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移転オープンほやほやの「東京都新宿東口検査・相談室」をレポート

東京都南新宿検査・相談室が2021年3月6日、新宿東口に移転し、「東京都新宿東口検査・相談室」として新たにオープンしました。できたてほやほやのNEWスペースの様子をレポートいたします!

移転オープンほやほやの「東京都新宿東口検査・相談室」をレポート

こちらの記事でお伝えしていたように、東京都南新宿検査・相談室が2021年3月6日、新宿東口に移転し、「東京都新宿東口検査・相談室」として新たにオープンしました。移転したばかりの「東京都新宿東口検査・相談室」におじゃまし、取材をさせていただきました。


 まずは行き方です。JR新宿駅からのルートと大久保方面からのルート、両方とも確認したのですが、JR新宿駅からだと結構な距離を歩きますし、歌舞伎町を経由するので、たとえ平日の日中でも結構な人ごみで、ストレスを感じる方もいらっしゃるかもしれません。そういう意味では、大久保駅のほうが近くて、人ごみを避けてスイスイ行けますので、JR総武線をご利用の方は大久保駅がオススメです。JR山手線をご利用の方は新大久保駅、西武新宿線をご利用の方は西武新宿駅北口徒歩すぐ、地下鉄大江戸線をご利用の方は新宿西口駅、地下鉄丸ノ内線をご利用の方は新宿駅ですね。
 SIL新宿ビルは、大久保公園の西隣りのビルです。できたてなのかな?と思うような、かなりキレイな建物で、ここの2階が「東京都新宿東口検査・相談室」です。SIL新宿ビルの玄関を入って奥に進むと右手にエレベーターがあります。ここで注意が必要なのは、エレベーターのさらに奥に階段が見えるので、エレベーターがなかなか来ないとき、階段で上がっちゃおうかな、と思われる方もいらっしゃると思いますが、ドアが施錠されているそうです。必ずエレベーターで上がってくださいね。




 エレベーターを降りると正面に手指消毒用のアルコールが置かれているので、手指を消毒しましょう。左手に「東京都新宿東口検査・相談室」があります。とてもクリーンで明るい印象です。
 受付のカウンターの前には何席か椅子があり、パンフレットなども置かれています。(あまりないと思いますが)受付が混雑している時や、検査が終わったけど一緒に来た方を待ちたいという時など、座ってお待ちいただけます。
 受付で予約番号を伝え、検査結果を聞く日を決める簡単な手続きをして、すぐに待合所に案内されます。フロアにグリーンとピンクのラインが引いてありますので、採血の人はグリーン、結果を聞く人はピンクの線に沿って進んでください。



 待合所は、以前はベンチが4〜5列並んだ空間でしたが、今は1席ずつがグリーンのパーテーションで仕切られていて、ソーシャルディスタンスが図られています。ここで待ちながら、「採血でご気分が悪くなったことはないですか?」といった簡単な調査票と、「検査は初めてですか?」「どのようなきっかけで検査を受けようと思ったのですか?」といった項目のアンケート用紙に記入をして、順番を待ちます。以前と同じ、ぷれいす東京の生島さんなどが出演しているビデオが上映されています。
 順番が来て(番号で呼ばれます)、お部屋に入ると、看護師さんから説明があります。検査の流れ、HIVとエイズの違い、気になることがあってから60日経たないと検査結果に反映されないこと、などの基本的なガイダンスです。何度も検査を受けていて、内容を熟知している方はスルーできます。その隣りの部屋に移って採血をします(※注射が苦手な方も多いと思いますので、採血の場面は写真を載せないでおきますね)。止血のために、採血したところに止血パッチを貼って、少し時間が経ってから、お帰りいただくという流れになります。



 結果を聞きに行く際は、今度はピンクのラインに沿って進み、ピンクのパーテーションで仕切られた待合所で待っていただき(採血の待合所とは別の場所になっています)、順番が来たら、お部屋に入って、医師の先生から結果を教えていただくことになります。この際、性感染症予防やセーファーセックスについて、先生に相談することもできます(いまはPrEPのことを相談する方も多いそうです)。もしHIV陽性という結果であったとしても、すぐに発症するわけではありませんし、いまは治療法も進歩しているし、きちんと薬を飲んでいればずっと元気に生活できます、といったお話をしつつ、いい病院を紹介してくださると思います(その後、将来への不安や、職場に伝えるべきかなど、いろいろ悩んでしまう方もいらっしゃると思います。そんなときは、ぷれいす東京で相談に乗っていただいてください)
 
 室長の城所先生へのインタビューをこちらに掲載しておりますが、南新宿検査・相談室の時代から、スタッフの方はみなさん、ゲイ・バイセクシュアル男性への偏見を払拭するような研修を受けているそうです(ぷれいす東京の生島さんが講師を務めたりしているそう)。とてもゲイに理解があり、サポーティブ(支援的)な施設ですので、そこはご安心ください。


 こちらのニュースでもお伝えしましたが、コロナ禍以降、全国的に保健所でのHIV検査が中止となり、検査数が激減し(検査を受けたくても受けられない方も多く)、発症してわかる方が増えています。そんななか、南新宿検査・相談室は、ずっと頑張って開け続け、都民のみなさんに検査の機会を提供し続けてきました(その熱意に頭が下がります)。おかげで「検査難民」の方が集まり、予約はいつも満杯になる状況だそう(ソーシャルディスタンスのために少し定員を減らしているせいでもあるそうです)
 とはいえ、ずっと検査を受けずにいて、もしエイズを発症した状態で入院するということになると、それはそれでとても大変なことですから、ぜひ定期的に、少なくとも年に1回くらいはHIV検査を受けましょう。「東京都新宿東口検査・相談室」はいつでもみなさんを歓迎してくれます。


東京都新宿東口検査・相談室
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-46-3 SIL新宿ビル2階
電話:03-6273-8512
検査受付時間:
平日 15時30分~19時30分
土日 13時~16時30分 ※祝日、振替休日、年末年始を除く
検査の予約:こちらの携帯サイトからどうぞ

<ご参考:HIV検査に関するお役立ち情報>
東京都HIV検査情報Web 
HIVマップ 
HIV検査相談マップ 

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