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特集:2022年5月のLGBTQ映画

2022年5月に上映・放送・配信されるLGBTQ関連の映画やドラマの情報をまとめてお伝えします。GWは日本初の同性婚映画祭もあります!

特集:2022年5月のLGBTQ映画

(IWAKAN presents 映画『リトル・ガール』無料上映会より)
 

 ついに、3年ぶりに、お出かけできるGWが帰ってきました。この週末はひさびさに二丁目に出た方や旅行に行かれた方も多いのではないでしょうか。まだまだ続くGW、昼間はデートや買い物、映画、アート展巡りを楽しまれるかもしれませんね。というわけで、2022年5月に上映・放送・配信されるLGBTQ関連の映画やドラマをご紹介します。
(日付順。情報が入り次第、随時、追加していきます)
 ちなみに5月1日はファーストデイで、各館1100円〜1200円で映画を観ることができます(特別上映等を除く)。『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』などもまだ上映中です。
(最終更新日:5月20日)

  
 
5月1日〜8日 配信
Love You Forever

 カリフォルニアのアーティストによるトランスジェンダー・アートハウス・ホラー! クィアカルチャーが盛んなカリフォルニア北部オークランドに住むイラン系のアーティスト、マシアホフ・セパンドが妹のセペール、友人の原田波奈といっしょに自主制作した短編ホラー映画が日本初公開されます。

<あらすじ>
時空が歪む謎の家。そこに閉じ込められた姉妹...。草花がゆらめく海辺の別荘についた姉妹は、ゆっくりとヴァケーションを楽しむはずだったが、死や喪失への恐怖が奇妙なかたちで目の前に現れはじめる…。

Love You Forever
2020年/アメリカ/20分49秒/日本語字幕、音を説明する日本字幕付き/監督:マシアホフ・セパンド、マシアホフ・セペール、原田波奈 
*日本初配信 (無料)




5月1日(渋谷)、5月3日(逗子)上映
チョコレートドーナツ

 育児放棄された子どもを引き取って暮らそうとするゲイカップルの愛情を描いた実話に基づく号泣作『チョコレートドーナツ』(レビューはこちら)。5月1日、第1回宮下公園映画祭で上映されます。この映画祭は、湘南エリアの初夏の風物詩となった野外映画上映イベント「逗子海岸映画祭」が宮下公園に初上陸!というもので、日中はキッチンカーやビアガーデン(クラフトビールやドイツ料理も楽しめるそう)、フリーマーケット、DJ、ライブ、アクティビティなども楽しめて、「逗子海岸映画祭」のシンボルの1つにもなっているメリーゴーランドも設置されるそうです。実は宮下公園は(今は当時とはすっかり姿が変わってしまってはいますが)1994年の第1回東京レズビアン・ゲイ・パレードのゴール(帰着地)で、東京のLGBTQコミュニティにとって歴史的な意味のある場所だったりします。野外イベントで『チョコレートドーナツ』をもう一度観るというのも楽しいかもしれません。
 本家の「逗子海岸映画祭」でも5月3日に上映されます。

『ボヘミアン・ラプソディ』Bohemian Rhapsody
2018年/アメリカ/監督:ブライアン・シンガー/出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ、マイク・マイヤーズ、アーロン・マカスカー他
5月1日(日)19:00より「第1回宮下公園映画祭」にて上映
5月3日(祝)19:00より「逗子海岸映画祭」にて上映




5月4日より公開
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作であり、世界中のMCUファンたちが心待ちにしていた映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。約12秒間ですが、アメリカ・チャベスが、自分には2人の母親(レズビアンマザー)がいると語るシーンがあって、これを理由にサウジアラビアなど中東の国で上映禁止になっているそうです。また、原作ではマーベル初のラテン系のレズビアンのヒーローとして描かれているアメリカ・チャベスが、(『エターナルズ』のファストスと同様)映画でも性的マイノリティとして描かれているそうです(親会社のディズニーが、「ゲイと言うな法案」のフロリダ州の保守派の圧力に屈することなく、きちんと原作同様にLGBTQを描いたということです)

<あらすじ>
元天才外科医で最強の魔術師ドクター・ストレンジが、禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったことによって直面する、かつてない危機――。マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチに助けを求めるストレンジ。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。その脅威の存在は、ドクター・ストレンジと全く同じ姿をした、もう一人の自分だった…。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness
2022年/126分/G/アメリカ/監督:サム・ライミ/出演:ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、ベネディクト・ウォン、レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォー、ソーチー・ゴメスほか





5月6日上映 東京(中野)
ウエディング・バンケット

 日本初の同性婚をテーマにした映画祭「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」のオープニング作品として上映される『ウエディング・バンケット』は、不朽の名作『ブロークバック・マウンテン』を世に送り出したアン・リー監督の1993年の作品。正確に言うとこれは同性婚のお話ではないのですが、まだまだアジア圏で同性愛への理解が進んでいない時代のリアリティを描き、ホロリとさせられる名作です。ニューヨークに住む台湾人ゲイが、中国人女性と偽装結婚するのですが、台湾から来た両親に真実がバレてしまい…というドタバタを描いています。ベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いています。

ウエディング・バンケット
1993 / 台湾・アメリカ / 109min / 監督:アン・リー /出演:ウィンストン・チャオ、ミッチェル・リヒテンシュタイン、メイ・チン ほか
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル@中野ZERO小ホールにて5月6日(金)13:00〜上映




5月6日上映 東京(中野)
愛で家族に~同性婚への道のり

 同じく「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」の上映作品。『ウエディング・バンケット』の時代から30年近く経って、台湾ではアジアで初めて結婚の平等(同性婚)が実現しました。『愛で家族に~同性婚への道のり』は、娘を育てているレズビアンカップルのファミリー、35年間人生を共にしてきたゲイカップル、一方がマカオ出身で二人で一緒に暮らすために同性婚に希望をつなぐゲイカップルという3組の同性カップルの姿を追ったドキュメンタリー映画です。「あれは僕らの将来の姿だ」と思えるようなリアリティがあります。涙なしでは観ることができない作品です。(レビューはこちら

愛で家族に ~同性婚への道のり
2020 / 台湾 / 85min / 監督:ソフィア・イェン / 出演:ウー・シャオチャオ、チウ・ミンジュン、ワン・ティエンミン ほか
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル@中野ZERO小ホールにて5月6日(金)15:40〜上映



5月7日上映 東京(中野)
ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~

 同じく「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」の上映作品。2014年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で『アゲンスト8』のタイトルで上映されて感動を呼んだ、すでにご覧になっている方も多いのではないかと思われる『ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~』。同性婚を承認したカリフォルニア州で、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が州民投票で通ってしまい、2組の同性カップルが提訴、最高裁まで闘い続けた軌跡を追ったドキュメンタリーです。こちらも涙なしでは観ることができない名作です。

ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~
2013 / アメリカ / 112min / 監督:ベン・コトナー、ライアン・ホワイト
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル@中野ZERO小ホールにて5月7日(土)10:00〜上映



5月7日上映 東京(中野)
ウーマン ラブ ウーマン

 同じく「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」の上映作品。一軒の家を舞台に60年代、70年代、00年代、それぞれの時代を生きたレズビアンカップルを描いた作品です。HBOが製作したテレビ映画で、高く評価され、プライムタイム・エミー賞のテレビ映画部門作品賞にもノミネートされました。オープンリーレズビアンのエレン・デジェネレスが製作総指揮を務め、シャロン・ストーンらが出演しています。

ウーマン ラブ ウーマン
2000 / アメリカ / 96min / 監督:アン・ヘッシュ、ジェーン・アンダーソン、マーサ・クーリッジ  / 出演:シャロン・ストーン、エレン・デジェネレス、クロエ・セヴィニー ほか
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル@中野ZERO小ホールにて5月7日(土)15:30〜上映



5月7日上映 東京(中野)
キッズ・オールライト

 同じく「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」の上映作品。2010年の映画『キッズ・オールライト』は、長年いっしょに幸せに暮らしてきたレズビアン・カップルとその子どもたちの前に、父親にあたる精子提供者が現れ、驚きの出来事が次々と…というコメディタッチの作品です。監督は自身も精子提供を受けて子どもを出産しているレズビアンのリサ・チョロデンコ。レズビアン・ファミリーを真っ正面から描いた作品として世界的に評判を呼び、ベルリン国際映画賞でテディ賞に輝いたほか、ゴールデングローブ賞で2冠を達成するなどしています。(レビューはこちら

キッズ・オールライト
2010 / アメリカ / 104min / 監督:リサ・チョロデンコ / 出演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ ほか
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル@中野ZERO小ホールにて5月7日(土)15:30〜上映




5月7日上映 東京(中野)
「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル」コンペティション部門入選作品

レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」で公募されたコンペティション部門の入選作として、『夫=夫』『さまよう朝』『手のひらのパズル』『Veils』『私たちの家族』という5本の短編作品が上映されます。このなかから各賞の発表と副賞の授与が行われます。ゲスト審査員は上田慎一郎(映画監督)、児玉美月(映画執筆家)、能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN代表理事)、三ツ矢雄二(声優)
 
RMFF2022コンペティション部門入選作品上映 表彰式&トーク
『夫=夫』[ 2021 / 16min / 監督:山後勝英 / 出演:とよだ恭兵、中井健勇、入江崇史 ]
『さまよう朝』[ 2021 / 18min / 監督:喜安浩平 / 出演:吉田電話、鈴木睦海、葛堂里奈、高木公佑 ]
『手のひらのパズル』[ 2022 / 25min / 監督:黒川鮎美 / 出演:黒川鮎美、長内映里香、竹石悟朗、なだぎ武 ]
『Veils』[ 2021 / 18min / 監督:なかやまえりか / 出演:なかやまえりか、相馬有紀実、横山美智代 ]
『私たちの家族』[ 2021 / 25min / 監督:雨夜 / 出演:マクレディ・エリン、森田みどり、マクレディ・平良、マクレディ・光琳 ]
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル@中野ZERO小ホールにて5月7日(土)18:00〜上映





5月14日上映
Bixa Travesty

 みんなで観たい映像作品を、loneliness booksのスクリーンで上映し、鑑賞後にあれこれ話す、ロンリネス試写室。2回目は、ドラァグクイーンのラビアナさんがセレクトする『Bixa Travesty』を上映。ブラジルの黒人でトランスジェンダー女性、パフォーマー、アクティビストであるLinn da Quebradaを追ったドキュメンタリーです。

ロンリネス試写室vol.2『Bixa Travesty』
日時:5月14日(土)19:30-22:30
場所:loneliness books
無料
問い合わせ・予約はこちら




5月14日放送
アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~

 よしながふみ原作の大ヒットコミック『アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~』が韓国で鮮やかに映画化! 4人のイケメン男性が織り成す人間模様を、原作の大ファンだという「少女たちの遺言」のミン・ギュドン監督がミステリータッチで描き出しました。主演は日本でも人気のチュ・ジフン(初主演映画)、そのほか韓国ドラマ・映画を牽引する俳優、キム・ジェウクやユ・アイン、チェ・ジホといった豪華キャストが集結! いま、甘いケーキに秘められたミステリーがあふれだす――。
アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~
2008年/韓国/111分/監督:ミン・ギュドン
5月14日(土)22:30〜アジアンドラマティックTVにて放送





5月19日より配信
ラッキーフィッシュ

 米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF&ASIA)2022」の【Shibuya Diversityプログラム】の中の一作品で、二人の女性のロマンスを描いています。映画祭は6月7日〜6月20日に東京の複数会場で開催されますが、4月28日からオンライン会場もスタートしています(登録すれば、無料でご覧いただけます)

<あらすじ>
人種、宗教、移民、LGBTQ…世界のDiversityを考えるドラマの数々。中華料理店でそれぞれの家族と夕食をとる、2人のアジア系アメリカ人の少女たち。2人はレストランのトイレで出会い…。

ラッキーフィッシュ
原題:Lucky fish
2021年/アメリカ/0:08:24/監督:Emily Jampel
5月19日よりSSFF&ASIA2022オンライン会場で無料配信

 
 

5月31日
リトル・ガール

 トランスジェンダーの女の子の姿を生き生きと映し出し、ベルリン国際映画祭、モントリオール国際ドキュメンタリー映画祭などを席巻、2020年の東京国際映画祭でも上映されたフランスのドキュメンタリー映画です。予告映像は、女の子の衣装を身につけたくても許可がおりないため、男の子の衣装のままでバレエのレッスンに参加するサシャの姿から始まります。まだ物心がついていない頃、「女の子になりたい」と言ったサシャ。母親が「無理よ」と答えると、サシャは泣き出したそうです。「夢も人生も砕かれた絶望の涙でした」と母親は振り返ります。姉も、サシャが学校では女の子としての登録が認められないうえに“男子”からも“女子”からも疎外され、通学にも男子用の服装の着用を学校から強要されていることに「性別を選べず生まれただけなのに、学校はサシャを否定してる」「納得できない」と憤ります。社会や学校からの様々な理不尽に直面しながら、ただ「女の子になりたい」というサシャの願いを叶えるために奔走し、ともに闘っていく家族の姿を捉える予告映像は「あなたは独りじゃない」という言葉に微笑むサシャの姿で結ばれています。
 この映画の監督を務めたのは、これまでも社会の周縁で生きる人々に光をあてた作品を撮り続け、カンヌやベルリンを始め、世界中の映画祭で高く評価されているセバスチャン・リフシッツ。トランスジェンダーのアイデンティが幼少期から自覚されるということについて取材していた過程で、サシャの母親カリーヌに出会い、この作品が誕生したそうです。
 昨年11月に劇場公開された作品ですが、「世の中の当たり前に違和感を問いかける」をコンセプトにした雑誌『IWAKAN』が、最新号「多様性?」にてセバスチャン・リフシッツ監督にメインインタビューを行なったこともあり、「より多くの方に本作を通じてトランスジェンダーの子どもや家族を取り巻く現状について知って考えてもらえる機会となれば」との思いから、5月31日に東京都写真美術館1Fホールで無料上映会を開催します。上映後には、女性医療クリニックLUNAネクストステージでトランスジェンダー外来を担当する産婦人科専門医の池袋真さんをゲストに招き、トランスジェンダーの子どもや家族を取り巻く現状や幼少期のトランス・アイデンティティの課題についてお話を伺います。モデレーターは編集者の中里虎鉄さん(ノンバイナリーの方です)。まだご覧になっていない方は、この機会にぜひ。

リトル・ガール
原題:Petite fille
2020年/フランス/85分/監督:セバスチャン・リフシッツ

IWAKAN presents 映画『リトル・ガール』無料上映会
日時:2022年5月31日(火) 18:30-20:30(開場18:10)
会場:東京都写真美術館 1Fホール(恵比寿ガーデンプレイス内)
料金:無料(事前予約制)
定員:150名(自由席、先着順入場)
内容: 映画『リトル・ガール』上映(約85分)、トークショー(約30分)
参加方法:こちらから事前にチケットを取得し、会場にてPeatix画面を提示しご入場ください

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