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【追悼】ピート・バーンズ(デッド・オア・アライヴ)

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在りし日のピート・バーンズ
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ピートと30年近く結婚して
いたリン・コレット
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ピートと最後の伴侶となった
マイケル・シンプソン
(結婚式の1シーン)
 デッド・オア・アライヴのフロントマン(ボーカル)だったピート・バーンズが10月23日、心不全のため亡くなりました。57歳でした。

 デッド・オア・アライヴの『You Spin Me Round (Like a Record)』を聴いたことがないという方はほとんどいないのではないでしょうか。バブル期のディスコで、クラブで(ドラァグクィーンのショーで)、ゲイバーで、ラジオで、いたるところでこの歌が流れ、人々を踊らせ、愛されてきました。
 ピート・バーンズは10代のときリバプールのレコード店で働きながら音楽活動をスタートし、1980年にデッド・オア・アライヴのデビュー・シングル「I’m Falling」をリリース。1984年に『You Spin Me Round (Like a Record)』が大ヒットし、UKをはじめヨーロッパ各国で1位を獲得しました。日本でも根強い人気を誇り、『My Heart Goes Bang』や『Turn Around And Count 2 Ten』もヒットしました。音楽だけでなく、そのファッションや言動も注目を浴び、2006年には有名人がひとつ屋根の下で暮らすイギリスのリアリティ番組『Celebrity Big Brother』に出演し、再び“お茶の間の顔”となりました(リアリティ番組の常連となっていました)
 
 彼のマネージャーとレーベルは24日、SNSを通じて訃報を伝えました。 
「この痛ましいニュースを伝えなければならないのは我々にとって最大の悲しみだ。愛するピート・バーンズ(デッド・オア・アライブ)が、重度の心不全により昨日急逝した。彼の家族や友人は全員、我々の特別なスターを失って打ちのめされている。彼には真の洞察力があり、才能のある美しいソウルの持ち主だった。そして彼は彼を愛したすべての人から惜しまれ、その存在のすべてが、彼の残したあらゆる素晴らしい記憶とともに感謝されるだろう。我々にはもう言うべき言葉がない。これ以上の声明は、この衝撃的な喪失と折り合いをつける機会を得たときに出そうと思う。彼は我々の愛の中で永遠に生き続けるだろう」

 カルチャー・クラブのボーイ・ジョージは「ピート・バーンズの訃報に涙があふれる。彼は、素晴らしくエキセントリックで、僕の人生で大きな部分を占めていた。ああ(彼が死んだなんて)信じられない!」と、ソフト・セルのマーク・アーモンドは「彼は、創造的で愉快で素晴らしく、光り輝いている人だった」と追悼の言葉を寄せています。
 日本でも(LGBTコミュニティでも)多くの方が、追悼のコメントを寄せています。

 ピートは1980年にリン・コレットという女性と結婚していましたが、2006年に離婚。すぐにマイケル・シンプソンという男性とつきあいはじめ、2007年にシビル婚を挙げました。が、いったん離婚し(その際、「ゲイのつきあいはCMみたいなもの、映画のような長さにはならない」と語りました)、再び復縁。そしてマイケルはピートの最後のパートナーとなりました。

 ピートの度重なる整形によるフェミニンな外見にも注目が集まりました。TV番組でも度々インタビューされ、こう語っています。
「私は信じられないくらい多くの自由、そして創作性を与えられて育った。社会は物事にある種の束縛をするけどね」
「性別を2つに分けなきゃいけないって思ったことは一度もないよ」
「ドレスを着て女性になろうとしているわけじゃない。ジェンダーは布とは別物なんだ」
「みんなドラァグクィーンの類だと思う」
「人は知りたがる。私がゲイか、バイセクシュアルか、トランスジェンダーか…そんなことをね。私はこう答えるようにしてる。そんなことは忘れてほしいって。私は私。ピートなんだ」

 近年の姿を見ると、限りなく女性に近い容姿でしたが、ピート自身はトランスジェンダーと自認していたわけではないようです(セクシュアリティ的にはバイセクシュアルといえるでしょう)
「Proud Queer」というLGBTサイトの「音楽界を変えた5人のトランスジェンダー」という記事の中でピート・バーンズも取り上げられていて、興味深かったのでご紹介します。
「『You Spin Me Round (Like a Record)』のメロディは『ワルキューレの騎行』に基づいていますが、その作曲者のワーグナーは女装もしていたことが知られています。
 ピートの音楽界における最大の貢献は、デヴィッド・ボウイやイギー・ポップ以上にアンドロギュヌス(両性具有)性を追求したこと。(カルチャークラブの)ボーイ・ジョージが悔しがったと言われるほどです。今日のポップ・ミュージックのビジュアル・スタイルは、バーンズに負うところが大きいと言えます。ガガやケイティのリップグロスも、バーンズがいなかったら、もっと違ったものになっていたはず。
 ピートは自身をトランスジェンダーだと思っていたわけではないようですが、間違いなくトランス性が埋め込まれています。また、ピートはリアリティ番組への出演によって、トランスジェンダーの子どもたちへのチャリティにも貢献していました。
 世界中どこを探しても、ピートのように海賊帽をかぶれる人なんていません(右の画像)」



デッド・オア・アライヴのピート・バーンズ、急逝(BARKS)
https://www.barks.jp/news/?id=1000133841

ピート・バーンズさん死去 「デッド・オア・アライブ」のボーカル(ハフポストUK)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/24/pete-burns-dead_n_12628610.html

Bisexual Pop Star Pete Burns Dead at 57(advocate)
http://www.advocate.com/music/2016/10/24/bisexual-pop-star-pete-burns-dead-57

Dead or Alive singer Pete Burns dies aged 57(PinkNews)
http://www.pinknews.co.uk/2016/10/24/dead-or-alive-singer-pete-burns-dies-aged-57/

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