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マーベル社がゲイのスーパーヒーローの映画を製作?

2019年03月14日

 マーベル社が来年公開の映画『エターナルズ』でゲイのスーパーヒーローを演じるオープンリーゲイの俳優を探していると報じられました。

 マーベル・コミックはDCコミックスと並ぶ二大アメコミ出版社の一つです。マーベルが手がけるスーパーヒーローには、スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、X-メン、デアデビル、ハルク、ファンタスティック・フォー、アイアンマン、マイティ・ソーなどがいます。
 最新作『キャプテン・マーベル』が現在公開されていますが、これは、マーベル初の女性スーパーヒーローの映画です。この流れに乗って、次回作はもっと多様なキャラクターを、と考えているのかもしれません。
 マーベル・スタジオのプロダクション・チーフであるビクトリア・アロンソは、「世界はゲイのスーパーヒーローを受け入れる準備ができている」と感じているようです。 
「私たちの成功は、非常に異なった人々の話によって成り立っています。私たちは1つのタイプの人間の映画だけで有名になりたくありません」とアロンソ氏は3月6日に行われた『キャプテン・マーベル』のロサンゼルス・プレミアで語りました。
「私たちの観客はグローバルで多様性に富み、包括的です。その方向性でやって行かないと、私たちは失敗します。多様性と包括性を加速していかないと、私たちの成功は続きません」

 これまでのマーベル映画における性的多様性の描写は非常に乏しく、『マイティ・ソー バトルロイヤル』に登場するバイセクシュアル(劇中では語られない)のキャラクター、ヴァルキリーなどに限られています。
 近く発表予定の映画は、数百年前にセレスティアルズが類人猿の遺伝子操作実験を行った過程で特別な力を持ったエターナルズとデヴィアンツと呼ばれる悪が誕生し、それ以来双方間で戦いが続けられているというストーリーのコミック『エターナルズ(The Eternals)』。2020年に公開予定とされており、多様性に富んだキャラクター達の登場が期待されています。今のところコミック『エターナルズ(The Eternals)』にはLGBTのキャラクターは登場していないため、映画で既存キャラクターの性的指向を変えるか、新たなキャラクターを導入するということなのでしょう。
 アロンソ氏はキャスティングについて詳細は発表しませんでしたが、「That Hashtag Show」をはじめ複数のメディアが、すでにキャスティングが始まっており、オープンリー・ゲイの俳優を探しているという噂があると報じています。
 マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは以前、「今後はマーベル映画にLGBTQのキャラクターが登場していく」と話していました。2018年のインタビューでは、過去の映画のキャラクターがカムアウトしたり、新たなLGBTQキャラクターが登場する可能性を示唆していました。
 
 ちなみに、アメコミにおけるゲイのスーパーヒーローの登場は、今回が初めてというわけではなく、それこそマーベルの『X-MEN』コミック版では、ゲイのノーススターがボーイフレンドと結婚しています。2012年のことです。
 同じ頃、DCコミックスの『グリーンランタン』では、初代グリーン・ランタンのアラン・スコットがゲイであるという再設定が行われています。
 2017年には、DCコミックスの『スーパーガール』『フラッシュ』『アロー』『レジェンド・オブ・トゥモロー』の4作品をクロスオーバーさせた特別編ドラマ『Crisis on Earth-X』に、ザ・レイというゲイのスーパーヒーローが登場しています。
 そして今年1月、『Empire 成功の代償』のリー・ダニエルズ監督がゲイのスーパーヒーローの映画を企画中、とのニュースもありました。

 来年にはマーベル映画『エターナルズ』が公開されますし、リー・ダニエルズ監督の作品も(次回作ではないものの)スタートしているようですし、いろいろ楽しみですね。

 


マーベル映画 ゲイのスーパーヒーロー登場か?(ハフポスト)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/marvel-gay-superhero_jp_5c85c5c8e4b0ed0a0014c7e7

マーベル、ゲイのスーパーヒーロー映画を撮影へ(Sputnik)
https://jp.sputniknews.com/entertainment/201903096012297/

マーベル・スタジオ、ゲイのヒーローも「世界に受け入れられる」と宣言 ─ 『エターナルズ』の噂に反応、多様性への信念語る(THE RIVER)
https://theriver.jp/mcu-gay-hero-ready/

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