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オーストラリアのオープンリー・レズビアンの閣僚が、パートナーの妊娠を発表  

2011年08月10日

 オーストラリア初のアジア系閣僚であり、オープンリー・レズビアンでもあるペニー・ウォン予算・規制緩和相が9日、同性の女性パートナーが妊娠し、1人目の子どもを出産する予定だと発表しました。
 ウォン氏は声明で、長らくのパートナー、ソフィー・アローシェさんが妊娠したと述べ、「私たちに子どもをいっしょに育てる機会を与えてくれた」生物学上の父親の男性に感謝を表明しました。

 発表を受け、同性婚が未だ認められていないオーストラリアでは、同性婚の是非をめぐる議論が再燃しています。
 ジュリア・ギラード首相は、「ペニー・ウォンは私の同僚であり、長らくの友人でもあります。だから赤ちゃんの誕生を心待ちにし、人生の次のステップを迎えるペニーとパートナーのソフィーさんにお祝いを申し上げたい」と祝福する一方で、同性婚に関しては「社会には同性婚に対する断固とした観点がある。私の見解はご存じの通りだ」と述べ、同性婚に反対する姿勢を崩しませんでした。

 オーストラリアでは同性パートナーにシビルユニオン(社会保障などの面で結婚と同等の権利を与える制度)が認められているものの、同性婚は未だに禁止されたままです。世論調査では同性婚を支持する声が広がっているものの、主要2政党はいずれも同性婚に反対しています。
 
 ウォン氏は生物学上の父親の身元を知っており、子どもにも教えるつもりだそうです(映画『キッズ・オールライト』を想い起こさせます)。子どもは12月に産まれる予定だそうです。国中が注目するgayby(gay baby)はきっと、同性婚実現のシンボルとなることでしょう。いつかきっと、あの『プリシラ』の国で、晴れてゲイやレズビアンが結婚できる日が来ることを信じます。(編)


豪閣僚、同性パートナーの妊娠を発表 同性婚の是非めぐる議論再燃(AFP)
http://www.afpbb.com/article/politics/2819183/7619660

オーストラリア閣僚の同性愛パートナーが妊娠(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/08/09/kiji/K20110809001382520.html

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