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レポート:小倉でレインボーパレードするっちゃ!

4月24日(日)、福岡県北九州市で初の「小倉でレインボーパレードするっちゃ!」が開催されました。学生の方たちのひたむきな想いと手作りのあたたかさ、そして熊本・大分への支援の気持ちが伝わってくるパレードでした。

レポート:小倉でレインボーパレードするっちゃ!

2016年4月24日(日)、福岡県北九州市で初の「小倉でレインボーパレードするっちゃ!」が開催されました。折からの熊本の震災で、中止・延期するかどうか悩んだそうですが、LGBTのことだけでなく熊本の被災地への支援もしようということで、予定通り行われることになりました。一時は雨の予報だったのが嘘のように晴れ、祝福感のなかで、学生の方たちのひたむきな想いと手作りのあたたかさ、そして熊本・大分への支援の気持ちが伝わってくるパレードとなりました。レポートをお届けします。(後藤純一)

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初めに黙祷が行われました
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募金箱も置かれていました
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「ニジイロマリアージュ」の
吉村さん(右)と彼氏さん。
つきあって9年になるそう。
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北九州市立大学和太鼓サークル
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北九州市立大学大道芸愛好会
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虹組ファイツのみなさん
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笛田千裕さん
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greenbirdの方がたくさん
参加してくださいました
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参加者の方たちの寄せ書き
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晴天の下、パレード出発!
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ハイタッチでお出迎え
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福岡・城東高校のダンス部
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Mr.George♂さん
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虹組ファイツさん
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リリー・チャンさん
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城東高校の方がこんなに大勢!
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実行委員のみなさん、
本当におつかれさまでした!
 今回の「小倉でレインボーパレードするっちゃ!」は、(福岡レインボーパレードが福岡大の学生の方たちが中心になって開催されたように)地元・北九州市立大学の学生の方たちが中心になって開催されました。
 折からの熊本地震で、熊本や大分で甚大な被害があり、今回のパレードも、中止や延期をするべきかどうかが話し合われたそうです。しかし、パレードの収益を寄付に充てるなど、積極的に支援することもパレードの趣旨に加え、予定通り開催することを決めたということです。(前日に行ったゲイバーで「地震で不安なところ、よく来てくれたね。キャンセルする人も多いんだよ」と言われて、来た意味があったかな、と思いました)
 
 20日頃の時点で、小倉(北九州市)のパレード当日の天気予報は雨だったのですが、前日には曇りになっており、ふたを開けてみると、午前中は曇り空だったものの、お昼頃には見事に晴れてきて、汗ばむくらいのパレード日和となりました(まさに天の采配。祝福感を覚えました)
 会場は、小倉城を望む市民の憩いの広場、勝山公園。芝生が広がり(初夏の匂いがしました)、すぐ隣りに川が流れていて、家族連れの方たちがピクニックしたり、犬の散歩をしたり、とても癒されるロケーションでした。
 10時過ぎに司会の方(コスプレイベントなどで活躍している方だそう。お話がとても上手でした)とパレード実行委員長の煌さんが登場し、開会を宣言。そして、熊本地震で亡くなった方に黙祷を捧げました。
 それからしばらく時間が空いたので、ブースを訪問してみました。北九州で「虹色シンポジウム」を開催したり、性同一性障害者向けにタイでの性別適合手術を斡旋したりしている「RAINBOW CONSULTING」、同性結婚式のプロフィールビデオやカミングアウトビデオなどを制作する「ニジイロマリアージュ」、虹組ファイツさんのブース、それから、何軒か食べ物の屋台も出ていました。本部テントでは、LGBTについてのいろいろや熊本・大分の被災地への思いを黄色とオレンジの布に書いていく寄せ書きが行われていたほか、熊本地震被災者への募金箱も設置されていました(集まったお金は「ともに拓くLGBTIQの会くまもと」に寄付されるそうです)
 11時過ぎ、パフォーマンスタイムがスタートしました。まずは北九州市立大学和太鼓サークルのみなさん。女性も多く、初々しさが伝わってくる演奏でした。続いて北九州市立大学大道芸愛好会のみなさん。日頃から磨いた技を惜しみなく披露し、歓声や拍手が起こりました。そして、おなじみの虹組ファイツのみなさん。九州地区の方もたくさん参加していて、ふだんあまりやらない曲も披露してくれました。トランスジェンダーの笛田千裕さんは、地元・北九州で開催されることを本当にうれしく思います、と喜びを語り、リコーダー演奏を披露。それから、福岡が誇るドラァグクィーン、リリー・チャンさんが登場。ドラァグクィーンになったきっかけ(思春期の頃に『プリシラ』を観たことや、HossyさんがMCを務めていたTV番組『Count Down Groove』を観て影響を受けたんだそうです)
 お昼過ぎ、ブレイクが設けられたので、出店していたお店でカレーを食べて腹ごしらえ(おいしかったです)。やがてパレードの整列が始まりました。greenbird北九州支部の方たちがたくさんボランティアで参加していました(東京レインボープライドの時ののぼりを持っていらっしゃいました)。寄せ書きされた黄色とオレンジの布を横断幕のようにして記念写真を撮ったりもしていました。
 そうして14時頃、「出発です」のアナウンスとともに、パレードが出発しました。勝山公園を出て、橋を渡り、「北九州の台所」旦過市場を右手に見ながら商店街を歩き、モノレールの線路に沿って小倉駅の方まで歩き、左折して、井筒屋デパートの前を通り、小倉城を右手に眺めながら公園に戻ってきました。約2.7kmのコースで、ちょっとした観光(散策)も兼ねたウォーキングラリーな感じでした(今回は歩く人数が少ないためでもあったのでしょう、歩道を歩くパレードとなりました)。公園に帰ってくると、有志の方たちが「おかえりなさい」のハイタッチで出迎えてくれました。
 しばらくして、パフォーマンスが再び始まりました。まずは、熊本地震の影響で来られなくなったよさこいチーム「灯炎」の代わりに、福岡工業大学附属城東高校ダンス部「JyotoBLESS」のみなさんが、キレのいいダンスを披露。続いて、北九州を拠点に海外でも活躍するゲイシンガー、Mr.George♂さんが会場中を走り回りながらのライブを披露。大いに盛り上げました。そしてトリを飾ったのは、再びの虹組ファイツ。九州チームだけの演目があったり、定番の「なんちゃって大奥」で会場のみなさんも一緒に振りをやったり、楽しい時間をプレゼントしてくれました(後ろの方で「みんなかわいい♪」という女性の声が聞こえてきました)
 朝から始まったイベントもいよいよフィナーレ。リリー・チャンさんが再び登壇し、本日の出演者やスタッフを紹介。福岡の城東高校から、ダンス部だけでなく、ボランティアスタッフとしてもすごくたくさん来てくれていたことがわかり(みなさん、先生の呼びかけに対して自主的に参加を表明してくれたんだそうです)、感動しました。最後に実行委員の方たちが登場し、代表の煌さんが涙ながらにスピーチし、大きな拍手が贈られ…思わずうるっときてしまいました。本当の最後は「小倉でレインボーパレード」「したっちゃ!」「熊本」「頑張れ!」「大分」「頑張れ!」というかけ声で締めくくられました。

 北九州は福岡に比べるとゲイバーなども少なく、それほどコミュニティも大きくなく、地元のLGBTの方たちの参加も少なかったのですが(まだまだカミングアウトしづらい状況なのかもしれません)、北九州のアーティストの方たちや、リリー・チャンさん、虹組ファイツさんが華を添え(虹組ファイツさんは全国のあらゆるプライドイベントに出演し、自分たちも楽しみながら会場を盛り上げてくれていますが、今回ほど彼らの活躍を素晴らしいと思ったことはありませんでした)、イベント自体はとても楽しく、意義あるものになりました(正式なアナウンスはなかったのですが、参加者は100名超だったそうです)
 なお、前日の23日には青森でもレインボーパレードが行われ、昨年を上回る41名の方たちが青森市街地を行進したそうです。今回の小倉のパレードや青森のパレードのように、歩道を歩くかたちであれば、警察にデモ申請しなくても済むと思いますし、全国のあらゆる町で(村でも)、やろうと思えばパレードができる、そういうことを教えてくれた(勇気づけてくれた)と思いました。
 ともあれ、天候にも恵まれ(うっかり顔が日焼けしてしまいました…)、祝福感が感じられ、とてもいい一日でした。若い力で、このように爽やかであたたかなパレードが行われたこと、本当に素晴らしいと思います。運営に携わったみなさん、快く出演やブース出店に協力してくださったみなさんに、感謝申し上げます。ありがとうございました。


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