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英ラグビーのスター選手がカミングアウト

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 イギリスのラグビー・プロリーグのスターであり、バトリー・ブルドッグスのキャプテンをつとめるキーガン・ハースト選手がカミングアウトし、同国で初のオープンリー・ゲイの現役選手となりました。

 世界で最もマッチョなスポーツの選手として、自身のセクシュアリティを秘密にする苦悩について、キーガンはこう語りました。
「最初は頭の中でゲイだとすら言えなかった」「今はやっと呼吸ができるようになった気がする」
「俺はゲイだ。ただし、妻がいて、子どももいる。ボディビルダー、ドアマン、工場労働者、そしてラグビーもやった。あらゆるマッチョなことをやってきたよ。俺がゲイなんかであるわけがない。俺は善良なウェストヨークシャーの男だ。バトリーにはゲイなんかいない」
「苦しみから解放されるのはラグビーをしている時だけだった。今はすっかり自由だ」

 キーガンは、同様に苦悩しているスポーツ選手の助けになればと思い、カミングアウトを決意しました。
「人々は勇敢だと言う。だけど俺はそうは思わない。ただ自分のことを言っただけだ。他のプレイヤーの中にも、同じ立場に置かれた者がいるだろう。正直になれと言ってやりたい」
「チームメイトや他の選手からのサポートは本当に驚いた。みんな前向きに受け入れてくれた」
「共に血や汗や涙を流した者どうしは、ずっと仲間なんだ」
 
 キーガンが妻と離婚した後、元妻は自分のことを責めたそうです。
「妻に言ったのはほんの数週間前のことなんだ。彼女は離婚してから自分のことを責めていた。だけど、俺は彼女が少しも間違ってないと知っていた。彼女のことろに行って…胃がキリキリ痛んだ…ダイニングテーブルで向かい合い、言わなければいけないことがある、と切り出した。自分が病人になったように感じた。だけど、なんとか言葉を絞り出した。彼女は黙って聞いていた。俺は、なぜ離婚したか、本当のことを話した。感情が高ぶっていた。二人とも泣いていた。彼女は多くを尋ねなかった。とても優しかった。それは信じられないくらい、キツい経験だった。だけど、俺にとっては、奇妙なシチュエーションだった。なぜなら、解放されたような気持ちになったから」
「今は、二人が話すことは、専ら子どもたちのことだ。子どもたちにはまだ言ってない。まだ小さいから。どうやって説明したらいいか、わからないよ」

 キーガンは15歳のころ、ガールフレンドがいましたが、同時に男の子にも惹かれるのを感じていたそうです。
「矛盾した感情を抱えていた。だけど自分でそれを抑え込んだ。認めたくない感情だった」
 18歳でブラッドフォード・ブルズのアカデミーに入るころには「完璧に否定していた」といいます。「それが消えることを期待して。誰かに言うなんてありえなかった。頭の中で正しくないと思っていたのに、どうして他人に言える?」
 ドアマンをやっていた19歳のとき、同じバーで働いていた女の子と出会い、娘が誕生しました。2011年に彼女と結婚し、翌年、息子が生まれました。
「結婚したときは、一生彼女と一緒にやっていくんだと思っていた。彼女を愛していたし、結婚を喜んでいた」
 しかし、やがてキーガンは酒に溺れるようになりました。「こんな遅くまで誰とどこにいたの?」と妻に咎められる日々。
「思い出せないんだ。遅くまで呑んだくれていたのは、彼女と一緒にいるのがつらかったからじゃない。自分自身がつらかったんだ」
 最悪だった時期、彼は自殺未遂を考えたそうです。
「もうだめだ。死んだほうがマシだ、と思った。実際に縄を手にしたり薬を手にしたことはない。だけど、いつそうしようかと思っていた」
「幸いにも、友人や家族に恵まれていた。だから自分自身と対話することができたんだ」
 何年かの苦悩ののち、キーガンはようやく、自身のセクシュアリティに向き合えるようになりました。
「何ヵ月か前、ふと思ったんだ。これが自分だ。俺はゲイなんだ。自分自身に正直でいることだってできるって感じた」
「新しい経験だった。そこからどんな風になるか、見当もつかなかった」

 先日、キーガン・ハースト選手がカムアウトしてから初の試合がありました。地元のライバルチーム、デューズベリーとの試合でした。彼はてっきり、敵のチームの選手やファンから罵倒されるだろうと思っていました。しかし、そんなことは起こりませんでした。

 世界的に見ると、プロ・ラグビー選手でカミングアウトした人はほとんどいません。ガレス・トーマスとキーガン・ハーストだけです。最近は様々なスポーツでカミングアウトする選手が増えています。次第にタブーが壊れようとしています。キーガンの正直さは、この旅の新たなステップとなることでしょう。

 キーガン・ハースト選手のカミングアウトについて、イギリスを代表する女優のひとり、エマ・ワトソンは、「勇気とは、苦悩や不安、脅迫、痛み、危険に対してあえて、喜んで立ち向かうこと。肉体的な勇気は、肉体的な痛みや困難や死の恐怖に対峙する勇気だけど、精神的な勇気は、人々の非難や落胆、恥、スキャンダルに対峙して正しく行動できることよ。キーガン・ハーストは両方の意味で勇敢だわ。まさにヒーローよ!」と称えました。
 


Rugby League star Keegan Hirst becomes first Brit player to come out as gay(Mirror)
http://www.mirror.co.uk/sport/rugby-league/rugby-league-star-keegan-hirst-6260707

Emma Watson praises Keegan Hirst after becoming first gay British rugby league player to 'come out'(Mirror)
http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/emma-watson-praises-keegan-hirst-6275188

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