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オノ・ヨーコ&ジョン・レノン「基本的に人類はみなバイセクシュアルに違いない」

2015年10月17日

 オノ・ヨーコがジョン・レノンの性的指向についてオープンに語り、ニュースになっています。

 ビートルズがデビューして間もなく(1963年)、ゲイだったブライアン・エプスタイン(ビートルズのマネージャー)とジョン・レノンが2人でスペイン旅行をしていますが、その際、性的な関係があったのではないか(実は恋愛関係にあったのではないか)という話が長年、噂されてきました。

 10月13日(現地時間)、アメリカの政治ニュースサイト『ザ・デイリー・ビースト』がジョン・レノンの生誕75周年を記念してオノ・ヨーコにインタビューを行いましたが、その中でオノ・ヨーコは「同性に惹かれたり性的経験を持ったりしたことがあるか」と尋ねられ、「そのことでジョンと私はかなり話し合った」と述懐しました。
「基本的に人類はみなバイセクシュアルに違いないという話になったの。自分がバイセクシュアルじゃないというのは思い込みで、社会がそう思わせているだけなのよ。つまり、人々は社会的に受け入れられない本当の自分を隠して生きているだけだと思う。だけど、私は特に他の女性に対してそこまで性的な魅力というのを感じていないわ」

 ブライアン・エプスタインとの関係についてジョン・レノン自身が「関係を持ちそうになったけれど、結局そこまでには至らなかった」とオノ・ヨーコに語ったそうです。
「彼は包み隠さず話してくれたけれど、それによれば、彼らは関係を持ってはいなかったと思う」
「ブライアン・エプスタインが関係を持とうと思ってたことは確かだと思う。だけど、ジョンはそうなりたいとは思わなかったんでしょうね。男性と関係を持ちたいという欲求はあったんだと思うけど、実行に移すだけの勇気が彼にはなかったのよ」
「彼が殺されることになるその年の初めに、彼は私に言ったのよ。『関係を持ってもよかったけれど、できなかった。なぜならそこまで魅力を感じる男性が見つからなかったんだ』って。ジョンと私はお互いに強い魅力を感じていたわ。それは本当に素敵なことよね」
 
 1980年、ジョン・レノンが凶弾に倒れてから35年もの歳月が流れました。そして今年は、アメリカ全土で結婚の平等が実現し、若者の3人に1人がバイセクシュアルだと自認しているという調査結果が発表されるなど(詳しくはこちら)、アメリカ社会において同性愛・両性愛の受容がずいぶん進んできた様子が窺えます。そうしたなかで、もうそろそろ真実を語っても大丈夫じゃないか、とオノ・ヨーコも感じたのではないでしょうか。
 ちなみにオノ・ヨーコは、いじめがひどくて学校に通えなくなったLGBTQの生徒のための「ハーヴェイ・ミルク・ハイスクール」を支援したり(映画『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』にも出演)、2012年にレディー・ガガのLGBTの権利擁護活動に対して「レノン・オノ平和賞」を授与したり、オープンリー・ゲイのミュージシャン、ルーファス・ウェインライトの結婚式に出席したり、たいへんゲイフレンドリーな方です。

 

オノ・ヨーコ、「ジョン・レノンには男性への性的欲求があった」と語る(NME)
http://nme-jp.com/news/6478/

オノ・ヨーコ、ジョン・レノンは「男性に欲望を抱いていた」 バイセクシャル説に言及(クランクイン!)
http://www.crank-in.net/celeb_gossip/news/39390

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