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特集:2021年12月のLGBTQ映画

『マトリックス レザレクションズ』『プレップマン』『世界で一番美しい少年』など、今月もLGBTQ関連の映画がいろいろ上映・配信されます。

特集:2021年12月のLGBTQ映画

(『プレップマン』より)

今年も残すところあと1ヵ月となりました(ひー!)。12月は忘年会などのイベントもいろいろあって忙しいかもしれませんが、話題作『マトリックス レザレクションズ』、前代未聞のPrEP啓発映画『プレップマン』など、様々な映画が上映・配信されますので、ご都合がよい時にぜひご覧ください。日付順にご紹介していきます。情報が入り次第、随時、追加していきます。
(最終更新日:12月4日)



上映中
劇場版『きのう何食べた?』

 『きのう何食べた?』の劇場版がついに公開! ドラマに引き続き、西島秀俊さんと内野聖陽さんがダブル主演を務め、山本耕史さん、磯村勇斗さん、マキタスポーツさん、田中美佐子さん、梶芽衣子さんらが演じる個性豊かな人気キャラクターも全員総出演を果たします。

<あらすじ>
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・筧史朗(シロさん)とその恋人で美容師・矢吹賢二(ケンジ)。同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひとときなのだ。ある日、シロさんの提案で、ケンジの誕生日プレゼントとして「京都旅行」に行くことになる! ケンジは夢のような出来事に大はしゃぎし、満喫していたが、旅行中にシロさんからショックな話を切り出される。そしてこの京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。そんななか、シロさんが残業を終え商店街を歩いていると、偶然、ケンジを目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年が…なんだか怪しい二人の姿! 胸がざわつくシロさんだったが、最近なんだか秘密を抱えている様子のケンジに、その青年が誰なのか聞くことすらできない。さらに小日向さんから(ジルベール)わたるがいなくなったと相談を受け…。穏やかであたたかい毎日が一変。当たり前だったはずの平凡でゆっくりとした日常を取り戻すことはできるのか――

劇場版『きのう何食べた?』
2021年/日本/原作:よしながふみ「きのう何食べた?」(講談社『モーニング』連載中)/監督:中江和仁/脚本:安達奈緒子/出演:西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗、マキタスポーツ、田中美佐子、田山涼成、梶芽衣子、松村北斗(SixTONES)ほか
11月3日(水祝)より全国ロードショー
(C)2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会 (C)よしながふみ/講談社




上映中
エターナルズ

 ファストスというマーベル初のゲイのヒーローが登場することで話題の作品です。エターナルズは、アベンジャーズ誕生よりもはるか前から地球に存在し、7000年もの間、人知れず人類を見守ってきたというヒーローチーム。韓国系俳優のマ・ドンソクや、パキスタン系俳優のクメイル・ナンジアニのようなアジア系俳優もキャスティングされているほか、聴覚障がいのあるキャラクターやゲイのファストスなど、多様性に富んだヒーローたちが描かれます。ファストスは同性パートナーと結婚しており、子どももいるという設定。劇中では、ファストスとパートナーのキスシーンもあります。「とても素敵で、感動的なキスです。現場のみんなが泣いていました」と、パートナー役のハーズ・スレイマンは語っています。(レビューはこちら

エターナルズ
原題:Eternals
2021年/アメリカ/156分/監督:クロエ・ジャオ/出演:ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、ドン・リー(マ・ドンソク)、キット・ハリントン、サルマ・ハエック、アンジェリーナ・ジョリー
(C)Marvel Studios 2021 




12月1日配信
パワー・オブ・ドッグ

 「ピアノ・レッスン」で女性監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したニュージーランド出身の名匠ジェーン・カンピオンが、ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎え、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、無慈悲な牧場主と彼を取り巻く人々との緊迫した関係を描いた人間ドラマ。ベネディクト・カンバーバッチがアラン・チューリングを演じた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』以来のゲイの役を演じた作品です。

<あらすじ>
大牧場主のフィル・バーバンクと弟ジョージの兄弟は、地元の未亡人ローズとその息子ピーターと出会う。ジョージはローズの心を慰め、やがて彼女と結婚して家に迎え入れることになる。そのことをよく思わないフィルは、2人に対して残酷で執拗な攻撃を仕かけていく。しかし、とある事件をきっかけに、残忍な性格のフィルの中にも、人を愛することへの可能性が芽生えていく――

パワー・オブ・ドッグ
原題:The Power of the Dog
2021年/128分/G/イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ合作/監督:ジェーン・カンピオン/出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キルステン・ダンスト、ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィーほか
12月1日からNetfilxで配信




12月4日〜 大阪
よどがわダイバーシティ映画祭2021

 大阪・十三のシアターセブンで12月4日〜22日に開催される「よどがわダイバーシティ映画祭2021」。2014年から続く「社会の多様性」をテーマにした映画祭です。8年目となる今年は、上映作品数を増やしての拡大開催!ということで、『サマー・オブ・85』『片袖の魚』『トムボーイ』『親愛なる君へ』という、いずれも今年上映されて話題を呼んだLGBTQ関連作品が上映されます。
 12月18日(土)夕方には、『片袖の魚』の上映後、東海林毅監督、イシヅカユウさん(主演)、広畑りかさん(出演)のリモートトークショーが予定されています(※オンラインでの出演。スクリーンに映写します)

よどがわダイバーシティ映画祭2021
日程:12月4日(土)〜22日(水)
会場:シアターセブン
チケット購入・詳細はこちら




12月5日配信スタート
プレップマン

『クロスローズ』が話題を呼んだちくわフィルムが、今度はレインボークリニックとのスペシャルコラボで『プレップマン』という映画を製作。『クロスローズ』でゲンキマンだった方が今度は「プレップマン」という正義のヒーローとして登場。PrEPについての啓発をする、セクシーなロマコメ風味の映画になるようです。12月5日からYouTubeで順次配信されます。

プレップマン
2021/日本/監督:まちょ/出演:ゲンキマン、虎丸、雄太、貫太、岳、すず、荒川、玄斗国龍、ヒゲポンほか



12月7日配信
ウィークエンズ

 ソウルのゲイ・コーラスグループ「G-Voice」のメンバーの悲喜こもごもを追った感動のドキュメンタリー映画『ウィークエンズ』。本当に良い映画です。泣けます(レビューはこちら)。その『ウィークエンズ』の配信上映&トークイベントがTOKYO AIDS WEEKS 2021の1プログラムとして開催されます。めったに観る機会のない作品。そして映画にも登場するイ・ジョンゴルさん、林夏生先生(富山大学)、生島嗣さん(ぷれいす東京)をゲストに迎えてのトークもお楽しみください。

映画『ウィークエンズ』配信上映&トーク
日時:12月7日(火)19:30~
オンライン
料金:1,000円
ゲスト:イ・ジョンゴル(G-Voiceメンバー)、林夏生(富山大学)、生島嗣(ぷれいす東京)
申込:こちらから




12月11日上映 沖縄
沖縄カミングアウト物語~かつきママのハグ×2珍道中!

 那覇市の琉球新報ホールで開催されるピンクドット沖縄2021で、「九州男」のかつきママが沖縄に帰省してカミングアウトについて家族や友達と語るほのぼのドキュメンタリー映画『沖縄カミングアウト物語~かつきママのハグ×2珍道中!』が初めて沖縄の大スクリーンで上映されます。監督の松岡さん&かつきさんのトークと、主題歌を手がけた下地正晃さんのライブもあるそうで、ファン必見のイベントになりそうです。

ピンクドット沖縄2021
日時:12月11日(土)13:00~18:00
会場:琉球新報ホール(那覇市泉崎1丁目10-3)
入場無料
定員300人
会場参加の申込み:こちら




12月11日・12日 香川(オンライン)
香川レインボー映画祭

 今年で第17回を数え、東京の映画祭の次に長い歴史を誇る香川レインボー映画祭。今年はオンライン開催予定です。今回は国内インディーズの短編ドラマ、長編ドキュメンタリーなどをオンラインでお楽しみください。

第17回香川レインボー映画祭
日程:12月11日(土)・12日(日)
詳細およびチケットのお申込み:こちら





12月12日上映
であること

 今年のレインボー・リール東京でも上映された日本作品です。
 海外コーディネーターとして、テレビ業界で生きる西山ももこさんは、日々の仕事の中で、ふと疑問を持ちます。多様性が叫ばれる今、本当の意味でのダイバーシティとは何か、理解できているのだろうか…。LGBTQだからといって、みんな一緒とは限らない、様々な意見があるはず。西山さんはLGBTQとカテゴライズされている人たちに、自身が積み重ねてきた内省や思索について話を聞こうと、訪ね歩くことを決意します。“マイノリティ”という言葉を使うのが正しいのか? 彼らが何を思い、どういう表現を嫌い、受け入れているのか。9人に率直な疑問を投げかけ、自分自身『であること』を聞くうちに、西山さんはさらなる疑問を持ち始めます。社会を少しでも平等にしたいという思いもあって取材を始めたが、自分たちがやっていることは単なるお節介なだけなのではないのか――。

であること
2020/日本/94分/監督:和田萌/出演:西山ももこ、西村宏堂、ビビー・ジェローデルほか
東京ドキュメンタリー映画祭2021にて12月12日(日)14:00〜上映






12月17日公開
マトリックス レザレクションズ

 1999年〜2003年に公開され世界的大ヒットを記録した『マトリックス』シリーズの最新作。共同監督であるリリー・ウォシャウスキーは、もともと『マトリックス』にはトランスジェンダーのアレゴリー(寓意)が込められていたことを明らかにしていますが、本作では、ニール・パトリック・ハリス、ジョナサン・グロフというオープンリー・ゲイの俳優や『センス8』に出演していた多くの俳優たちも出演するそうで、そのなかにはブライアン・J・スミスや、オープンリー・バイセクシュアルのエレンディラ・イバラも含まれているそうです。内容はまだ謎に包まれているものの、きっとトランスジェンダーのアレゴリーは今作でも貫かれているだろうということ(なにしろ監督がトランス女性ですから)、そうした意味で、私たちにとってこの作品は、伝説のシリーズの18年ぶりの新作ということにとどまらない、多様な喜びをもたらしてくれるものになるだろうと期待されます。

マトリックス レザレクションズ
原題:The Matrix Resurrections
2021年/アメリカ/監督:ラナ・ウォシャウスキー/出演:キアヌ・リーヴス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット=スミス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、プリヤンカー・チョープラー・ジョナス、ニール・パトリック・ハリス、ジェシカ・ヘンウィック、ジョナサン・グロフ、クリスティーナ・リッチほか




12月17日公開
世界で一番美しい少年

 マーラーのアダージェットに乗せて、老作曲家アシェンバッハが美少年タジオに心酔し、タジオの姿を求めてベニスの街を恍惚として彷徨う様を退廃的に描いた映画『ベニスに死す』(原作はトーマス・マン、監督はルキノ・ヴィスコンティ。どちらも同性を愛した芸術家です)。この不朽の名作が2021年に製作50周年を迎え、タジオ役を演じたビョルン・アンドレセン(映画『ミッドサマー』に出演したことでも話題に)にフォーカスしたドキュメンタリー映画『世界で一番美しい少年』が公開されます。ビョルン・アンドレセンは『ベニスに死す』への出演に際して、監督や祖母など大人たちに性的に「搾取」されてきたことを告発していて、ヴィスコンティがビョルンのことを「世界で最も美しい少年」と喧伝したことで、ゲイを含めて多くの人々の“視線の対象”になってしまったということです。自身はゲイではなかったビョルンが、映画への出演でどんなことを体験し、感じていたのか、その後の人生はどうだったのか、ということがわかるドキュメンタリーです。池田理代子さんがベルばらのオスカルのモデルはビョルンであったと語るシーンもあるそうです。

世界で一番美しい少年
原題:Varldens vackraste pojke
2021年/98分/スウェーデン/監督:クリスティーナ・リンドストロム、クリスティアン・ペトリ/出演:ビョルン・アンドレセン、池田理代子ほか




12月24日公開
パーフェクト・ノーマル・ファミリー

 監督の実体験から生まれたデンマーク映画『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』。デンマーク・アカデミー賞で9部門にノミネートされ、メイクアップ賞、児童青少年映画賞を受賞しています。90年代末を背景に、トランスジェンダーであることをカミングアウトする当事者の娘である少女の視点で全編が語られますが、自らの実体験に基づくエピソードがちりばめられていて、主人公エマの複雑な感情が繊細かつリアルに描かれているそうです。

<あらすじ>
デンマークの郊外で暮らすエマは、地元のサッカークラブで活躍する11歳の女の子。ある日突然、両親から離婚すると告げられたことで彼女の日常が一変する。離婚の理由は「パパが女性として生きていきたい」からだった。ホルモン治療によって日に日に女性らしくなるパパのトマスが、やがて性別適合手術を受けるという現実をエマは受け入れられず、ひとり思い悩んで寂しさを募らせ、時にはやるせない苛立ちを爆発させる…。「大嫌い。パパなんか死んじゃえ!」などと叫びながらも本当はパパのことが大好きなエマが、幾多の葛藤の果てに気づいた自分の気持ちとは――。

パーフェクト・ノーマル・ファミリー
原題:En helt almindelig familie
2020年/97分/デンマーク/出演:カヤ・トフト・ローホルト、ミケル・ボー・フォルスゴー、リーモア・ランテ、ニール・ランホルトほか




12月24日から配信
Lの世界 ジェネレーションQ シーズン2

 あの『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールスが主演を務め、リアルなレズビアンライフを描いた金字塔的作品として2000年代に大ヒットした「Lの世界」に、新世代のメンバーが加わった続編『Lの世界 ジェネレーションQ』。ティーン世代のキャラクターにも焦点を当て、「人と人がどう繋がるか」というテーマをエモーショナルに描くシリーズです。その待望のシーズン2がHuluで配信されます。

「Lの世界 ジェネレーションQ」シーズン2
シーズン1もHuluで配信中)

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