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DRAGイベントレポート「PINKHOUSE X ONLINE」「DIAMOND ACADEMIA」

5月5日夜、二丁目と京都の老舗DRAG QUEENパーティによるオンライン配信イベントが開催され、不完全燃焼だったGWを過ごした私たちに、ひとときの夢のような時間をプレゼントしてくれました。

DRAGイベントレポート「PINKHOUSE X ONLINE」「DIAMOND ACADEMIA」

 例年、二丁目が1年の中でも最高クラスの盛り上がりを見せるGWですが、今年もまさかの緊急事態宣言が出てしまい、予定されていたイベントも次々と中止に…。そんななか、5月5日夜、二丁目と京都の老舗DRAG QUEENパーティがオンライン配信イベントを開催し、どこにも遊びに行けない、友達にも会えない、息が詰まりそうなGWを過ごした私たちを慰め、楽しませてくれました。DRAG QUEENって、ゲイカルチャーって本当に素晴らしい!と思えるような、幸せな時間でした。
 まだご覧になっていない方も、しばらく配信されますので、後追いでぜひご覧ください。きっとコロナ禍の憂さも晴れますし、仕事の疲れも吹っ飛ぶことでしょう。笑ってストレス解消して免疫力もアップするかもしれません。というわけで、「PINKHOUSE X ONLINE」と「DIAMOND ACADEMIA」をレポートします。(後藤純一)

 

PINKHOUSE X ONLINE

 バビ江さんとM★NARUSEさんが22年間続けてきた二丁目の老舗DRAG QUEENパーティ「PINKHOUSE X」が、初のオンライン開催。二丁目の宝とも言うべき10名のクイーンのみなさんが、これでもかと素晴らしいショーの数々を披露。2時間たっぷり楽しめました。みなさんが最高級のエンターテイナーであるとともに、ドラァグって楽しい!という歓びがあふれていて、その歓びが画面からも伝わってくるようでした。
 10名と言いつつ、クレジットされてたのはバビ江ノビッチさん、オナン・スペルマーメイドさん、レイチェル・ダムールさん、肉乃小路ニクヨさん、リル・グランビッチさん、ドリアン・ロロブリジーダさん、イズミ・セクシーさん、バンザイきょう子さん、穴野をしる子さんで、あと1名のシークレットゲストは誰?というのが1部終わりのトークの時に明かされます。そちらの方と、芸歴30年のオナンさんとの合同ショーが、ドラァグというものの奥の深さを思い知らされるような凄いショーでしたので、ぜひご覧いただきたいです。
 それぞれのクイーンさんの個性や生き様も反映されたショーの数々…思わずもらい泣きしてしまいそうになる渾身のショーもあれば、ゆる〜い下ネタショーもあって、振り幅がスゴいのですが(多様性)、本当にたくさん笑って、たくさん感動できた、GWの最後を飾る夢のような一夜でした。
 
 Twitterで#phxというハッシュタグにたくさんの方がコメントを書いてます。配信をご覧になった後でそちらのコメントもご覧になると、二度楽しめると思います。見逃し配信チケットはこちらからお求めください。
 



DIAMOND ACADEMIA

 京都の老舗パーティ「DIAMONDS ARE FOREVER」が、京都のクラブメトロからTwitch経由で無観客・無料配信を開催しました。今回はラウンジミュージックを語るというコンセプトで、シモーヌ深雪さんが司会進行をつとめ、DJ LaLaさんとDJ korさんが多彩な音楽を紹介しつつ、トークの内容に合わせてDRAG QUEENのみなさんがショーを披露していくという、新しい試みとなっていました。
 御三方とも音楽への造詣の深さや愛を感じさせる方たちですが、特にシモーヌさんの教養の域を越えたマニアっぷりには驚くべきものがあり、ジャズからラテンからニューウェーブから映画音楽まで縦横無尽に語りながら、心の琴線に触れるような名曲の数々が流れ、多彩なショーも繰り広げられ(個人的にはフランソワさんのニナ・ハーゲンのショーが本当に面白かったので、ぜひみなさんに観ていただきたいです)、とても楽しい時間を過ごすことができました。korさんが映画『ムーンライト』で使われていたバーバラ・ルイスの「Hello Stranger」を紹介していたのも、なかなか会えないこの時期のメッセージになっていましたし、最後に流れたのがバーブラ・ストライサンドの「People」(映画『ファニー・ガール』より)だったのですが、古橋悌二さんへのオマージュの意味合いも感じられ、胸が熱くなりました。

 こちらも#dafdqというハッシュタグでいろんな方がつぶやいてます。
 配信はこちらからご覧いただけます。

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