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世田谷区長、同性パートナーの届け出を受け付けることを表明

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 3月5日、東京都世田谷区在住の同性カップルらが、同性カップルを家族として公的に承認する制度の創設を求める要望書を保坂展人区長に提出し、保坂区長は前向きに対応する考えを示しました。 
 性同一性障害であることを公表している上川あや区議や同性カップルらから同性パートナーシップ登録認証制度などを創設するよう求める要望書を受け取った後、報道陣の取材に応じ、「世田谷区の基本構想として多様性を尊重する」ことを挙げたうえで「区長の裁量としてできる範囲で準備を進めて参りたいと考えております」と語りました。また、区役所の内部ルールに同性愛者であることを理由に仕事上で不利な扱いをしないことなどを盛り込む考えも示し、区として性的マイノリティとされる人々に理解を示す姿勢を見せました。また、隣の渋谷区ではすでに同性カップルに「パートナー証明書」を発行するための条例案の審議が行われていることにも触れ、今後必要に応じて条例改正についても検討すると語りました。 

 上川区議は、昨年9月に区議会で「米連邦最高裁が「結婚は男女に限る」としてきた結婚防衛法は法の下の平等を定めた憲法に違反するとの判決を下したことを紹介し、婚姻に性別を問わなかったり、準婚姻制度を持ったりする国が増えつつある」と指摘し、そのうえで保坂区長に自治体の長としてどのように考えるのかを問いかけました。
「区としてできることがあるはずです。欧米では、多くの自治体が独自に同性パートナーの登録認証制度を運営し、市内の病院、刑務所での面会権、学校に通う子の情報を同性カップルの両親で得る権利を認めるなど、さまざまな便宜を図っています。区でも第一歩として同性間パートナーシップの名義的な届け出を受け付けるなど、できる方策を検証、検討していただけないでしょうか」
 この質問を受け、区長はまず、そうした海外の動向は必ず日本国内の制度の見直しにつながるだろうとの認識を示し、「同性間のパートナーシップをめぐり社会的に認知され、差別のない社会を実現していくことを目指したい」と述べました。
 さらに区長は「同性間パートナーシップの名義的な届け出を受け付ける制度」について、「基本構想、さらに具体的にセクシュアルマイノリティーの差別の解消ということをうたった基本計画の内容を具体的に実現するために、自治体としてどのような取り組みが必要なのかという観点から、所管部には国内外の自治体の取り組み事例などを調査、参照して、研究、検討するように指示し、対策を立てていきたいと考えております」と答えました。
 そこで世田谷区では、男女1500人ずつ、計3000人を対象に「男女共同参画に関する区民意識・実態調査」を行いました。「性的マイノリティ(性的少数者)という言葉を知っていますか」と尋ねたところ、全体の70%が「知っている」と回答。また、「性的マイノリティの方々の人権を守る啓発や施策について必要と思いますか?」という質問に対して「必要」と回答した人は70%近くに達しました(女性74.4%、男性63.3%)。「必要ない」は4.3%にとどまり、拒否感を持つ人は少ないという結果が出ました。
 それまでに世田谷区では性的マイノリティであるがゆえに悩んでいる人たちの相談窓口を設けたり、6年続けて「セクシャル・マイノリティ理解講座」を開催、また、性的マイノリティの理解を目的とした職員研修も重ねています。さらに、2012年からは4年続けて、区内で開催される「LGBT成人式」を後援し、保坂区長も来賓として参列してきました。

 一方、上川あや区議(Twitter)によると、上川区議は昨年末から世田谷区内在住の同性カップルらによる世田谷区長に対する要望書の提出を計画、最終的には12組24人の同居カップルを含め、30人ほどのメンバーが集まり、何度もミーティングを重ね、3月5日の要望書提出に至りました。 
「同性カップルなんて本当にいるの?」「安定した関係なの?」「ちょっと変わった人たちなんじゃないの?」という根拠のない数々のマイナスイメージを払拭をすることを念頭におき、実在のカップルが区に対してリアルに語ることで、自分の眼と耳で感じ、考え、できれば共感、理解してもらおうということでした。
「今回すごいなーと思ったのは、同居年月がみなさん結構、長かったこと。23年間同居のゲイカップルさんを筆頭に21年、16年、13年、10年、9年…と続き、大方の印象を大きく裏切る安定感!w さらに多様性!子育て中のカップル。障がい者と健常者のカップル、国際カップル、公務員同士や弁護士…」
「そして存在、証言の〈リアル〉を伝えることにも腐心した。私たちはこの街に日々〈区民と〉して暮らしこんな思いを抱えて生きています!を明確に役所に伝えるためにみんなで区の発行する住民票と納税証明を用意して示した!微かにドヨメキ(爆)こんな陳情者、区政の歴史でも恐らく初めてだったと思う」
「婚約中のカップルは婚約指輪をペアで、フランスで同性婚した国際カップルはパリ区役所でのセレモニーの写真〈引き伸ばし済みw)と現地発行の婚姻証明書実物を、カナダでマリッジライセンスをとったLカップルさんはその証明書を、子育て中の方は家族写真を持参。ただ話すだけでない〈リアル〉を持参」
「こう書いてくとノリノリでプレゼンしたみたいですがさにあらず。行政に顔と氏名と住所を晒してもプライバシーが漏れ出る心配はないこと、開示請求されても黒塗りになること。メディア取材とプライバシーの保護は両立、コントロールが可能なこと等を繰り返し説き、それでも皆、勇気を奮い、臨んだのです」
 ちょっと涙が出てくるような…熱く、感動的な「陳情」だったようです。上川区議と、勇気を出して要望に臨んだみなさんに拍手!




「同性カップル」届け出受け付けへ(TOKYO MX NEWS)
http://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=201503068

世田谷、同性カップルの認定検討 区長判断で(東京新聞 共同通信)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015030501001653.html

「同性カップル」前向きに対応(Biglobeニュース 時事通信)
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0305/jjp_150305_1910721492.html

同性パートナーシップ証明書」をどう考えるか(朝日新聞デジタル&w)
http://www.asahi.com/and_w/life/SDI2015022479191.html

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