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レポート:虹色どまんなかパレード

10月26日(土)、名古屋で第2回虹色どまんなかパレードが開催されました。台風一過の青空の下、約350人の方たちが名古屋の繁華街を晴れやかに行進しました。今年もVENさんにレポートしていただきます。

レポート:虹色どまんなかパレード

10月26日(土)、今年もアジアの二大都市、台湾の台北と日本の名古屋でプライドパレードが行われました。名古屋は、迷走し進路がハッキリしない台風27号にハラハラしながら、当日を迎えました。朝の準備段階までは雨が降っていたそうです。開催時間が近づくにつれ、どんどん青空が広がっていき、風は多少強いものの、台風一過の晴天となりました。今年も開催目的は「ここにもいるよ」「ひとりじゃないよ」「もっと知ってほしい」。セクシュアルマイノリティはどこにでもいる身近な存在であることを、マジョリティの方にも当事者の方にも伝えたい、性の多様性を知ってもらうことで、多様性を認め合える社会を作っていきたい。そんな願いを込めて今年もパレードは開催されました。「第2回虹色どまんなかパレード」をレポートさせていただきます。(VEN)




 集合場所は、お馴染みの栄の池田公園。12時から受付開始。時間もまだ早いとあって、会場はまばらな人でした。オープニングが近づくにつれ、徐々に参加者が集まってきました。受付を済ませ、希望するフロートのリストバンドをもらい、オープニングを待ちました。
 いよいよオープニングセレモニーが始まりました。実行委員長の安間優希さんがご挨拶し、「天気が心配でしたが、こんなに晴れて良かったです」とおっしゃっていました。
 祝電披露では、名古屋市長・河村たかし氏からの祝電が披露されました。心強いメッセージでした。
 フロート紹介に続き、いよいよパフォーマンスタイム。
 まずは、昨年もオープニングでパワフルなライブを見せてくれたDXハンター。新メンバー2名も加わり、ますますパワーアップしたステージでした。
 次は、東京から来てくれた、じょそいろクローバークローバーZのみなさん。踊りにキレがあり、迫力あるステージを見せてくれました。
 その後、様々な団体、個人の方から寄せられたメッセージの紹介、先日行われた「関西レインボーパレード×RainbowFesta」の実行委員の方からのスピーチと続き、東京から駆けつけてくださった豊島区区議会議員の石川大我氏、
中野区議会議員の石坂わたる氏の応援スピーチでオープニングセレモニーが終了しました。





 14時15分からはパレードの整列が始まり、パレード出発地点の松坂屋北館前に移動。
 そして14時30分、いよいよパレードがスタート!
 第1フロートは「虹パレ☆メインフロート」。先頭車の後ろに横断幕。その後ろに実行委員長の安間優希さんや名古屋で活躍するドラァグクイーン、パフォーマーを中心とした豪華なメンバーがスタートから元気に街頭へむかってアピール。後ろへ続く2つのフロートを引っ張ります。
 出発点近くで周辺で行われていたテレビ局のイベントに来ていた人など、たくさんの方が注目していました。西川きよしさんもいらっしゃったそうです。
 第2フロートは「キラキラ☆アイドルフロート」。NSM48、虹組ファイツ、DXハンター、じょそいろクローバーZのみなさんがフロートを盛り上げます。AKB48やハロプロ、ピンクレディー、E-girls…おなじみのアイドルソングが流れる中で、参加者の方たちもアイドルに。みなさんの笑顔が見ている人もHAPPYにしていく、そんな雰囲気でした。 
 第3フロートは「ハロウィン☆カーニバルフロート」。レディー・ガガ、「glee」などのクラブミュージックを流しながら、ノリノリの参加者がパレードしました。ポケモン、スーパーマリオ、ピーターパン、ハロウィンにちなんだ様々な仮装の方々に街頭からはスマホや携帯のカメラを向ける人がたくさんいました。夜に行われたパーティの「The absolute Halloweenn」の前哨戦と言った感じでした。
 ショップや美容院の店員さんが手を振ってくれたり、キャラクターを見て喜ぶ子どもさん、参加者の笑顔と同じように、街頭のみなさんの笑顔にも感動しました。街頭からレインボーフラッグを振って応援してくれる親子連れや、セクシュアルマイノリティの仲間達、仕事でパレードには参加できないけど集合場所へ「頑張ってね」と言いに来てくれた人もいらっしゃいました。
 そうしてパレードは、青空の下、無事ゴールへ。


 池田公園へ移動し、パレードの余韻が残る中、NSM48のステージでエンディングセレモニーがスタート。初オリジナルソング「ニジイロHAPPINESS!!」が初披露され、突然のグループ名の改名発表と驚くことも。今回のステージから、新グループ名「NSM=(エヌエスエム)」で活動するそうです。オリジナル曲は覚えやすい、つい口ずさんでしまうような曲でした。
 次は虹組ファイツのみなさん。西日本チームのみなさんが楽しく可愛いステージを見せてくれました。西日本監督などおなじみのメンバーに、今回がデビューというメンバーも加わり、会場から「かわいい」と野太い声が上がっていました(笑)。
 仮装大賞、じゃんけん大会と続き、実行委員長から参加人数の発表がありました。今年は350名の方がパレードを歩きました。
 最後にバルーンリリース。青空に、カラフルな風船が上がっていきました。毎回、感動を覚えるシーンです。
 スタッフのみなさん、ボランティアのみなさん、参加者のみなさん、おつかれさまでした!

 パレードの余韻も冷めないうちに、17時30分からは「Ragglian Cafe」で公式アフターパーティが始まりました。
 ステージは虹組ファイツからスタート。パレードのエンディングとはセットリストも変わり、カッコイイステージでした。
 次はセクシュアルマイノリティのトークショー「虹パレギリギリ007」。知っているようで知らなかった他のセクシュアリティのこと。ゲイにはおなじみの「ケツ割れ」って何?とか、F T Mの人が着る「ナベシャツ」って何?とか、レズビアンで今モテ筋は?など、ざっくばらんなトークで楽しませてくれました。
 ラストはNSM=のステージ。こちらも、パレードのエンディングとは違うセットリストで、NSM=らしい、かわいいステージでした。
 21時からはダンスタイムに突入。「Ragglian Cafe」も含め、全8会場で「The absolute Halloweenn」と題して、クラブパーティが行われました。


☆第2回虹色どまんなかパレードのフォトアルバムはこちら

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