g-lad xx

NEWS

女性どうしの愛を描いた作品がカンヌ映画祭で大賞を獲得

[+dr.title+]

壇上で喜び合うクシシュ監督(中央)と
出演者のレア・セドゥ(左)、
アデル・エグザルショプロ(右)
 5月26日、第66回カンヌ国際映画祭が閉幕しました。最高賞のパルムドールに選ばれたのは、フランスのアブデラティフ・クシシュ監督の『La Vie D'Adele Chapitres 1 et 2(Blue Is The Warmest Color)』でした。
 この作品はコミックが原作で、10代の少女が年上のレズビアンに誘われ、女性への愛に目覚める過程を描いたストーリー。全体的にリアルで瑞々しい感覚の演出が施され、ヒロイン二人の10分間に及ぶ長く赤裸々なベッドシーンが話題になりました。
 審査委員長のスティーヴン・スピルバーグは「素晴らしいラブストーリー。この映画はアメリカのみならず、世界中のどこでも成功することでしょう」と手放しで絶賛。また「二人の女優も素晴らしかった!」と、本来監督が受け取る賞をレア・セドゥ、アデル・エグザルショプロにも贈った理由を説明しました。

 今回のカンヌ映画祭は、他にも2本のゲイ映画が注目を集めました。

[+dr.title+]
 まず、「ある視点」部門(パルムドールをめざすコンペティションと並行する「独自で特異な」作品群の上映)で演出賞(監督賞)を受賞した、アラン・ギロディ監督のゲイ映画『L'inconnu du lac(Stranger by the Lake) 』。「ある夏。湖畔に隠れたナンパの場所。FranckはMichelに恋します。美しく強く、死ぬほど危険な男。そうとは知りながらもこの情熱に生きたいのでした」(公式サイトより)。この作品は、ゲイ映画部門の大賞「Queer Palm 2013」も獲得しました。日本の映画祭で上映されたりするといいですね!
 
[+dr.title+]
 それから、『セックスと嘘とビデオテープ』(1989)でいきなりパルムドールを射止め、彗星のようにデビューしたスティーブン・ソダーバーグ監督の最新作『ビハインド・ザ・キャンデラブラ』。1950年代から長年にわたって活躍したアメリカのピアニストでエンターテイナーのリベラーチェを描いた作品も、コンペに登場しました。
「派手なコスチュームと通俗的な音楽で、テレビの発展期にスターとなったリベラーチェ(マイケル・ダグラス)。70年代になっても銀ラメのキラキラした派手な衣装で、ディナーショーの客を酔わせている。その豪邸はいかにもフェイクでしかない天井画と壁画で彩られ、金ぴかのシャンデリアや燭台(キャンデラブラ)がこれでもかというくらい並んでいる。リベラーチェがこの家に連れ込むのはゲイばかり。若いスコット(マット・デイモン)もその一人だ。さっそく一緒にバスタブに入ってシャンパンを飲み、二人は恋人どうしに。スコットは秘書として雇われ、共に暮らす。肉体の老いに気づいたリベラーチェは、大がかりな整形手術で若返る。スコットにもサプリメントを食べて4週間で8キロやせるカリフォルニアダイエットと整形を強要する。ゲイカルチャーも含め、70年代末の米国西海岸の風俗や文化が生き生きと描かれている。きらびやかなインテリアやファッションが目を刺激する。白い毛皮の下に、赤いスーツを着込み、金ラメのピアノに向かうリベラーチェ。80年代に入ってリベラーチェは若い恋人に心を移し、スコットと裁判で争う。84年、苦悩するスコットがリベラーチェの本が並ぶ書店を出たとき、スタンドの新聞はロック・ハドソンのエイズによる死去を伝えていた…」(日経新聞の記事より抜粋)
 この作品は、撮影時から注目を集めたものの、劇場映画ではなくTV映画として制作されることになり、日本での上映は見込み薄か…と思われましたが、こうしてカンヌで話題になったこともありますし、ソダーバーグの最後の作品になるかもしれませんので(ソダーバーグ監督はこの作品をもって休業に入ると宣言)、もしかしたら配給されるのでは?という希望が持てるようになりました。
 

女性同士の愛を描いた作品、パルムドール獲得 カンヌ映画祭(AFP)
http://www.afpbb.com/article/entertainment/movie/2946427/10809155

音楽家から迫る米現代史 コーエン兄弟とソダーバーグ カンヌ映画祭リポート2013(9) (日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO55324860S3A520C1000000/?df=2

INDEX

SCHEDULE