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レポート:三重レインボーパレードin津まつり大パレード2025

10月12日に三重県津市で開催された三重レインボーパレードin津まつり大パレード2025の模様をVENさんがレポートしてくれました。

レポート:三重レインボーパレードin津まつり大パレード2025

 2025年10月12日(日)、三重レインボーパレードin津まつりが開催されました。津まつりは、390年を超える歴史・郷土芸能とよさこい、新旧が融合したお祭りです。そのお祭りの中で開催される大パレードに「三重レインボーパレード」として参加するかたちでパレードを開催してきて、今年で7回目となります。コロナ禍で2年ほど中断(お祭り自体が中止)がありましたが、毎年続いています。地元のお祭りに参加するかたちのパレードは、お祭りに来ているたくさんの人にアピールできることが素敵です。今年は昨年に引き続き「松阪をお手伝いし隊」とのコラボで行なわれました。

 10時30分、集合場所の津市役所近くには、レインボーに装飾された軽トラックが停まっていました。装飾の仕上げをする人や、参加希望の方たちが集まっていました。オリジナルステッカー、チェリオさんからいただいた水とLIFEGUARDが配られました。近くでは人権の催しがあり、イメージキャラクター(人KENまもる君と人KENあゆみちゃん)も来ていました。
 11時過ぎに出番が近づき、整列が始まりました。「結婚の自由をすべての人に」愛知訴訟の水谷弁護士はおなじみのテディベアを持っていました。パートナーさんは大阪のレインボーフェスタ!に、ご自分は三重のパレードにそれぞれ参加したという方もいらっしゃいました。県内だけでなく、名古屋や大阪、宝塚、東京からも参加されていて、前日の広島から続いて三重に参加した方もいらっしゃいました。

 いよいよ出発です。津祭り公式のアナウンスで紹介され、パレードは大通りを進んでいきます。先頭の軽トラックからはノリのよいなじみのある音楽が流れていました。その後ろを共同代表の方、地元の高校生のお二人が歩き、マイクでスピーチをします。共同代表の方は、ご自分の生い立ちや近況(先日誕生日だったこと、来年結婚したいことなど)を話し、高校生のお二人は、県内で開催されている交流会の告知などをしていました。共同代表の方のスピーチはもちろん、高校生お二人のアナウンスも素晴らしかったです。高校では放送部なのかな、と感じました。
 恒例の長いレインボーフラッグを前方の方がそれぞれ持ちました。その後ろにはフラッグや小物を持った方々が続いていました。沿道には、カメラを構えた人、生中継しているテレビ局の人、沿道の前方に座って見ている人など、たくさんの方がいて、注目していました。実行委員の方が、沿道の方々にミニフラッグを配っていたので、それを振ってくれる人もいました。毎年、あたたかい雰囲気です。このパレードには数ヵ所のアピールポイントがあり、パレードの参加者も盛り上がります。このパレードを通してレインボーフラッグってなんだろう?ということから知っていってもらえるのではないかと思いました。
 40分ほどでゴールしました。曇り空でしたが雨は降らずにすんでよかったです(大阪は小雨だったそうです)







 ゴール地点から市役所まで戻り、軽トラックをバックに記念撮影をしました。みなさん、素敵な笑顔でした。おつかれさまでした。

★三重レインボーパレードin津まつり大パレード2025のフォトアルバムはこちら
 

 今年、久々に参加していた一般社団法人ELLYの佐野恒祐(さのこうすけ)さんは、来年の津市議会議員選挙に出馬予定とのことでした。頑張っていただきたいです。
 それから、実行委員の中に顔出しNGの方がいらっしゃいました。顔出しできなくても実行委員として関わり、声を上げていくこと、素晴らしいと思いました。
 こうして、今年も三重レインボーパレードin津まつり大パレード2025が終了しました。今年もありがとうございました。また来年お会いしたいです。

(取材・文:VEN)


VEN
岐阜県在住のゲイ(50代)で、1994年の日本初のプライドパレードから現在に至るまで、全国で開催されるプライドパレードのほとんどに参加し、自身のPRIDEを示しながら地方のパレードも応援してきた方で、その参加回数は100を超えています(おそらく日本一)。2006年の第10回レインボーマーチ札幌のステージでは、全10回に参加したとして「皆勤賞」を授与されています。「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」や「性別や性的指向・性自認に基づく差別を根絶する愛知アクション」にも参加しています。2023年6月21日の朝日新聞「ひと」にも登場しました。

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