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特集:2021年秋冬のLGBTQアート

ゲイ術の秋。気分も新たに、アート展にお出かけしてみませんか? 10月以降開催のLGBTQ関連のアート展やトピックを色とりどりにご紹介いたします。

特集:2021年秋冬のLGBTQアート

気づけば10月、今年もあと3ヶ月…なんだかあっという間ですね…。緊急事態宣言も解除になりますし、ゲイ術の秋を満喫しましょう、ということで、密を避けて静かに楽しめる10月〜開催のLGBTQ関連アート展を、いろいろ、色とりどりにご紹介いたします(新たな情報が入り次第、順次追加していきます)。今回はLGBTQのアートに関するニュースもお届けしてみます。
(最終更新日 2021.10.11)



NEWS!
AiSOTOPE LOUNGEのトイレがアートギャラリーを兼ねた空間にリニューアル!

 これまではポスターなどが貼られていたAiSOTOPE LOUNGEのトイレの壁に、とってもキュートでゲイテイストなイラストが描かれました。このアートワークを手がけたのは、男性ヌードやフェチをポップでファンシーに80&90年代風なタッチで描くイラストレーター、FUMさん。公共トイレにもアートを取り入れる試みが広がっている昨今、二丁目を代表するクラブも、お客様がきれいに使いたくなる雰囲気を演出し、トイレの「汚い」「臭い」といったイメージを覆そうという趣旨だそう(詳細はこちら
 今後、EAGLE TOKYOの児雷也さんの壁画とともに、二丁目の新名所として人気になるのではないでしょうか。
 緊急事態宣言も解除され、AiSOTOPE LOUNGEも10/1からは通常営業となるそうですので、このタイミングでぜひ、AiSOTOPE LOUNGEにお出かけして実物をご覧になってみてはいかがでしょうか?
(なお、ALAMAS CAFEでは現在、ギャラリーレンタル料無料キャンペーンを展開中だそう。詳細はこちら





開催中~10月2日 
稀人展VOL.2

 伝統的な日本画のタッチでセクシーな日本男児を描いてきた奥津直道さんが、『稀人展(まれびとてん)VOL.2』というグループ展に出品します。「まれびととは来訪神の事であるが、転じて旅人や異なる力を有するものを総称する。2回目となる本展では奥津の祭り人、勝連の物忌み人、木村の力士、佐々木の神仏など日常を超えたものたちに象徴される。これら非日常の稀人たちに、コロナ禍の逼塞した状況を吹き飛ばして欲しいもの」という趣旨だそう。他の作家さんたちも、お相撲さんだったり、男性の姿を描いた作品が多く、MALEアート展の趣です。会場は銀座1丁目の「柴田悦子画廊」というギャラリーです。銀座をブラブラしながらのMALEアート鑑賞、素敵な休日を過ごせそう。
 
稀人展(まれびとてん)VOL.2
会期:2021年9月27日(月)~10月2日(土)
会場:柴田悦子画廊(東京都中央区銀座1-5-1第3太陽ビル2F)
開廊時間:12:00-19:00(最終日は17:00まで)
会期中無休
出品作家:奥津直道、勝連義也、木村浩之、佐々木英俊

 

 




開催中〜10月3日 東京
IWAKAN MAGAZINE 3rd EXHIBITION −政自−

世の中の当たり前に“違和感”を問いかけることをコンセプトに、”違和感”を抱く人たちに寄り添う雑誌『IWAKAN』。第3号の特集は、政治におけるジェンダーギャップのみならず、法律や制度を決める場所に男女以外のジェンダーや立場をもつ人々が参画できていない現状を問う「政自」で、このコンセプトに共感する国内外のアーティスト、クリエイターたちが参加し、共に雑誌を作り上げました。この展覧会では、本誌に登場する作品の原画、会場でしか見ることのできない映像作品や本誌アザーショット写真などが展示されます。ハスラーアキラさんの作品も展示されます。

IWAKAN MAGAZINE 3rd EXHIBITION −政自−
会期:2021年9月17日(金)- 10月3日(日)
会場:タタ bookshop / gallery(東京都杉並区高円寺北2-38-15)
営業時間:13:00-21:00
(※緊急事態宣言の延長に伴い、営業時間が短縮する場合がございます。ご理解ご了承いただけると幸いです)
休廊日:月・火・水曜日 
無料





開催中〜10月17日 京都
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021

 日本を代表する国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」。「ECHO」をテーマに、京都文化博物館や京都BAL、建仁寺山内両足院、琵琶湖疏水記念館など、10を超える会場で展示が行われます。そのなかにはいくつかLGBTQに関連した展示もあります。
 河原町のフライングタイガーの3階スペースでは、西アフリカのシエラレオネ出身の写真家、ンガディ・スマートの展示「多様な世界」が行われていますが、ドラァグクイーンや異性装をテーマにした作品が展示されているそうです。「アビッサの顔」「バビのクイーンたち」「Metamorphosis(メタモルフォシス=変身)」「まず、私」の4つの展示で構成されていますが、「アビッサの顔」では、コートジボワールで「寛容と再生」をテーマに開催される同名のお祭りに出演している女装した男性や男装した女性の姿を写しだした作品が、「バビのクイーンたち」ではコートジボワールのドラァグクイーン文化を被写体とした作品が展示されていて、いまだにLGBTQ+への風当たりが強いことについても問いを発しているそうです。(美術手帖「KYOTOGRAPHIE 2021が開幕。響き合う写真表現を京都の街で」より)
 それから、三条高倉の旧日本銀行京都支店の建物である京都文化博物館別館では、オランダのゲイのフォトグラファー、アーウィン・オラフによる「アヌス ミラビリス─驚異の年」が開催されています。今回は気候変動により住む場所を追われた人などを中心に撮影されたポートレート作品からなる「Im Wald(森の中)」シリーズや、パンデミックによる自主隔離の様子をとらえた写真と映像作品「エイプリルフール」が展示されます。そういう意味では、作品のテーマがLGBTQというわけではないのですが、ポートレートのなかには男の子や、オラフ自身の姿も見られます。(展示作品がTRILL「「KYOTOGRAPHIE 2021」、写真家アーウィン・オラフの展示空間は遠藤克彦建築研究所がデザイン」でご覧いただけます)

KYOTOGRAPHIE
会期:9月18日〜10月17日

ンガディ・スマート「多様な世界」
会場:フライングタイガー コペンハーゲン 京都河原町ストアー3F
開場時間:11:00–20:00 ※入場は閉館の30分前まで
無休
料金:一般¥1,000、学生¥600(要学生証提示)

アーウィン・ オラフ「アヌス ミラビリス─驚異の年」
会場:京都文化博物館 別館
開場時間:10:00–19:00  ※入場は閉館の30分前まで
休み:9/21、9/27、10/4、10/11
料金:一般¥1,200、学生¥900(要学生証提示)






開催中〜10月17日 東京
映画『TOVE/トーベ』写真展

 あの「ムーミン」の原作者として知られるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』は、トーベ・ヤンソンが同性愛が禁じられていた時期も同性パートナーとの関係を公にしていた先駆的な存在であったことも描いているクィア作品です(『トム・オブ・フィンランド』的な意義が感じられそうです)。そんな映画『TOVE/トーベ』の公開を記念した写真展が、銀座YOSEIDOで入場無料で開催中です。劇中で使用された実際の小道具や特別パネルなどが展示され、映画の世界観を存分に体感できるものとなっています。

映画『TOVE/トーベ』写真展
会期:2021年8月29日(日)〜10月17日(日)まで
会場:銀座YOSEIDO(東京都中央区銀座4-5-1 聖書館ビル)
無料
主催:YOSEIDO、クロックワークス
後援:フィンランド大使館






10月7日~10日 大阪
shinji horimura個展 エスニック ジャパン vol.2

 7月の「MALE ART 2021 男のフェチズム展⁠」にも参加していたshinji horimuraさんの個展です。shinji horimuraさんは、ルールが多く、右へならえ的な日本が嫌いで25歳の時に単身ニューヨークへ渡り、ディスプレイデザイナーとして働きながら独学でアートを始めた方。11年間のニューヨーク暮らしを終えて帰国すると、嫌いだったこの国が、実はインスピレーションの宝庫だということに気づき、それ以降、日本をテーマに制作活動を続けているそうです。日本男児のカッコよさを日本人に気づいてもらいたい!という思いで1年ぶりに開催する個展では、「日本画材を使って無骨で雄臭い男たちを繊細かつ大胆に描きあげました」とのこと。関西の方、ぜひ!

shinji horimura個展 エスニック ジャパン vol.2
会期:2021年10月7日(木)~10日(日)
会場:ギャラリー1616(大阪市浪速区恵美須東1-16-16)
開廊時間:11:00~19:00 ※最終日は17:00まで




10月9日〜10日 石川県
「MISIAの森」レインボー展示

 「MISIAの森」は、アーティストや俳優スポーツ選⼿など様々な分野の著名⼈が社会貢献活動を⾏う窓⼝の役割を担う「mudef」が手がける、石川県森林公園で森の保全活動を通じて生物多様性の保全の重要性を訴えるプロジェクトです。アートを通じて子どもたち自身が未来を考えていくきっかけとなるような「豊かな森」作りを行ないます。その「MISIAの森」が金沢レインボープライドとコラボし、10月のパレードの期間、レインボー展示を行ないます。LGBTQ+プライドフラッグ、トランスジェンダーフラッグなど性の多様性を象徴するカラフルなフラッグや写真・メッセージなどを「MISIAの森」に展示し、自然のなかを散策しながら、多様なあり方、生き方を発見できる体験を提供します。

「MISIAの森」レインボー展示
会期:10月9日(土)〜10日(日)
会場:石川県森林公園 MISIAの森(石川県河北郡津幡町津幡14)
開場時間:9:00〜17:00​
自由観覧
無料




10月12日〜11月3日 埼玉
「美男におわす」展

 近世絵画、浮世絵、近代日本画、雑誌の表紙や挿絵、現代芸術、漫画など、時代やジャンルを超えて「美しい男性」の姿をテーマに表現した作品約190点を紹介する展覧会です。人々の理想が投影された多様な男性像を、「美人画」ならぬ「美男画」として提示することで、男性を美しいものとして表現すること/見ることに光を当てます。前期(9月23日〜10月10日)・後期(10月12日〜11月3日)に分かれていて、一部作品の展示替えがある模様。「伝説の美少年」「愛(いと)しい男」「魅せる男」「戦う男」「わたしの『美男』あなたの『美男』」の5つのパートに分かれ、高畠華宵さんや山本タカトさんの美男画、森栄喜さんの写真、竹宮惠子さんやよしながふみさんの作品、市川真也さんの作品など、ゲイの方もそうでない方も含め、美男を描き続けてきた多彩な作家の方たちの作品が展示されます。

「美男におわす」展
会期:2021年10月12日(火)〜11月3日(水祝)
会場:埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1、JR京浜東北線「北浦和駅」西口から徒歩約3分)
休館日:月曜
開館時間:10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで)
観覧料:一般1200円、大高生960円




11月2日〜7日 東京
JIRO-ART EXHIBITION


 ポップでカラフルでゲイテイストなグラッフィク・アートで人気のJIRO-ARTさん(以前Rainbow Arts展に参加したり、二丁目のバーBridgeやakta、大阪のdistaで個展を開いたり、東京レインボープライドにブース出展したりも)のアート展が11月に開催されます。「深まりゆく秋から冬のはじまりの時期、クリスマスの雰囲気もプラスして、楽しい展示を目指します」とのこと。また詳細がわかり次第、お知らせいたします。

JIRO-ART EXHIBITION
会期:2021年11月2日(火)~11月7日(日)
会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST203(渋谷区神宮前3-20-2)
開館時間:11:00-20:00(最終日は17:00まで)
入場無料

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