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2022年初春のアート展

2022年初春に開催されるゲイテイストなアート作品の展示について、情報をまとめてご紹介します。密を避けて静かに、それでいてゲイテイストという、素敵な過ごし方ができそうです。

2022年初春のアート展

(「SIN5 exhibition」展示風景)


Ο株の爆発的な流行で、遊びに行くのもためらわれるご時世ではありますが(早く収束してほしいですね)…こんな時こそ、密を避けて静かに楽しめるアート展は、週末どこかにお出かけしたいという方にとってうってつけかもしれません。せっかく行くならゲイゲイしいアート作品を観たいですよね。というわけで、2022年初春(1月〜3月初旬)に開催されるゲイテイストなアート作品の展示について、情報をまとめてご紹介します。
(最終更新日:2月20日)

 

開催中〜3月6日 東京
ギルバート&ジョージ 《CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY》

 表参道の「エスパス ルイ・ヴィトン東京」で、ギルバート&ジョージによるアイコニックな大型の3連作《Class War, Militant, Gateway (階級闘争、闘争家、入り口)》が展示されています。
 ギルバート&ジョージ(ギルバート・プロッシュ&ジョージ・パサモア)は常に2人ペアで活動しているアーティストで(カップルだと言われていますが、明らかにはされていません。ゲイであることは確かです)、現代英国美術家の異才と言われ、ストリートの若者たちやスーツを着た自分たちをモデルに、ヌードや性行為を描写した作品や、時に物議を醸すような作品も制作し、大衆にショックを与えてきました。ステンドグラスのように黒い線を格子状にかぶせてある巨大な作品群が有名です。1997年にセゾン美術館で個展が開催され、『バディ』誌などでも紹介されました。
 今回展示されている《Class War, Militant, Gateway (階級闘争、闘争家、入り口)》はギルバート&ジョージ初の大作で、日本で初めての展示となります。共同体への所属から個人的良心や自己肯定の出現まで、個人の冒険を描いています。彼らのほとんどの作品と同様、イメージは黒枠の格子状に配置され、赤、白、青が主体のフリーズ(帯状装飾)を呈しています。
 本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから選りすぐった所蔵品を世界中のより幅広い多くの人々に紹介し続けるフォンダシオンのミッションのもと、「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの枠組みの中で実現したものです。

ギルバート & ジョージによる《CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY》展
会期:〜3月6日
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
開館時間:11:00-19:00 (エキシビション会期中のみ)
※休館日はルイ・ヴィトン表参道店に準じます
入場無料




1月28日〜2月17日 東京
林月光/石原豪人展 Homme Fatales

 写実なタッチでありながら、浮世離れしたロマンティックな画風で怪獣や怪人、幽霊や妖怪などを描き、さらにはゲイ雑誌やSM雑誌などの成人誌で多くの艶画を手がけ、老若男女を魅了した稀代の挿絵画家・林月光/石原豪人の回顧展が開催。最盛期には1日20枚も描いたと言われたほどの多筆である氏は、大衆雑誌、少年雑誌、少女雑誌、成人雑誌と限りなく広い場で活躍し、卓越したイマジネーションで生涯現役を貫きました。本展では、石原/林名義で描いた妖艶な男性像に焦点を当て、ゲイ雑誌『さぶ』『バディ』や、アマチュア女装愛好者向け雑誌『くい〜ん』、そして『JUNE』に掲載された約200点の作品が展示されます。また展覧会を記念した新画集も刊行予定です。人々の心を刺激した、洗練された美しさを湛えた男性像から、日本のメイルヌード・アート、さらにはイラストレーション界に与えた功績を顧みます。
 会場は、「日本のゲイ・エロティック・アート展」なども開催してきた銀座のヴァニラ画廊です。

林月光/石原豪人展 Homme Fatales
会期:1月28日(金)〜2月17日(木)
平日12時〜19時 土日祝12時〜17時
会場:ヴァニラ画廊展示室A
入場料:800円
感染防止のため、オンラインによる事前予約制となります(チケットはこちら




2月3日〜27日 東京
SIN5 exhibition

 昨年4月に個展のレポートをお届けしたYAGUY SHINGOさん。新中野の路地裏にある素敵なカフェ/ダイナー&バーで、2月に個展を開催します。「思えば、2年前の初個展と同時にコロナが流行し始め不安のなか開催し、去年の個展は緊急事態宣言により途中で中止、そして今回もオミクロンの爆発的な感染下での開催となりました。そんな状況のなかでの告知はとても心苦しいのですが、感染対策をしっかりしてお迎えしたいと思います。全て新作、自分なりに納得のいく作品が出来ましたので、ぜひ皆さんに見て頂きたいです。よろしくお願いします」とのことです。

SIN5 exhibition
会期・営業時間:
2月3日(木)〜13日(日)月火水休業 木金18:00〜21:00 土日11:30〜20:00
2月14日(月)〜27日(日)月火休業 水木金18:00〜21:00 土11:30〜23:00 日11:30〜22:00
※コロナ禍の影響で日程が変更になる場合もありますので、事前にお店にご確認ください
会場:新中野changing moods



2月11日〜18日 東京
「BOYS IN LOVE/恋する男たち」~それを人は薔薇族と呼んだ~

 2020年11月より始動した「OR」と編集者・米原康正氏が主宰するレーベル「+DA.YO.NE」(略称:ダヨネ)によるアートプロジェクト「OR TWELVE ARTISTS × OTAQUEST +DA.YO.NE」では、米原氏が12人のアーティストピックアップし、12ヵ月間にわたって紹介。作品の展示、音楽イベント、コラボアイテムの作成、ポップアップストアの開催などさまざまな企画を実施していますが、2月は、ゲイであり『薔薇族』の表紙絵でも有名なアーティスト・内藤ルネの男性画をピックアップします。
 内藤ルネは、1950年代から60年代にかけて当時人気を博したファッション誌『ジュニアそれいゆ』の表紙と挿絵を担当し、ブレイク。デフォルメした大きな目、小顔にひょろ長いプロポーションのヴィヴィッドでエネルギッシュな女の子を描き、多くの少女たちの心を捉え、「カワイイ文化の祖」と言われています。一方、早い時期からゲイであるとカミングアウトし、1984年から14年間ゲイ専門誌『薔薇族』の表紙を描き続けました。
 「OR」1FのPOP UPでは、米原氏がセレクトした『薔薇族』の表紙画や貴重なスケッチを展示しているほか、シルクスクリーンプリントの販売も。3Fアイランドモニターにて限定ムービーも公開中です。
 なお、同展は、3月に渋谷のLGBTQフレンドリーホテル「TRUNK(HOTEL)」でも開催予定だそうです。

「BOYS IN LOVE/恋する男たち」~それを人は薔薇族と呼んだ~
会期:2月11日(金祝)~18日(金)
会場:OR(MIYASHITA PARK 1F/3F)
開場時間:11:00-21:00





2月21日〜3月13日 東京
山田参助個展「山田参助博覧会」

 林月光さんの個展が終わったばかりのヴァニラ画廊で、ゲイ雑誌/一般誌等で活躍してきた山田参助さんの個展が開催されます。山田参助さんは90年代、大学在籍時に本格的に同人誌の制作を始め、ゲイ雑誌『さぶ』でデビュー、『どないするねん』等のコラム、『若さでムンムン』『愛と青春のハミガキ』等の連作、短編の作品を発表してきました。『さぶ』なき後は(『バディ』にも一度描いていますが)『SAMSON』で連載コラムや短編漫画作品、官能小説の挿絵等を担当し、2005年には表紙も手がけました。代表作となる『あれよ星屑』は手塚治虫文化賞新生賞、日本漫画家協会賞大賞、フランスの「Prix Asie de la Critique ACBD 2020」を受賞しています。現在は『やる気まんまん』の新シリーズ『新やる気まんまん オット!どっこい』を連載中です。単行本として『山田参助の無駄な抵抗やめましょう』『ラムネイッキ』『十代の性典 山田参助青春傑作選』『山田参助の桃色メモリー』等が刊行されています。
 山田参助さんの作品は、『さぶ』や『サムソン』に描かれた、肉厚だったり毛深かったり年輩だったりする男性たちの濃密な(時にSM的な)極めてエロティックで「性癖に刺さる」ような絶大な支持を得た作品の数々もあれば、華やかで繊細な美少年や、ポップで軽やかな線で女性も描くなど、多岐にわたっています。確かで説得力のある画力で、時に切なくほろ苦い青春のノスタルジックな性的ファンタジーを、時に重厚さとコミカルさをあわせ持つ人間の喜悲劇を…しかし一貫して〈生〉と〈性〉を描いています。
 今回の個展では、『どないするねん』をはじめとした初期作品から、短編、1枚絵、大作『あれよ星屑』、最新作『新やる気まんまん オット!どっこい』まで、その生原稿やラフ、資料などが展示されます。その濃密で幅広い仕事を俯瞰できる貴重な機会、ファン垂涎の展覧会です。
 感染防止の観点から、ご入場はオンラインによる事前予約制(日時指定券)となります。
 なお、個展の開催を記念して、個展カタログ「山田参助博覧会 SANSUKE YAMADA Art Works 1994-2022」イラストカードセットも販売されます。

山田参助個展「山田参助博覧会」
会期:2022年2月21日(月)~3月13日(日)
開館時間:平日12:00-19:00、土日祝最終日12:00-17:00
会期中無休
全日時間指定事前チケット制
入場料:800円(展示室AB共通/オンラインチケット)
※事前予約の予定枚数に空きがある場合のみ、当日券(1,000円)を販売します
チケット:こちら
(C)YAMADA Sansuke






3月4日〜3月20日 東京
moriuo exhibition 2022「Life goes on」

 昨年の個展も大好評だったmoriuoさん。この3月に新中野で個展を開催します。今回の展示テーマは同性婚です。
「実は今まで結婚式の絵をちゃんと描いたことがなかった。僕自身結婚を考えたことがなかったから。したくないわけじゃない、選択肢すら頭になかった。同性で結婚は不可能。はなから求めることすらあきらめてた」「小さい頃「男同士で結婚なんてできるわけないやろ」て同級生に笑われたこと、いつかそんな時代もあったよねーって言える時代がきてほしい」
 そんな思いが込められた展覧会。フライヤーは「僕からの初めての招待状」をデザインしたんだそう。素敵ですね。
 
moriuo exhibition 2022「Life goes on」
会期:3月4日(金)〜3月20日(日)
会場:changing moods cafe and diner 
営業時間:お店の公式サイトでご確認ください

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