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特集:この夏公開のオススメ映画

『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが偉大なレズビアンのテニスプレイヤーを演じた『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』をはじめ、この夏、さまざまなクィア映画が一般公開されます。

特集:この夏公開のオススメ映画

特集:2018年上半期のオススメ映画に続き、この夏上映されるクィア映画を特集としてお届けします。7月7日からはレインボーリール東京も始まりますが、一般上映としても、ニュース「『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが次に演じるのは偉大なレズビアンのテニスプレイヤー」でもお伝えした『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』をはじめ、さまざまなクィア映画がこの時期、公開されます。日付順にお伝えします。



上映中 
最初で最後のキス

 イタリアの高校を舞台に、かけがえのない絆や未来を無知ゆえに破壊してしまう若者の残酷さを描いた青春ドラマ。アメリカで実際に起きた殺人事件をもとにした作品。転校生のゲイ男子・ロレンツォが主人公で、このロレンツォを演じたリマウ・グリッロ・リッツベルガーが次世代のイケメン俳優として注目されています。
<あらすじ>
イタリア北部ウーディネ。愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町の学校に転校してきたロレンツォは、個性的な服装で周囲から浮いた存在になってしまう。やがてロレンツォは同じく同級生たちになじめないブルーやアントニオと親しくなるが、自分たちを疎外する生徒たちに復讐を試みたことをきっかけに、運命の歯車が狂いはじめる…。

最初で最後のキス 
2016年/イタリア/監督イバン・コトロネーオ/出演:リマウ・グリッロ・リッツベルガー、バレンティーナ・ロマーニ、レオナルド・パッザッリほか


上映中 
レディ・バード

 『フランシス・ハ』『20センチュリー・ウーマン』などで知られる女優のグレタ・ガーウィグが、自身の出身地でもあるカリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込みながら描いた青春映画で、ゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と主演女優賞(同)に輝いています。いろんなサイトで大々的に「つきあっていた男の子が実はゲイで…」と書かれていたりするのですが、全体から見るとその要素は1%くらいしかないので、そこはあまり期待しないほうがよいです。でも、観る価値のある、とてもいい映画です。『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメが女子にモテモテのイケメン役で出演しています。
<あらすじ>
カリフォルニア州のサクラメント。閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンは、高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く…。
 
レディ・バード
2017年/アメリカ/監督:グレタ・ガーウィグ/出演:シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツ、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメほか


6月12日 
愛情萬歳 
 
 台湾でゲイであることをカミングアウトしたツァイ・ミンリャン監督の代表作の一つ。都会の孤独を、説明的なセリフを排した独自のスタイルで表現し、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。3人の登場人物のうちの1人(シャオカン)が、実は…というラストシーンで、多くの観客に感銘を与えました。

愛情万歳
1994年/台湾/監督:ツァイ・ミンリャン/出演:リー・カンションほか
※新宿ケイズシネマの台湾巨匠傑作選で、6/12(火)10:00に上映


6月13日 
河 

 これもツァイ・ミンリャン監督の代表作の一つ。ベルリン国際映画祭で審査員グランプリを受賞。ハッテンサウナの暗がりでヤッたおじさんが実の父親だったという「地獄」のような世界観の作品です。LGBTムーブメント以前の台湾の雰囲気がよくわかります。


1997年/台湾/監督:ツァイ・ミンリャン/出演:リー・カンションほか
※新宿ケイズシネマの台湾巨匠傑作選で、6/13(水)10:00に上映


7月14日~20日限定公開 
カランコエの花

 LGBTが抱える問題を、当事者ではなく周囲の人々の目線から描き、2017年・第26回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)のコンペティションでグランプリを受賞した短編作品。主演するのは“福岡一の美少女”と注目を浴び、現在放送中のドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の真矢愛莉役で人気急上昇中の女優・今田美桜。
<あらすじ>
とある高校の2年生のクラスで、ある日唐突に「LGBTについて」の授業が行われたことをきっかけに、クラス内にLGBT当事者がいるのではないかという噂が広まっていく様子を描いた。日常に波紋が広がり、思春期ならではの心の葛藤を抱えた生徒たちは、それぞれに行動を起こすが……。 

カランコエの花
2016年/日本/監督:中川駿/出演:今田美桜ほか


7月6日公開 
バトル・オブ・ザ・セクシーズ

 あの『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが伝説のビリー・ジーン・キングを演じたというのが見どころです(『ラ・ラ・ランド』と全然違う役どころ。ビリーにそっくり)。元男子世界チャンピオンとの「負けられない戦い」に挑んだテニスの女王が、全女性の希望と期待を一身に背負い、コートに立つ姿の美しさ、そして、その陰で、実は、ビリーが女性と恋に落ち、レズビアンであることを自覚し、プライドを持ちはじめていた…という史実に胸を打たれます。素晴らしい作品です。
<あらすじ>
73年、女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転を賭けていた。一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する…。

バトル・オブ・ザ・セクシーズ
2017年/アメリカ/監督:バレリー・ファリス/出演:エマ・ストーン、スティーブ・カレル、アンドレア・ライズ、サラ・シルバーマン、ビル・プルマンほか


 

7月20日〜26日限定公開 
エンジェルス・イン・アメリカ

 主演のアンドリュー・ガーフィールドがトニー賞の主演男優賞を受賞し、LGBTに捧げるスピーチで感動を呼んだ『エンジェルス・イン・アメリカ』。まさにそのアンドリューが主演した舞台の映像が、7月20日〜26日の期間、東京・シネ・リーブル池袋で上映されます。公式サイトにまだ情報が掲載されていないのですが、『エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく』『エンジェルス・イン・アメリカ 第二部 ペレストロイカ』ともに上映されるようです。

『エンジェルス・イン・アメリカ』(ナショナル・シアター・ライブ)
原作:トニー・クシュナー、演出:マリアン・エリオット、出演:アンドリュー・ガーフィールド、ネイサン・レイン、デニース・ゴフ、スーザン・ブラウンほか

 

 


7月28日公開 
性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々

 自分自身を「男性でも女性でもない何か」と認識して、自身の体に起きた体験をエッセイ漫画として発表しているインターセックス漫画家・新井祥の内面に迫るドキュメンタリー。30歳まで女性として暮らし、染色体検査でインターセックスと判明した新井祥。離婚も経験した新井は東京から名古屋へ転居し、専門学校の非常勤講師となる。そこでゲイの美少年こう君と出会い、アシスタントとなったこう君との同居生活をスタートさせる。出会いから10年を経て、こう君は漫画家デビューを果たし、自身がゲイであることをカミングアウトする。こう君との日常を中心に、新井と国内外のセクシュアル・マイノリティたちとの交遊を追っていく。

性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々 
2018年/日本/監督:渡辺正悟/出演:新井祥、うさきこうほか

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