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【平昌五輪】ガス・ケンワージー選手と彼氏のキスが全米に生中継され、「歴史的な瞬間」と反響を呼びました

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冬季五輪初となるオープンリー・ゲイ
の選手が届けてくれた素敵なシーン
 2月18日のフリースタイルスキー男子スロープスタイルで、アメリカのガス・ケンワージー選手が交際相手のマシュー・ウィルカス(俳優・劇作家)とキスする様子がNBCのテレビ中継で放映され、「歴史的な瞬間だ」「感激した」と話題になっています。

 ガス・ケンワージー選手は、フィギュアスケートのアダム・リッポンとともに、アメリカ代表として冬季五輪に出場する初めてのオープンリー・ゲイの選手です(冬季五輪自体としてもゲイの選手の参加は初です)。彼は「We're here. We're queer. Get used to it. ※(ぼくらはここにいる。ぼくらはクィアだ。慣れてくれ)」というコメントとともに、開会式でアダム・リッポンと一緒に写った画像をTwitterにアップしていました。

※このフレーズはクィア・ムーブメントの合言葉で、アメリカのプライドパレードでもみんなでこう叫んだりします。



 ガス・ケンワージーはソチ五輪で銀メダルを獲得していますが、翌シーズンの世界的な大会「X GAMES ASPEN」は散々な結果に終わりました。つきあっていた彼氏との関係が終わった直後だったことが影響していたそうで、彼はセクシュアリティを隠し続けていることに限界を感じ、引退すら考えました。しかし、スキーを続けること、そして、ゲイであるとカミングアウトすることを決意しました。
「今までずっと自分はゲイだという真実を認めるのが怖かったけど、嘘をつき続ける痛みがその恐怖を上回るようになった」
「いま、この壁を取り払うことができて、本当に誇らしく思う」
 カミングアウト後、ガス・ケンワージーは競技者としても目覚ましい成果を上げています(2015/2016シーズンの「Dew Tour」で優勝、「X GAMES ASPEN」では銀メダル2個、銅メダル2個を獲得しています)。そうして今回、平昌行きの切符を手にしたのでした。
 
 2月18日、ガスは競技場のスタートラインに立つ前に、家族や友人とともに応援に駆けつけたマシューを抱き寄せ、唇に軽くキスし、幸運を願って再び固く抱き合いました。その姿が、そのままアメリカの大手テレビ局NBCによって、全米のお茶の間にリアルタイムで届けられたのです。
 それは二人にとってごく自然な、パートナーシップで結ばれているからこその行動でした(どんなカップルでも、きっとそうすることでしょう)。しかし、ゲイカップルがお互いを思い合う(男女のカップルと全く同じようにキスしたりハグしたりする)姿を生中継で見た視聴者からは「歴史的な瞬間だ」と感激の声が上がりました。
「こういう何気ない愛情表現の瞬間が、世界中のLGBTQに希望を与えてくれる」
「未だにこの歴史的な『オリンピックキス』に心を揺さぶられてる。世界中のLGBTQを勇気付けてくれてありがとう!」
「僕が子どもの頃は夢にも思わなかった」

 競技の後、キスシーンが生中継されたことを知ったガスは「この瞬間が撮られているとは気づかなかったけど、撮ってくれて本当にうれしい」とTwitterに投稿しました。「子ども時代の僕は、オリンピックでゲイの選手がキスをしている姿を見られるなんて夢にも思わなかったけど、今テレビの前にいる子どもたちはそんな選手を見ることができたから」
 報道陣の取材に対しては、「(4年前は)怖くてできなかったことだったからこそ、あの瞬間彼にキスできたこと、僕たちのお互いへの愛情が世界中に放送されたことは、本当にすごいことだと思う」と答えました。
「同性愛への偏見を変え、壁を壊してホモフォビアをなくすためには、僕たちが前に出て、自分たちの姿を見せることが大切だと思う」
「僕が子どもの頃、そうした選手の姿を見ることができたなら、もっと苦しまずに済んだから」
 競技の結果は振るわず、12位に終わりましたが、彼は「メダルよりも大きなものを得ました」と語りました。
 

 

オリンピックの生中継で、男性同士の「歴史的なキス」が放映された。(BuzzFeed)
https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/the-olympic-kiss-2018?utm_term=.qhBqZ4boQ#.xrwQwerPy


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