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グラミー賞にノミネートされたクィア・アーティストの楽曲

チャペル・ローン「Good Luck, Babe!」、ビリー・アイリッシュ「Birds of a Feather」「Guess」、レディ・ガガ&ブルーノ・マーズ「Die With a Smile」など、今回グラミーにノミネートされたクィア・アーティストの、ノミネート対象となった楽曲のMVをまとめてご紹介します

グラミー賞にノミネートされたクィア・アーティストの楽曲

(トロイ・シヴァン「Got Me Started」MVより)

 11月8日(現地時間)、第67回グラミー賞授賞式のノミネーションが発表され、チャペル・ローン、ビリー・アイリッシュ、レディ・ガガ、トロイ・シヴァンなど、今わかっているだけで実に17名ものLGBTQのアーティストがノミネートされました。おそらく過去最多です(詳細はこちら)。『Out』誌は、「これまでになくLGBTQフレンドリーなグラミー賞になる」と期待しています。ここで今回グラミーにノミネートされたクィア・アーティストの、ノミネート対象となった楽曲のMVをまとめて紹介してみたいと思います。


  『Out』誌が「今年は本当にチャペルの年だった」と評するチャペル・ローン。大阪の「OPULENCE」でヴェルマ・ベルさんが「Pink Pony Girl」を歌いながらピンクの衣装を脱いでいくショーをやって喝采を浴びていましたが、今回グラミーのRecord of the Year、Song of the Year、Best Pop Solo Performanceにノミネートされたのは「Good Luck, Babe!」でした。意外にも「Good Luck, Babe!」のMVは作られていなくてリリックビデオしかありません…ので、「The Tonight Show」でのパフォーマンス映像を置いておきます。


 ビリー・アイリッシュの「Birds of a Feather」はライトなタッチの耳なじみのいいポップソング。Record of the Year、Song of the Year、Best Pop Solo Performanceにノミネートされています。MVではいつものようにジェンダーニュートラルなスタイルのビリーが重力から解放されて宙に浮かんだりする様が表現されています。

 ビリー・アイリッシュはもう1曲、チャーリーXCXとのコラボ曲「Guess」もBest Pop Duo/Group Performanceにノミネートされています。とんでもなくカッコいいです。


 レディ・ガガはブルーノ・マーズのコラボ曲「Die With a Smile」でSong of the Year、Best Pop Duo/Group Performanceにノミネートされました。この曲にSong of the Yearをあげたいと思う方も多いだろう、本当に美しくて切ない名曲です。2人と「Die With a Smile」を共作したアンドリュー・ワットは「これは互いに強くリスペクトしあっている2人のアーティストが一緒にやりたいと思った、純粋でオーガニックなものです。素晴らしい音楽を作ることへの愛です」と語っています。


 セイント・ヴィンセントは「Broken Man」でBest Rock Song、Best Rock Performanceにノミネートされています。男装したセイント・ヴィンセントのカッコよさが光るMVです。


 トロイ・シヴァンは「Got Me Started」でBest Dance Pop Recordingにノミネート。耳に心地よいダンス・ポップ・チューンですが、MVにサウナ(もしかしてゲイサウナ?)のシーンがあり、ぽっちゃり系のアジア人男性が映っていたり、ドラァグクイーンの楽屋、男の子どうし、女の子どうしのキスシーンがあったり、素晴らしくゲイテイストです。アジア系の人もたくさん登場します(トロイとディナーしている男の子も日本人なんじゃないかと思います)


 ケラーニは「After Hours」がBest R&B Songにノミネート。ダンスシーン多めなMVはクラブやプールパーティのわちゃわちゃを映し出していますが、男性のバックダンサーは全員ゲイだと思われます。セクシャルでありながらクィアで素敵です。


 マディソン・ビアーは「Make You Mine」でBest Dance Pop Recordingにノミネート。サスペンスタッチなMVは、レズビアン的な「妄想」を描き、美しくも背筋がゾクゾクするようなビデオになっていました。


 ケイトラナダは「Witchy feat. Childish Gambino」でBest Dance/Electronic recordingにノミネート。MVはレコーディングスタジオに現れる多様なダンサーたちの幻想的な光景を映し出しています。Childish Gambinoもタンクトップ姿で(胸毛を見せて)踊っています。


 Doechiiの「Alter-Ego - Kaytranada remix」はBest Remixed recordingにノミネート。MVはなくて音源しか上がってないので、元の「Alter Ego with JT」のOfficial Videoをご紹介。先日の「OPULENCE」でジェイダ・エッセンス・ホールが使ってましたし、ゲイナイトでもかかったりするので、きっとご存じの方も多いことでしょう。



 Willowは「Big Feelings」でBest Arrangement, Instruments, and Vocalsにノミネート。その声といい曲といい、清冽で印象深い、新たな才能を感じさせるものがあります。MVはないのでOfficial Visualizerをご紹介。

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