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アカデミー主演女優賞はナタリー?ニコール?どちらもゲイ的に興味津々

2010年10月30日

 レズビアンのバレリーナ役で主演した『ブラック・スワン』がヴェネチア国際映画祭のオープニングを飾り、9月のトロント国際映画祭でもその演技が評判を呼び、すでにアカデミー主演女優賞ノミネートは確実と言われているナタリー・ポートマン。

 そのナタリー・ポートマンに次いで、アカデミー主演女優賞ノミネートの呼び声高いのが、『ラビット・ホール』での演技が絶賛されているニコール・キッドマンです。

 『ラビット・ホール』は劇作家デイヴィッド・リンゼイ=アベアーのピュリッツァー賞受賞戯曲を映画化した作品です。芝居のレビューを読んだニコール自らが脚本家と連絡を取り、映画化を進めてきました。彼女はプロデュースも手がけています。
 そして、この映画の監督をつとめるのが、オープンリー・ゲイの監督ジョン・キャメロン・ミッチェルです。トランスジェンダーを主人公にした『ロッキーホラーショー』バリのロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』、たくさんのゲイやレズビアンも登場する、性による生の癒しを追求した作品『ショートバス』に続く、第3作監督作品になります。
 
 『ラビット・ホール』は突然の交通事故で4歳の一人息子を亡くした夫婦の葛藤と、再び心の平穏を取り戻すまでの過程を描いた作品です。妻ベッカをニコールが、夫ハウィーを『ダークナイト』の”トゥー・フェイス”ことアーロン・エッカートが演じます。
 特にセクシュアルマイノリティが登場するわけではなく、インパクトの強い映像でもなさそうですが、大きな喪失と癒し・再生という物語の根幹は前2作と共通しているようで、深い感動が得られる作品になることが期待されます。

 ちなみにこの作品のブロードウェイ版では、ベッカ役を『セックス・アンド・ザ・シティ』のシンシア・ニクソンが演じ、2006年度トニー賞演劇部門の主演女優賞を受賞しています。

 来年2月まで結果はわかりませんが、次のアカデミー賞レースもゲイ的に興味津々なものになりそうな予感。また続報が入り次第、お伝えいたします。(後藤純一)

今年のオスカーレースはニコール・キッドマンvs.ナタリー・ポートマンになる予感!?(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0027007

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