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2013年トニー賞最多受賞はドラァグクイーンが主役の『キンキーブーツ』

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右から2番目が、ドラァグクイーンの役で
主演男優賞を受賞したビリー・ポーター
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中央がオリジナル楽曲賞を受賞した
シンディ・ローパー
 6月9日、アメリカ演劇界で最高の栄誉であるトニー賞の授賞式がニューヨークで開催され、倒産の危機に瀕した靴工場を救うドラァグクイーンを描いたミュージカル『キンキーブーツ』が、ミュージカル部門の作品賞、主演男優賞、オリジナル楽曲賞など最多6部門で受賞しました。

 『キンキーブーツ』は、もともと2005年に製作されたイギリスのコメディ映画。翌年には日本でも上映されました(ご覧になった方もいらっしゃることと思います)。こんなストーリーです。
 イギリスの田舎町の伝統ある紳士靴メーカー「プライス社」の跡取り息子・チャーリーは、父の急死により、会社を継ぐことに。しかし、会社の財政が火の車であることを知り、経営を立て直すために奔走するも、事態は好転せず…。ある日、やけ酒を食らっていたチャーリーは、チンピラにカラまれている美女を助けようとしたが、逆に美女に一発で叩きのめされてしまう。その美女ローラが実はドラァグクイーンで、足に合わない靴に悩まされていることを知ったチャーリーは「女物の紳士靴」の開発に着手。最初はオバサンくさい靴しかできなかったが、ローラの意見を取り入れ、ついに「危険でセクシーな女物の紳士靴 (Kinky Boots)」 の製作に成功する。たチャーリーは、ミラノの靴見本市に打って出る決意をする。

 今回トニー賞に輝いたブロードウェイ版の『キンキーブーツ』、もちろん劇中ではドラァグクイーンたちによるド派手なショーも楽しめますし、それだけでもステキなのですが、最優秀主演男優賞に輝いたローラ役のビリー・ポーターがオープンリー・ゲイの俳優だったり、振付を担当したジェリー・ミッチェル(2002年に『ヘアスプレー』の振付で一躍有名になり、現在のブロードウェイを代表するコリオグラファーに)もオープンリー・ゲイの方だったりして、もう「ゲイ・ミュージカル」と言っていいほどです。

 そしてこのミュージカル『キンキーブーツ』を彩る歌の作詞作曲を担当し、見事にオリジナル楽曲賞を受賞したのが、「ハイスクールはダンステリア(Girls Just Want to Have Fun)」のヒット曲で知られるシンディ・ローパーでした。シンディ・ローパーは(レディー・ガガが現れるまでは)最も熱心にゲイをサポートしてくれた方で(詳しくはこちら)、ドラァグクイーンが活躍するこのミュージカルの音楽を手がけたのもうなずけます。
 シンディ・ローパーがトニー賞を穫るのは初めてで、受賞スピーチでは「素晴らしい音楽を紹介してくれた母に感謝したい。子どもの頃、母が持っていたブロードウェーミュージカルのレコードをぼろぼろになるまで聴いた。そうやって私は歌うことをおぼえた」と喜びを語りました。

 この『キンキーブーツ』、トニー賞もそうですが、プロデューサーが実は日本人の方だったりもするので、きっと数年以内に来日公演が行われると思います。楽しみに待ちましょう。
 


第67回トニー賞、S・ローパーさんがオリジナル楽曲賞受賞(AFP)
http://www.afpbb.com/article/entertainment/entertainment-others/2949433/10882582

2013年トニー賞発表 初ノミネートのトム・ハンクスは惜しくも受賞ならず(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0053773

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