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カストロ前議長が「同性愛者迫害の責任は私にある」と認めました

 約4年にわたって療養生活を送り、一時は生死の境をさまよったというキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が、メキシコの『ラ・ホルナダ』紙のインタビューに答え、かつて革命政権下で同性愛者が迫害されていたことに対し、「責任は私にある」と認めました。

 インタビューはカストロ前議長の自宅で5時間にわたって行われたそうです。8月30日、『ラ・ホルナダ』紙に前半が掲載され、後半は翌日に掲載されました。

 1960年代のキューバでは、同性愛は「反革命的」と見なされ、ゲイだとわかると、罪状も裁判もないまま強制労働収容所に送られました。この措置は、同性愛が非犯罪化される1979年まで続きました。
 カストロ氏は1959年から2006年まで政権の座にありましたが、60年代~70年代に行われた同性愛者への迫害を「重大な不公平だった」と認めました。そして「誰かに責任があるとすれば、それは私だ」と述べました。「生きるか死ぬかというようなひどい問題が山積していたため、(同性愛者への処遇に)十分な注意を払っていなかった」とも。

 ロイターは「キューバでは同性愛者を取り巻く状況が大きく変化し、今では性転換手術も無料で受けることができる」と言い、CNNは「同性カップルの同居を法的に認めようとの動きもある」と伝えています。(ここまで読んで「もう少しきちんとした情報を…」と思われる方も多いことでしょう…)

 ともかく、時代の生き証人とも言うべきフィデル・カストロ氏が公に同性愛者迫害の事実を認めたことは、歴史上とても重要だと言えるでしょう。こうした迫害や虐殺は「無かったこと」として闇に葬られたり、真実が覆い隠されてしまうことが多いからです(ナチスの強制収容所で虐殺された同性愛者の数も1万人~60万人とも言われていますが、正確にはわかっていません)
 これをきっかけに今後、いったいどれくらいの同性愛者が収容されたり命を落としたりしてきたのか、といった実態の解明が進み、迫害を受けた方たちへの謝罪や追悼が行われることでしょう…そうなることを願います。(後藤純一) 

 

カストロ前議長 同性愛者が迫害されていた事実認める(CNN
http://www.cnn.co.jp/world/30000051.html 

カストロ前議長、60年代の同性愛者迫害で「責任はわたしに」(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-17035020100901

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