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レポート:ハロウィン in 二丁目

10月27日(土)の夜、渋谷だけじゃなく二丁目もハロウィンな雰囲気でにぎわっていました。新宿グランベルホテルで開催された「RT Halloween 2018」をはじめ、二丁目のいくつかのパーティのレポートをお届けします。

レポート:ハロウィン in 二丁目

10月の最終土曜日といえば、例年、台北でパレードが開催される日で、ここ数年は台北に行っていたのですが、今年はお休みして、二丁目のハロウィンどうなんだろう?盛り上がってるのかな?という興味で、二丁目に足を運び、いくつかのパーティにおじゃましてみました。自分でも楽しみつつ…でしたので、写真もそれほど多くありませんが、ちょっとでも雰囲気が伝われば、と思います。(後藤純一)


 2018年10月27日(土)、数日前まで雨の予報だったのがウソのように晴れて、最高気温は25度を超える(夏日です)いい天気になりました。おかげで夜もあまり寒くなく、屋外でハロウィンを楽しむには最高のコンディションとなりました。

 夕方過ぎ、新宿グランベルホテルのルーフトップテラスで「RT Halloween 2018」(主催:RainbowEvents)が開催されました。
 グランベルホテルは東新宿に誕生したゴージャスなホテルで、外国人のお客様に人気だそうです。今回の会場となったルーフトップテラスのバーは、新宿の摩天楼やドコモタワーを望む絶景が素晴らしく、また、夜風に吹かれながらパーティを楽しむ感じが本当に開放的でキモチイイです。サンセットから夜景まで、普通にテラス席に座りながらゆったりと過ごすのもロマンチックですし(デートにも最適かと)、この日は、DJさんが入って、GOGOさんが盛り上げて、というハロウィンパーティでしたので、イェイイェイ盛り上がったり、その仮装いいね!って感じで、交流が生まれたり、素敵な雰囲気になっていました。ハリーポッターの人、映画『アリス・イン・ワンダーランド』の赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)の人、草間彌生のかぼちゃアートの人、などなど、いろんな仮装の人がいました。
 今年、海外でも体験してようやく知りましたが、高級ホテルの屋上とかで開催されるルーフトップ・パーティってとってもゲイテイストで楽しいです。日本人ももちろんデパートの屋上とかでビアガーデンやってるわけですが、全然ノリが違ってて(デパートの屋上は風情のない鉄網、高級ホテルのルーフトップテラスはおしゃれなガラス仕様)、やはりDJやDQ、GOGOがいて、クラブパーティ的な雰囲気で、シャンパンで乾杯したり、友達とおしゃべりしたり、時には出会いも生まれたり(高級ホテルのルーフトップ・パーティで出会えたら最高〜❤︎)っていう感じが素敵なんですよね。機会があればぜひ、こういうルーフトップ・パーティも楽しんでみてください。
 RainbowEventsは、メインイベントの「VITA」だけでなく、何度かレポートをお届けしているプールパーティや、東京湾でのクルーズパーティ、そして今回のようなハロウィンのルーフトップ・パーティ(いずれもオープンエアですね)も企画していて、本当に素敵だと思います。二丁目でハロウィンを楽しもうという時に、こういうパーティも選択肢としてあることの豊かさ、ありがたみ、ですよね。




 
 さて、夜も更けて、22時頃、「EAGLE TOKYO BLUE」に移動しました。
 ご存じな方も多いと思いますが、外国人の方々がいつもあふれかえっているオシャレなショットバー「EAGLE TOKYO」の2号店としてこの夏、以前ArcHやROOTSだった場所にオープンしたのが「EAGLE TOKYO BLUE」です。「EAGLE TOKYO」よりもさらに巨大な児雷也さんの壁画がインスタ映えスポットとして人気を博し、毎週末、いろんなDJさんがスピンし、外国人の方も日本人の方も(GMPD系多め)たくさん集まっています。
 この日は土曜日恒例のSTARRFUKKERというパーティでしたが、ハロウィン仕様ということで、スタッフの方々もコスプレしてましたし、お客さんも仮装の方多めで、楽しい雰囲気でした。
 AiSOTOPE LOUNGEでは「fancy HIM」がスゴい盛り上がりだったかと思いますが、いかんせん20代のオシャレなクラバーじゃないと入りづらいイメージですので、30代以上のイカニモ野郎系の方々が仮装して楽しめるパーティ会場として「EAGLE TOKYO BLUE」がちょうどいい受け皿になってたかと思います。海外の方や、地方の方なども来られていて、イイ感じでした。



 24時過ぎ、いい具合に酔っ払った状態で、友達と合流して、バー「LOGOS」で開催中の「ZOZO NIGHT」へ移動。たまたまインスタでZOZOスーツを着た画像を上げていた人がいて、もしかして「ZOZO NIGHT」のために取り寄せたの?と聞いたら、興味はあるけど、独りじゃ行けない、「LOGOS」って行ったことないし、って言うので、じゃあ仕方ない、連れて行ってあげよう、という話で、行くことにしました。こういうバカバカしい(でもちょっとエロい)ノリって嫌いじゃない、ZOZOスーツってたぶん今年だけだし、と思って。
 店内は、スタッフの皆さんは着てるけど、お客さんはほとんど着てなくて、なんだか拍子抜け…でしたが、友達(および友達のアイカタさん)といそいそと着替えて、飲みました。うーん、非日常感やバカバカしさは味わえるけど、特にエロくはないですね。誰かに「ショッカーみたい」って言われましたが、そんな感じです。なんか知らないけど、特に仮装してないお客さんも脱がされたりしてて、いろいろカオスで楽しかったです(こちらにZOZOスーツ写真が載ってます)
なお、「LOGOS」では、月に1回くらいのペースで六尺・アンダーウェアパーティを開催しています。それでなくても通常営業でもアットホームでいいお店です。興味のある方は、マスターのTwitterアカウントをフォローすると、お店の雰囲気がよくわかると思います。

 さて、外に出てみると、Arty FartyやDragon Men、EAGLE TOKYOの前にたくさんの外国人の方たちが、気合の入った仮装で(スターウォーズのキャラとか、本物かと思いました)ワイワイしてました。
 仲通りに出てみると、ALAMAS CAFEやシャインマートの辺りに、Mr.インクレディブルのファミリーだったり、顔まで黒地に白ドットに塗ったZOZOスーツの人だったり(そこまでやればよかったのか!)、いろんな仮装や女装の方がたむろしていました。二丁目は渋谷や六本木に次ぐハロウィンのメッカと書かれている記事をどこかで読みましたが、そうかもなぁ、と納得(それでいて極めて平和的です。来年は渋谷からも流れてくるかも? ただ、一部、ローソン前にゴミを散乱させてる人たちがいたようで、批判されていました。きちんとしましょう)

 
 そんな感じで、ものすごくひさしぶりに(10年ぶりくらいに)二丁目のハロウィンの様子を見てみました。意外と、仮装してる人少ないな…というのが率直な印象です。外国人の方と若い方が中心で、30代以上の方はあまり仮装してないですね…(たぶん、仮装やコスプレをしたい方はみんな台湾のパレードでやってるんだと思います…)
 仮装の素晴らしさは、ある種のクリエイティビティを発揮して、その発想はなかった!とか、そのコスプレはあなただからこそできる!と言ってもらえるような、ちょっとしたひらめきを形にすることで、スゴく褒めてもらったり、目立てたりする、いろんな人と仲良くなれたりする、そういう楽しみですよね。この日だけは、何をやっても自由(無礼講)なので、自分らしさを表現するチャンスです。仮面をかぶって(舞踏会系のマスクとか、覆面とか、塗っちゃうとか)普段の自分じゃないキャラで遊ぶこともできます。
 今年特に何もしなかった方も、来年はぜひ、仮装してみましょう。二丁目のどこかのお店で着替えてもいいと思いますし。きっといろんな人が「その仮装、いいね」みたいなノリで話しかけてくれたり、写真を撮ってくれたりすると思います。いつもとちょっと違う自分で、オープンマインドで、スマイルを心がけて。そうやっていろんな人とワイワイ楽しむと、ちょっと人生の幅が広がる気がします。


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