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レポート:横浜レインボーフェスタ

2015年10月31日(土)、11月1日(日)の2日間、横浜大さん橋CIQプラザにて、横浜レインボーフェスタ2015が初開催されました。最高のロケーションで、素晴らしいショーの数々やバラエティ豊かなブース出展を楽しむことができ、盛り上がりを見せました。

レポート:横浜レインボーフェスタ

2015年10月31日(土)、11月1日(日)の2日間、横浜大さん橋CIQプラザにて、横浜レインボーフェスタ2015が初開催されました。港が一望できる最高のロケーションで、大きなレインボーフラッグがはためき、素晴らしいショーの数々やバラエティ豊かなブース出展を楽しむことができ、横浜だからこそのLGBTのフェスとして盛り上がりを見せました。レポートをお届けします。(後藤純一)


1日目 10月31日(土)


横浜レインボーフェスタの
横断幕や旗が掲げられました

屋上にたなびくレインボー旗

入場ゲートもレインボー!

ホテルグランヴィア京都と
Out Asia Travelのブース 

タイ古式マッサージ「Baan
Rack」の社長さん。

あらゆるLGBTイベントに
協賛してくださっている
CASSAROSさん

アーティストさんの合同展示

Groovin'のアンダーウェア

メンミクアプリさん

飲食店ブースを突撃取材する
牛子さん

素晴らしいショーを披露して
くれたAQUXのブース

血圧を測定していたブース

おなじみの虹組ファイツさん

サブステージで行われた
仮装コンテスト

オペラ座の怪人も現れた!

優勝はこちらのカップル!

タヒチアンダンス!

客席を大いに盛り上げた
マダム・ピロガネーゼさん

ジェリカ・ミズラヒさんと
カラーふるちゃん

今回も本当にカッコよかった
アポテケのみなさん

愛を叫ぶっていいですね!

迫力!だった新虹のエイサー

ビビージェローデルさん

フロントラインのみなさん

注目を集めたシンポジウム

南浩平 a.k.a. сн∀маさん

仮装コンテスト第2弾

優勝はこの方!

Ki-Yoさん、シビれました!

最先端ガールズのみなさん

Marcosさん。色気ムンムン!

ハーパンを脱ぐとレインボー。
SEXYだけじゃない感動的な
ショーを見せてくれたAQUX

フィナーレはゴスペル。真ん中
のゲストシンガーの方、本気で
スゴかったです!

みなとみらいの観覧車が
レインボーに…

横浜税関にドラァグクィーン
がプロジェクションされると
いう素敵な演出も!
 朝10時。みなとみらい日本大通りの駅を降りて大さん橋の方に歩いていくと(建物がどれも素敵です)、歩道橋に「横浜レインボーフェスタ2015」の横断幕が、街灯にも「横浜レインボーフェスタ2015」の垂れ幕が掲げられていました。会場が見えてくると、てっぺんには大きなレインボーフラッグが2つ、はためいていました(カッコいい!って思いました)

 大さん橋の国際客船ターミナルは、よくくじらにたとえられる形をしているのですが、地下が駐車場、1階が巨大な屋内スペースになっており(くじらのおなか。レストランなどもあります)、2階の屋上デッキ(くじらのせなか)に上ってみると、そこはみなとみらいの観覧車からマリンタワー、ベイブリッジまで、横浜の港を一望できる素敵スポット。市民の憩いの場であり、絶好のデートコースといった趣の、最高のロケーションでした。1階に入って奥の方まで歩いていくと、これまた巨大なレインボーフラッグが天井あたりに掲げられていて、あ、あそこが会場だってわかるようになっていました。

 レインボーフラッグの下に到着すると、受付のゲートや案内ブースがありました。通りすがりのファミリーがどんなイベントなの?って聞いていて、スタッフの方がタブロイドを手渡しながらイベントの趣旨を説明したりする光景も見られました(それだけでも啓発活動ですよね。ちなみにタブロイドは36ページもある分厚いもので、本当に新聞並みのボリュームでした)。500円の入場料について、LGBTイベントでお金取るってどうよ?といった意見も目にしましたが、海外のLGBTイベントでも5$以上のドネーション(寄付)を求めるイベントって普通にありますし、全然アリだと思います(また、横浜在住の出演者の方で、地元の人が日常的に訪れる場所で演じることに不安があったけど、有料であることで、LGBTに理解ある人しか入って来ないだろうと思えたので、参加を決めたという方もいて、なるほどなと思いました)

 ゲートを通ると、本当にたくさんのブースが並んでいました。ドラァグクイーンがお悩みを聞いてくれるブース、血圧を計ってくれるブース(にじいろナースネットという性的マイノリティの看護師のネットワーク)など、ほかのイベントではあまり見たことのないタイプのブースもありました。以前のレインボーアーツのような趣でアーティストの方が合同で作品(ポストカードなど)を展示・販売していたり、AQUXやGroovin’などアンダーウェアも何店かあり(最後の方とかかなりお安くなっていて、とってもお買い得!でした)、メディア系(メンミクアプリなど)、旅行(OUT ASIA TRAVEL、ホテルグランヴィア京都)、タイ古式マッサージ(地元横浜で展開するBaan Rackという会社。ちょっとハロウィンっぽい格好でマッサージを受けている方に写真を撮っていいですか?と聞いたら、なんと社長さんでした)、雑貨系、中にははちみつやパン、梅干しを売っているブースなどもあり、本当にバラエティ豊かでした。

 ほかにも飲食のブースもたくさんあって、お昼にはカレーやホットドッグを食べたり(美味しかったです!)、タヒチアンビールで乾杯したりして(今回、タヒチプロモーションという会社が協賛しています)、フェス感を満喫できました。トイレはすべてジェンダーフリーで、相談事ができるような小さなスペースも設けられていたりして(会場、本当に広かったです)。ステージ前には椅子(パイプ椅子じゃなくて、ちゃんとした椅子)も置かれていて、ゆったりくつろぎながらショーやライブを楽しむことができました。

 客席とブースの境目にポールが立っていて、そこからレッドカーペットがステージ(ふちのところに電飾が光っていたりして素敵です)に向かって敷かれていました。ステージ後ろには巨大なスクリーンがあって、演者さんを紹介したり、映像も使われていました(その後ろ側が広大な楽屋スペースになっていました。100人入っても大丈夫そう)。1日目は19時まで、松坂牛子さんのMCで(朝から本当に大変だったと思います)、ショーやライブ、シンポジウムなどが行われました。
 
 この日、圧巻だったのは、何と言ってもFtMユニット「SECRET GUYZ」のライブでしょう。なんとCDがオリコンデイリーランキングで8位を獲得したそうで(ご本人もおっしゃっていましたが、いつか紅白に出てほしいですね)、ファンの方たちが大勢詰めかけ、サイリウムやレインボーフラッグを振って応援していました。大勢でジャンプとかしていたので、地震?と思うくらい床が揺れたりして、ものすごい盛り上がりでした!(写真をお見せできないのが残念です)
 
 マダム・ピロガネーゼさんやジェリカ・ミズラヒさんら、ドラァグクィーンのショーも大ウケでした(地元のノンケさんとか、ドラァグクィーンのショーを初めて見た方も多かったんじゃないかと思います)。ほかにもお悩み相談ブースなどでもドラァグクィーンの方たちが活躍していましたが、なかでも仮装コンテストの司会をしていたドリアン・ロロブリジータさんのしゃべりがとても面白かったです。

 仮装コンテストは、後方のサブステージで行われていて、パレードでおなじみのポケモンの方たちとか、オペラ座の怪人の仮装で遊びに来ていたゲイカップル、SECRET GUYZのファンの方など(お子さん連れだったり)が参加しました。厳正な20秒くらいの審査の結果、優勝に輝いたのは、MTF(某ジ○リ作品のキャラクター)とパンセクシュアル女性(某ディ○ニー作品のキャラクター)のカップルでした。表彰はメインステージで行われ、ドラァグクィーンになれるで賞、すごいで賞といった賞も含め、参加したほとんどの方に何かしらの賞が授与されました(ロイヤルウイングのお食事券をはじめ、総額100万円相当の豪華賞品!来年はみなさんぜひ、ご参加を)

 ゲイ的には、やはりAQUXのファッションショーが人気だったと思います。映像や音楽(生演奏つき)などにもこだわり、ポールダンスなども組み込まれていて、素晴らしくハイクオリティでした。お揃いの(靴までお揃い)ハーパンを脱いだら6人のモデルさんの水着がレインボーカラーになっていたり。「Be Yourself」とか「Safe Sex」といったメッセージも素敵で…感動しました(こちらでそのときの模様をご覧いただけます)

 ほかにも、TAGさん、X-waysさん、虹組ファイツさんらのパフォーマンスやタヒチアンダンス、大学生によるシンポジウムなどもありました。


2日目 11月1日(日)

 前夜に公式パーティやハロウィンのお祭り騒ぎを楽しんだ人も多かったようで、午前中は人も少なめでしたが、2日目も、牛子さん(ほとんど寝てないそうです…)のMCでステージが進められました。

 この日は、渋谷区長・長谷部健氏、大阪市淀川区長・榊正文氏、元参議院議員・尾辻かな子氏、豊島区議・石川大我氏が参加するシンポジウムが開催され、熱い注目を集めていました(10月28日に渋谷区で同性パートナーシップ証明書の申請受付が始まったこともあると思いますが、これを見に来たという方もいらっしゃいました)。それぞれの方が、どのような活動をされてきたのか、ざっとご紹介したあと、「行政におけるLGBT施策の展望」というテーマで話し合われました。全国で初めてLGBT支援宣言を出した榊区長は「初めは周りから『あまりやりすぎないほうがいい』とか言われていたけど、ずっとやり続けていった。渋谷区の条例が出て来て、ほら見たことかと。今は職員の方が自主的に動いてくれたりしている。自分は3月までの任期だが、自分がいなくても動いていけるようでないと、と思っている」と語りました。先日、区内のホテルが同性カップルのダブルルーム宿泊を拒否していた問題を改めさせたり、長年にわたってLGBTの活動を続けてきた石川氏は、同性パートナー証明のことも提案していたけど「職員のおえらいさんに『豊島区がいちばんにだけはならないで』と言われた」と語りました。「渋谷と世田谷がやって、今はその方も『同性パートナーは当たり前』みたいなことを言うようになった」。日本初のセクシュアルマイノリティの国会議員・尾辻かな子氏は「自治体は『右にならえ』なところがあるので、よそがやっていると横並びで変わろうとする。区長さんが進める物事と議会で決める物事はやり方が違う。議会ではたとえば、大阪府議会で自分が所属していた会派は5番目だったが、もっと大きな会派に提出してもらって賛成に回るというかたちで進めたり。独自のやり方がある」といったお話をして、大阪に帰って行かれました。長谷部区長は「海外にいた際、ふつうにゲイの人がいて、認識が変わった。日本に帰ってきて、杉山くんに会って、いろんなことを知って。身近に当事者の人がいるかどうかで、見方が変わったりする」といったお話をして、最後に(渋谷区でのパートナーシップ証明のスタートにからめて)「みなさん、一緒にやっていきましょう」と締めました。

 ショーやライブも、本当に多彩でした。
 午前中は、Sabrinaさん(レインボーカラーに染め分けられたモヒカンがスゴい! そのビジュアルからは想像もできない、オペラチックな歌が、斬新でした)、アポテケのみなさん(関西から車で駆けつけたけど、途中でトラブルがあってギリギリに着いたそうです。おかげでダンサーの方のメイクが30%くらいに…。でも、関パレの時と変わらない、最高にカッコいいライブをやりちぎりました)、新虹(あらぬーじ)のみなさん(屋内なので、太鼓の音がいつも以上に響きわたり、迫力がスゴかったです。胸を熱くさせるものがありました)らのパフォーマンスが繰り広げられました。それから、大さん橋で横浜美夜景クルーズ船を出航させているロイヤルウイングの支配人の方が登場し、「このような素晴らしいイベントに参加できて光栄です」とご挨拶し、横浜で初めてIGLTAに加盟することを宣言してくれました(拍手!) 

 午後は、ビビージェローデルさん(巨大な扇風機を使って衣装を風にたなびかせるという美演出)、ジェリカ・ミズラヒさん、カラ~フルさん(「おベガス!」出演のダンサーさんたちも登場)らドラァグクィーンの楽しいショー、男の娘アイドルユニット「最先端ガールズ」のキュートなショー、タヒチアンダンス、それから、Marcosさん、南浩平 a.k.a. сн∀маさん、フロントラインらのライブで盛り上がりました。そして、今年の東京レインボープライドでゲイだとカミングアウトしたKi-Yo(清貴)さんが横浜にも登場! 今回もタンクトップ姿でセクシーに魅了しつつ、「自分を偽らなくてもいい、とても解放的な気持ちになれた」とカミングアウト後の心境を語り(拍手が起きました)、「OUT IN JAPAN」のために提供した「We Are One」を熱唱しました(惚れる〜と思った方、多いハズ)

 今回の横浜レインボーフェスタに協賛している日本ロマンチスト協会は、長崎県雲仙市愛野町を聖地とし(愛野町のじゃがいも畑の中心で愛を叫ぶイベントなどをやっているそうです)、「好きな人を世界一幸せにできるのがロマンチスト」をモットーに活動しているそうで、愛を叫ぶ時間が設けられました。この日はパンセクシュアル女性とFtMのカップルが登場し(千葉県でもパートナーシップ条例を!と活動しているそうです)、女性の方が「○○くん、愛してるよ!」と叫び、駆け寄って抱き合い、拍手を浴びていました。

 また、昨日に続き、仮装コンテスト第2弾も行われました。優勝したのは、手作りのファラオの衣装(映画『ナイトミュージアム』からインスパイアされたそう)が光っていた男性の方でした。AQUXのファッションショーも再演されました。
 そして、2日間の演目のトリをつとめたのが、横浜出身の三科かをりさんと神奈川中心に活動するKWR Gospel Choirのゴスペルライブ。初めにヤスアキさんというゲストの方(たぶんゲイの方ですよね?)が登場し、ものすごいハイトーンボイスの歌と低音のラップを見事に演じ分けていて、スゴい!と感嘆しました。そして、大勢のゴスペルで「世界に一つだけの花」や復興ソングの「花は咲く」を熱唱し、会場は感動の渦に…
 最後に、共同代表のSASUKE KIMURAさんがお礼を述べるとともに、「来年も必ずやることを約束します」(9月か10月の開催だそうです)とご挨拶し、2日間にわたる大イベントは幕を閉じました。
 
 会場の外に出ると、みなとみらいの観覧車がレインボーに(水面もレインボーに)輝き、横浜税関のビルなどはレインボーにライトアップされただけでなくドラァグクイーンの映像がプロジェクションされていて、辺りには「ダンシングクイーン」が流れていて…まるでドラァグクイーンがリップシンクしてるみたいな感じになってて、ビックリしました。たぶんLGBTイベントでああいうプロジェクションって初めてだと思いますが(プライドイベント史上の演出上の「エポックメイキング」感で言うと、レインボー祭りの花火、レインボーマーチ札幌のバルーンリリースに匹敵するものがあるのではないでしょうか)、ゲイ魂みたいなものをも感じさせる、拍手モノの演出でした。

 2日間を振り返ってみると、横浜レインボーフェスタは、あたたかさとカッコよさ、マジメさとやわらかさ、ローカル感とグローバル感、ゲイテイストと一般テイストなどが絶妙なバランスでミックスされた、誰もが楽しめるような、素晴らしいイベントだったと思います。セクシュアルマイノリティの方たちも、地元のノンケさんたちも違和感なく同じ場所で楽しめて、さまざまな配慮が施され、横浜の街がもっと好きになるような、そんなイベントでした。今回、ロイヤルウイングがIGLTA加盟を宣言してくれましたが、きっと来年以降、横浜市がLGBTフレンドリー宣言するのでは?と思います。実行委員ならびにボランティアスタッフの方(アライの方も大勢いらしたようです)、いろいろ大変だったと思います。本当におつかれさまでした!
 今年、台湾に行ったりして参加できなかったみなさんも、来年はぜひ、横浜レインボーフェスタに足をお運びください!
 

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