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akta活動報告会の特別トークショー

2024年6月23日に開催されたakta活動報告会の、「and」の奏吉さんなども出演した、エイズ予防指針をめぐる特別トークショーのライブ配信映像をご紹介します。とても興味深い、有意義なお話でした

akta活動報告会の特別トークショー

 2024年6月23日(日)夕方、二丁目のコミュニテイセンターaktaで、2023年度のakta活動報告会が開催され(活動報告の内容はこちら)、報告会の後、現在見直しが進んでいる「エイズ予防指針」をテーマにスペシャルトークイベントも開催されました(ちょっとビックリするくらい、超満員の大盛況で、熱気が感じられました)。1990年代のエイズ予防指針の策定当時を知るアフリカ日本協議会の稲場雅紀さん、ジャーナリストの宮田一雄さんが講義をしつつ、バー「and」のマスター・奏吉さん、SWASH・MASH大阪のげいまきまきさんがコメンテーターとして出演。多彩な方々がとても興味深い、有意義なお話を聞かせてくれました。
 稲場さんの、現在と大きく異なる90年代当時のHIV/エイズに対する社会認識についてのお話がたいへん興味深かったです。80年代半ばは、厚労省が薬害エイズを隠蔽するとともに「1号患者を誰にするか」を画策(米国在住のゲイが選ばれた)、「普通の人はかからない、安心してください」というメッセージを発し…という幾重もの過ちを犯した、そしてHIV陽性者の人権を顧みないエイズ予防法が1989年に策定、しかし94年に横浜でエイズ国際会議が開催される、このままでいいのか、ということで、にわかに「誰でもかかる」というメッセージが発せらることになったが、しかし、予防啓発は社会全体に向けたものだけで、MSMに向けた啓発はなく…90年代後半、新たにエイズ予防指針を策定することになり、審議会にHIV陽性者4名が参加、うち1名がアカーの大石敏寛さんで、稲場さんは大石さんの補佐として参加し、MSM向けの予算がほとんどなかったのをどう覆すかということで、個別施策層という概念を提唱し…といったお話です。この奮闘のおかげで現在へとつながるエイズ予防指針ができ、aktaをはじめとするゲイ向けの予防啓発の活動に予算をつけられる法的な根拠ができたわけです。
 奏吉さんが長年二丁目のゲイたちと接してきたからこその生き生きとしたリアルなお話をしてくださったり、げいまきまきさんがセックスワーカーの置かれた状況を切々と語ったりするのも、本当に素晴らしかったです。
 1時間くらいありますが、息をもつかせぬというか、あっという間に感じられる濃密なトークショーです。ぜひ視聴してみてください。
 


<aktaからのお知らせ>
 aktaは今年のSUMMER BLASTでもアンケートを実施します。チケット購入・引換会場の特設ブースでアンケート回答最終画面を提示していただくと、7月13日(土)のSUMMER BLAST 2024のすべての会場(にちょけっと含む)で使用できるチケット800円分をプレゼントします。この機会をお見逃しなく、ぜひご参加ください! 詳しくはこちらをご覧ください。

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