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特集:2021年初春のアート展

2021年初春、ゲイの方のアート展やゲイテイストな写真展がいろいろ開催されます。いまのこの時期、密を避けて静かに楽しめるアート展は、ちょっとしたお出かけに最適かもしれません。

特集:2021年初春のアート展

(トップ画像は「男を巡る冒険 眞伯晃写真展」より)

2020年はトム・オブ・フィンランドの初個展が開催されたり、12月にはaktaとプライドハウス東京レガシーで世界エイズデー関連の展覧会も開催されました。今年は初春から、注目すべきアート展が多数、開催されています。緊急事態宣言下ではありますが、マスク着用で、距離をとって、静かに鑑賞するぶんにはきっと安心して楽しめるはず。こんな息苦しい時こそ、心に栄養を!ということで、休日の昼間にでも、ちょっとお出かけしてみてはいかがでしょうか。
(なお、特にLGBTQテーマというわけではないのでここでは紹介していないのですが、石岡瑛子展もオススメです。映画、オペラ、演劇、サーカス、ミュージック・ビデオ、オリンピックのプロジェクトなどに起用された膨大なデザインや衣装…特にグレイス・ジョーンズのツアー衣装とかドラァグクイーンそのもの。本当に素敵です)




1/3〜 東京
大塚隆史作品展示@タックスノット

 大塚隆史さんが1年以上かけて制作してきた『タロット大アルカナシリーズ』が完成し、全23作品が揃った形でご覧いただきたいとのことで、バー「タックスノット(Tac’s Knot)」で展示が行われています。前面の壁面に22作品を並べて展示し、後ろの壁面には間近で見ていただくための作品を1点展示してあります。この後ろの1点は2週間毎に展示替えをし、46週で全ての作品を近くで見ていただける形を予定しているそうです。大塚隆史(タック)さんのゲイテイストな作品をぜひ、ご覧ください。(なお、「タックスノット」ではカウンターにビニールが張られ、席数も削減し、しっかり感染予防対策が取られています)

大塚隆史作品展示@タックスノット
会期:1月3日〜
会場:バー「タックスノット(Tac’s Knot)
営業時間:土17:00-20:00、日15:00-20:00、月水金17:00-20:00、火木14:00-20:00 ※酒類販売は19:00まで
料金:お通し500円+ドリンク1杯800円~1000円





〜1/15 東京
Inside/Out ─映像文化とLGBTQ+

 早稲田大学演劇博物館の2020年度秋季企画展です。1月15日まで開催されています。戦後から2020年初めまでの映画・テレビドラマに描かれたLGBTQの表象を多彩な資料とともに振り返る、初の本格的なLGBTQ映像歴史展です。「そんな早い時代にこんな作品が?」といった驚きがきっとあります。「こんな切り口(視点)もあるんだなぁ」と感心する方も、「え、あの名作が紹介されてないの?」と思う方もいらっしゃることでしょう。いずれにせよ、この企画展は、今後さらにより良い企画が生まれることへとつながる土台のような意義を持っているのではないかと思います。晴れた冬の日の早稲田大学は、なかなか素敵な雰囲気です。周辺にもいろいろ観るところやお店があったりもしますので、ちょっとしたお出かけに最適かと。
  
内から見るか、外から見るか、それとも──。
性の視点から映画やテレビドラマの歴史を紐解くと、目の前に広がるのは男女の恋愛物語だけではありません。そこには同性同士の恋愛や情愛、女らしさ/男らしさの「普通」に対する異議申し立て、名前のない関係性などを描いた物語が存在します。
2010年代には、「LGBTブーム」を契機にLGBTQ+の人々を描く映像作品が次々と製作され、性について、また「普通とは何か?」について考える機会が増えました。本展では、戦後から2020年初めまでの映画とテレビドラマを主な対象に多様なLGBTQ+表象に着目し、製作ノート、パンフレット、スチル写真、台本、映像などの多彩な資料とともに歴史を振り返ります。
いまを生きる私たちが一度立ち止まり、過去の物語と現在を繋ぎ合わせることで、様々な性や人間関係のあり方を尊重する、映像文化の魅力を改めて認識する機会となる事を願います。
(公式サイトより)

早稲田大学演劇博物館 2020年度秋季企画展
Inside/Out ─映像文化とLGBTQ+
会期:~2021年1月15日(金)
会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室
開館時間:10:00-17:00
入館無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点





〜1/17 大阪
色男博覧会 MAN EXPO 2020

 大阪のコミュニティセンターdistaで開催中の、天野ヒカリさんというフォトグラファーの方の写真展です。GOGO BOYのようなトップクラスのイケメンから個性的な「色男」まで、ヌードもあれば日常のなにげない写真もあり、たくさんの方の多彩な写真が展示されるようです。お近くの方はぜひ!

色男博覧会 MAN EXPO 2020
会期:〜1月17日(日)
会場:コミュニティセンターdista
※distaは12日まで休館です。13日〜17日にご来場ください
開館時間:17:00-21:00
入場無料





1/8~1/11 東京
山乃モトキ個展「ネガフィルム」

 国内外で活動中のフォトグラファー、山乃モトキさんの個展です。今までの写真人生を振り返る「ネガフィルム」、生と性の輝きとコンプレックスをテーマに綴ったメンズヌード「fight alone」、写真と文字と音楽で 故郷に置き去りにしたあの頃の僕へ「三十歳のタイムカプセル」という3つの作品群から構成されるそうです。

山乃モトキ個展「ネガフィルム」
会期:2021年1月8日(金)~1月11日(月)
会場:gallery201(東京都品川区北品川6-2-10 島津山ペアシティ201)(都営浅草線高輪台駅A1出口より徒歩8分、JR五反田駅東口より徒歩10分、JR品川駅高輪口より徒歩15分)
開館時間:12:00-19:00 ※最終日は17:00まで
入場無料
※感染予防対策として、ギャラリー内各部屋の換気と、入口にて手指のアルコール消毒と体温の測定、入場制限をさせて頂きます。また、入場される際はマスクの着用を義務付けさせて頂きますのでご理解ご協力をお願い致します。





1/9-4/11 神奈川
フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる

 20世紀で最も重要な画家の一人であり、ゲイのアーティストとしても知られるフランシス・ベーコン。その貴重な展覧会が、葉山の神奈川県立近代美術館で開催されます。この展覧会は、生前のベーコンと深い交流のあったバリー・ジュールのコレクションで構成されるもの。日本初公開となる作品や資料を含め、シュールレアリスムの油彩画から「教皇」シリーズ、ドローイング、晩年の自画像、そして写真や書籍に色をつけたり線を描いたりした作品などが展示されます。ボクサーや自転車選手など、あまり観たことのないモチーフ(おそらく日本初公開じゃないでしょうか)の作品もあり、ベーコンの新たな一面を垣間見ることができる気がします。
 
フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる
会期:2021年1月9日(土)〜4月11日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室2-4(神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(ただし1月11日は開館)
料金:一般 1200円 / 20歳未満・学生 1050円 / 65歳以上 600円 / 高校生 100円
同時開催:コレクション展「イギリス・アイルランドの美術-描かれた物語」




2/3-2/28 東京
moriuo exhibition 2021「アイタイキモチ展」

『バディ』誌などで活躍してきたゲイのイラストレーター、moriuoさんの個展です。こちらの記事でもフィーチャーされていますが、moriuoさんはゲイカップルの日常を優しいタッチで描く作風で、本当に素敵です。「最近友達にも会ってないなぁ、実家にも帰ってないなぁとか、誰かに会いたいなぁとふと思うことが多い1年だったと思います」「友達に、恋人に、家族に、そしてまだ出会ってない人に、こんな時期だからよけいに誰かに会いたいという気持ちを感じる気がして、「アイタイキモチ展」にしました」とのことです。

moriuo exhibition 2021
「アイタイキモチ展」
会期:2021年 2月3日〜2月28日(お店のお休みや営業時間が変則的になっているそうですので、moriuoさんのtwitterやお店のHPでご確認くださいませ)
会場:Changing moods Cafe(東京都中野区本町4-19-6)




〜2/13 東京
islands

 2012年に「ふつうにくらす」という個展をご紹介したアキラ・ザ・ハスラーさんが、六本木のオオタ・ファイン・アーツで開催中のグループ展「islands」に出展しています。「世界がコロナ禍に見舞われて1年が経とうとしています。大規模イベントの中止や縮小が相次ぎ、たくさんの人と大きな声で語らい笑うことができなくなった一方、身の回りにある小さくも美しいもの、楽しいものがいかに心をときめかせてくれるか、そのことに改めて気付くことができた1年だったとも言えるでしょう。今展の作品ひとつひとつも大きくはありませんが、近寄って目を凝らすとそこにはたくさんの素敵な発見があります」「海原に浮かぶ島々を回遊するように、作品を辿りながらギャラリー内をゆっくり回り、アーティストの個性あふれるたくさんの魅力を見つけていただける展覧会です」とのことです。アキラ・ザ・ハスラーさん「Individualist (Let us go)」という、様々な人種、様々な性の人たちがたくさんボートに乗って、オールで漕いでたり漕いでなかったりする素敵な立体作品を展示しています。一人ひとり違うことの豊かさや素晴らしさを感じられる作品なのではないかと思います。ぜひ近くでじっくりとご覧ください。

islands
アキラ・ザ・ハスラー、竹川宣彰、タン・ディシン、半田真規、さわひらき、樫木知子、照屋勇賢
会期:2021年1月9日(土)〜2月13日(土)11:00-18:00
会場:オオタファインアーツ
休館日:日月祝
無料




2/6-2/14 沖縄
ミヤギフトシ個展「In Order of Appearance」

 以前、沖縄で男どうしの恋をテーマにした「American Boyfriend」という展覧会が開催というニュースをお伝えしたことがある沖縄出身のゲイのアーティスト、ミヤギフトシさん。写真や映像、小説などのジャンルを横断しながら自身のアイデンティティと向き合い続けている方です。今回の個展では「American Boyfriend」などの作品に登場したキャラクターたちのポートレイトが展示されます。「物語性を重視しながらも自身のこれまでの体験や記憶を手がかりにした作品を制作」「繊細で詩的な表現は鑑賞者にセクシュアリティの問題を投げかけるとともに、沖縄とアメリカとの関係性のような歴史的観点の問いかけも含まれている。それぞれの物語のかけらが交わる土地での開催となる本展では、より深みのある感覚をもって作品に触れることができるかもしれない」とのことです(IMA『それぞれの物語のかけらを掬う、ミヤギフトシ個展「In Order of Appearance」』より)

ミヤギフトシ個展「In Order of Appearance」
会期:2021年2月6日(土)~2月14日(日)
会場:miyagiya(沖縄県)
時間:12:00〜19:00
定休日:水曜








2/9-2/14 沖縄
男を巡る冒険 眞伯晃写真展

 眞伯晃(まさきあきら)さんという方が、世界を旅するなかで出会った男たちの肉体と精神の躍動を捉えた約50枚の写真を展示します。展示する写真は大きく4つのテーマに分かれています。トルコの伝統的格闘技・ヤールギュレシ(オイル相撲)の全国大会、彫りの深い美形ばかりで驚いたインド、親しみを感じさせる東南アジア、そしてかつて海を渡った「人類最強の肉体」と賞されるポリネシアの男たち。沖縄を旅行している時に、溜まっていた写真を世に発表したいと思い立ち、那覇で写真展を開くことにしたそうです。気軽に立ち寄っていただき、男たちのふとした表情や仕草を愛でていただければ幸いです。

男を巡る冒険 眞伯晃写真展
会期:2021年2月9日(火)~14日(日)
会場:那覇市民ギャラリー(沖縄県那覇市久茂地1-1-1 パレットくもじ6階)
開館時間:10:00~19:00 ※最終日は17:00まで
入場無料





2/20〜2/28 大阪
LGBTQ ART LABORATORY EXHIBITION vol.3

 本展は、LGBTQコミュニティ発の若手アーティストが、 芸術文化を通じて社会におけるセクシュアル・マイノリティをとりまく課題を共有し、 クリエイティブに社会への理解促進を目指す展覧会です。 一般的にメディア等でどれだけ発信されても、関わりにくいとされる当事者の想いを、 作品発表とオンライントークを通じて伝えることで、 リアリティある多様な価値観を持つ人々が生きる社会の在り方を大阪の小さなコミュニティから世界へ発信することを目指します。
 「LGBTQ ART LABORATORY」は、LGBTQ当事者であるアーティストが作品発表を通じて マイノリティへの理解促進を目指す展覧会グループです。また、国内でセクシュアリティや ジェンダーをテーマに表現活動を行うアーティストやクリエイターが一同に集い、作品展示と同時に、 コミュニティが抱える感染症課題や当事者をとりまくスティグマ等について対話の場=LABORATORY(実験場)の創出をミッションとしています。 出展は関西、九州を中心に活動するアーティスト3名。イラスト、立体、写真、映像インスタレーションの表現方法で、 自身の身体や視点を通じた社会への問いかけを行います。 独自の視点で切り取られたリアルな状況を伝える作品群を展開することで、LGBTQと芸術表現の可能性を広げ、 社会の中で「マジョリティ」「マイノリティ」というカテゴライズさえ無くし、相互理解促進のための場の拡張を試みます。

LGBTQ ART LABORATORY EXHIBITIONvol.3
会期:2月20日(土)、2月21日(日)、2月27日(土)、2月28日(日)・4日間 13:00-20:00
※2月20日(土)-2月28日(日)期間中、上記日程以外の鑑賞については要予約。メールでお問合せください。
会場:FUKUGAN GALLERY(〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1-9-20 4F)
出展作家:
Fumiya.K(イラストレーター) twitter:@otozaru37
日ノ本虎徹(造形家) twitter:@ktt829hnmt
げいまきまき(女優パフォーマー元セックスワーカー) twitter:@makielastic





2/11〜2/23 仙台
裸祭り写真展

 新型コロナウイルスの影響で全国的に裸祭りが中止・縮小の今だからこそ、その熱気を伝えるために写真展を開催します。東北の裸祭り(七日堂裸参り、黒石寺蘇民祭など)に加えて、愛知「国府宮はだか祭」と福岡「博多祇園山笠」の写真も展示します。仙台でHIV予防の活動に携わる「やろっこ」が主催していて、「community center ZEL」が会場となります。東北の方はぜひ!

裸祭り写真展
会期:2021年2月11日(木祝)~23日(火祝)
会場:community center ZEL
開館時間:月火金土18:00-22:00、日祝15:00-20:00
休館日:水木
無料




3/1〜3/27 山形
しんじょう・レインボープロジェクト写真展『私たちは特別じゃない!』

 山形県新庄市の高校生を中心としたグループ「しんじょう・レインボープロジェクト」は、「新庄という小さな“まち”からセクシュアルマイノリティ(性的少数者)についての理解の輪を広げていきたい」との思いから、この写真展を企画しました。「性的マイノリティについては、様々なメディアで取り上げられることも多くなり、都市部では一定の理解が進んでいます。しかし地方では、まだまだ認知すらされにくいのが現状です。今回の展示は山形県で活躍している写真家の小関さんがパートナーになって、サポートしてくださいました。さりげない日常の中での、等身大の私たちをこの写真に込め、元気に明るく、楽しく、発信しています。次の世代の子どもたちが、この地方の小さなまちでも、HAPPYな人生を歩んでいくために、私たちが今この地域で何ができるかを考え、様々な多様性を認め合い、尊重できる未来を目指していきたいです」とのことです。このプロジェクトの代表は新庄東高3年の当事者の生徒で、クラウドファンディングで資金を募り、この写真展の開催を実現したそうです(詳細はこちら

しんじょう・レインボープロジェクト写真展『私たちは特別じゃない!』
会期:3月1日〜3月27日
場所:山形県新庄駅ゆめりあ花の緑の交流広場
無料






3/8〜3/14 東京
「OUT IN JAPAN」写真展

 あのレスリー・キーさんが撮影してくれる2000人のLGBTポートレート企画「OUT IN JAPAN」。昨年はコロナ禍の影響で撮影も写真展の開催もほとんどありませんでしたが、東日本旅客鉄道株式会社にご協力いただき、3月8日(月)〜3月14日(日)の期間、高輪ゲートウェイ駅の駅構内で写真展が開かれます。高輪ゲートウェイ駅できたけど特に行く機会もなかったな…という方、この機会に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「OUT IN JAPAN」写真展
会期:2021年3月8日(月)〜3月14日(日)
会場:高輪ゲートウェイ駅構内
無料






3/31-4/6 東京
JIRO-ART EXHIBITION

 ポップでカラフルでゲイテイストなグラッフィク・アートで人気のJIRO-ARTさん(以前Rainbow Arts展に参加したり、二丁目のバーBridgeやakta、大阪のdistaで個展を開いたり、東京レインボープライドにブース出展したりもしてきた方です)が、原宿のデザインフェスタギャラリーで個展を開催します。お花見ついでにお出かけしてみてはいかがでしょうか?
 
JIRO-ART EXHIBITION
会期:2021年3月31日(水)~4月6日(火)
会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST203(渋谷区神宮前3-20-2)
開館時間:11:00-20:00(初日は17:00から、最終日は17:00まで)
入場無料





 
4/1〜4/18 東京
Taka Nomura 個展

 東京在住のゲイ・アーティスト、Taka Nomuraさん。フランシス・ベーコンを思わせる作風は、「社会に虐待され、平等を求めて闘う人々を描いている」のだそう。aktaで開催される今回の個展「Shocking Pink Discrimination」では、かつて罪人を捉えるためであった「拘束」をレザーや縄などのプレイとして使用されるアイテムとして表し、苦しみながらも強く生きるマイノリティアの姿をモチーフとしています。マイノリティを認めない社会をアイロニックに、またそれをものともせず強く生きるクィアたちの姿をユーモラスに描きます。

Taka Nomura 個展
会期:2021年4月1日(木)〜4月18日(日)
会場:コミュニティセンターakta
開館時間:木金土18:00-22:00、日祝15:00-20:00
休館日:月・火・水曜
※現在、開館時間等が流動的になっているため、事前にご確認ください
※館内の新型コロナ感染予防対策にご協力お願いします

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