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レポート:二丁目ハイスクール ー秋の陣、絶叫ー

10月31日(木)に「ArcH」で開催された「二丁目ハイスクール」のレポートです。ハロウィンということもあり、盛りだくさん過ぎるショータイムのほか、お客さん参加の仮装コンテストなどもあって、盛り上がりを見せました。

レポート:二丁目ハイスクール ー秋の陣、絶叫ー

 10月9日、二丁目の「ArcH」が来年1月末で閉店することがアナウンスされました(「ArcH」が入居する第二早川屋ビルの建物上の諸事情によるものだそうです。詳しくはこちら)。90年代の「Delight」時代、2000年代の「Ace」時代を含め、二丁目を代表するハコとして、数えきれないくらいの伝説・名場面、そして出会いや笑いや涙を生み出してきた「ArcH」。あの場所でぼくらがパーティを楽しめるのも、あと3ヶ月足らず…というわけで、【ArcHよ永遠に】という思いを込めて、Arch主催のイベント「二丁目ハイスクール」をレポートいたします。(後藤純一)

 「二丁目ハイスクール」(通称二丁ハイ)はそもそも、「ArcH」店長のダイアンさんが、活きのいい新人ドラァグクイーンを育てようという心意気で始めたイベントです(公式Twitterの「新人女装達による鉄砲玉バラエティ」というキャッチコピーが秀逸!)。昔のUpper Camp(ゴトウもたいへんお世話になりました)、今も「かくしゲイ大会」などがそうだと思いますが、右も左もわからない(何をしでかすかわからない)新人ドラァグクイーンに発表の場を与えてくれる懐の深いイベントって本当に大事です。どんなショーをやるとお客さんが喜んでくれるのか、またどんなことをやるとヒンシュクをかうのか、実際にステージに立ってやってみること、場数を踏むことで、ドラァグクイーンは鍛えられるし、そういうクイーンたちの中から、明日の二丁目を担うスゴイ人が現れてきたりするものです。「二丁ハイ」は貴重なドラァグクイーン養成所であり、二丁目の未来へとつながるような、素晴らしいイベントです。

 さて、今回の「二丁目ハイスクール ー秋の陣、絶叫ー」は、10月31日のハロウィン当日ということで、いつもと趣を変え、ハロウィンのスペシャル・バージョンとなっていました。
 ArcHに入るとまず、入り口に「お化け屋敷」と書かれた看板(高校の文化祭的なダンボールに手書きで書いたやつ)が貼り出され、店内ではいたるところ黒いビニールが天井から垂れ下がっていました(効果的でしかもコスパのいい内装です)。そしてなんと、フロア奥には「発展エリア(女装も可)」も設けられていました(ご丁寧なことに、中にはティッシュも置かれていました。誰も使ってませんでしたが。笑)
 ご来場されていたお客さんも、二丁目のゲイの方だけでなく、「二丁ハイ」ファンの女の子、コンテストねらいの仮装したノンケのお客さんなどもたくさんいらっしゃいました(なんとこの日、二丁ハイ史上最高の集客数となったそうです)

 OSHさんのゴキゲンなスピンに続き、21時にショータイムがスタート。トップバッターはゲストのスカーレットさん。オペラのアリアにのって次々にダイヤを身につけていくというたいへんゴージャスなショーでした。それから、CoL KiD GAGAさんの「レディー・ガガがMTVアワードで披露したパフォーマンス」(最初が白い死角で最後がホタテのアレ)を再現するショー、ディタ・スターマインさんの夢見る女子ショー(ストーリー性があってファンタジックで、とてもよかったです)、案 山子さんらのハリポタショー、ダイアンさんのシュールな吐血ショー(もう「ハイジ」がふつうには見れません…)、サーシャBサバンナさんやアプナさん、渦潮つば子さん、汚鈴さんらによるホラー系のショー(「呪怨」など)が山ほど繰り広げられ、アロムさんのゴムパッチンショー&宜保愛子風映像(豪華ゲストが友情出演)、エスムラルダさんの「呪い」(山○ハコ)でシメられました。
 総勢14名のクイーンたちが繰り広げるショータイムは、気づけば1時間超えの「耐久レース」的様相を呈するものとなっていました(途中トイレに立つ人も。いっそ歌舞伎のように弁当とか食べながら観てもいいかも)。でも、ゴージャスなショーから汚いショーまで、抱腹絶倒ショーから恐怖ショーまで、山あり谷あり、玉石混淆で、長時間フロアで観ているのがそれほど苦痛には感じない(お尻がちょっと痛いけど)、とても有意義な時間となりました。
 怒濤のショータイムが終わると休む間もなくハロウィンの仮装コンテストへとなだれこみました。5名のエントリーがあり、1番がオーソドックスなコスプレ(なんと名古屋で「二丁ハイ」を知り、わざわざ来たというからビックリ)、2番が血だらけナース(埼玉から参加)、3番が「キモサベ」のジョニデ(とてもそうは見えませんが50歳の方だそう)、4番がドラァグクイーンばりに豪華な衣装、5番が「進撃の巨人」という感じで、甲乙つけがたいラインナップだったのですが、審査員のエスムラルダ&スカーレットさんの厳正な審査によって(4番と5番が「身内」だったので外して、1~3番の方がじゃんけんで優勝を争うことに)、2番の方が優勝し、賞金1万円をゲットしました。 
 後半はKENZYさんがアゲアゲな曲を次々に繰り出し、ステージ上には大勢のクイーンたちが上がり、フロアを盛り上げました。そうして宴は深夜まで続いたのでした…
 
 次回の「二丁目ハイスクール」は来年の1月21日。Archでの最後の二丁ハイとなります。平日ではありますが、みなさんもぜひ、足を運んでみてください。(イベントの情報はこちらでチェック!)


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