙永さん(ゲイの方)が原案に協力し、県内の漫画家・平田京子さんが作画・ストーリー構成して昨年1月、大分県が発行した啓発マンガです。33,000部印刷され、県内の中学校・高校で配布されました。とある中学校を舞台に、主人公の女子が友人からの告白を受けたことをきっかけに、いろんなドラマが繰り広げられ、互いの違いを認め合うことの大切さに気づいていく物語です。「りんごは赤い」というのは図式的で硬直化した見方で、実際のりんごは一つひとつ違う色をしているよね、という絶妙なたとえで、性の多様性について語られるのですが、とにかく、世の中に数多ある人権啓発資材(映画だったりドラマだったりマンガだったり?)とは一線を画する、素晴らしくよくできたマンガでした。
 やがてこの作品は、県内にとどまらず、FtMトランスジェンダーの活動家・遠藤まめたさんがblogで「単にLGBTを知ってもらうだけじゃなくて、人はひとりちがうことのメッセージ性が出ているのが素晴らしい」「これだけ簡潔な中で、教頭先生の伏線回収まであってすごい」と絶賛したり、RocketNewsの「このマンガがすごい!」という記事では「啓発マンガのイメージが崩れ去った」「まさかの展開にハラハラが止まらない!!」と絶賛されるなど、多方面で反響を呼ぶようになりました。 
 
 そして、今年度の法務大臣表彰(法務省の人権啓発資料の表彰は、全国の自治体が人権をテーマに制作したポスターや映像作品などの中から、優れたものに対し、賞を贈るもの。今年度は1000点余りの応募の中から選ばれました)で、優秀賞を受賞することになったのです。
 3月14日、大分県庁で行われた表彰の伝達式では、大分地方法務局の友利りつ子局長から、大分県生活環境部の山本章子部長に表彰状が手渡されました。
 例年は、同和問題や障害者のことをフィーチャーした啓発資材が表彰されていますが、今年度の法務大臣表彰は、この「りんごの色」が優秀賞を受賞しただけでなく、最優秀賞もLGBTでした。最優秀賞を受賞したのは、岡山県倉敷市が製作した「人権教育実践資料3 性の多様性を認め合う児童生徒の育成Ⅱ」という冊子です。学校の先生が授業でLGBTについて教える際に参考にしてもらうことを想定したもので、「児童生徒が性の多様性について学習する上での配慮がよく行き届いた構成になっている」「実際の授業をイメージしやすい作りとなっている」「授業の組み立ての手がかりとなる優れた啓発冊子である」と称されています。すでに倉敷市内の中学や高校で行われた授業の実例もたくさん紹介されていて、岡山でこんな先進的な授業が行われていたなんて!と驚かされます。
 こういうLGBTについての取組みが法務大臣から表彰してもらえるのは、全国の自治体に「ウチでもLGBTのことをやろう」という動機付けを与える、取組みを促すきっかけになるわけで、実に素晴らしいことです。
 時代はどんどん進んでいきますね。

平成30年度人権啓発資料法務大臣表彰
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00193.html




 
 

大分県のLGBT啓発漫画が表彰(NHK大分)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20190314/5070003204.html?fbclid=IwAR1_H3dh5VA-WC9Ggo8HZ_3cqegmehC2i_aUu5O_sZWtoBgWdg-6WIKq5NI

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