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妻夫木聡さんがゲイの役で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞し、恋人役の綾野剛さんと熱く抱き合いました

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 3月3日、第40回日本アカデミー賞の授賞式が都内で開かれ、リアルなゲイの姿が描かれていたとして話題を呼んだ映画『怒り』で、綾野剛さんとともにゲイカップルを演じた妻夫木聡さんが、最優秀助演男優賞を受賞しました。(おそらくですが、同性愛者の役で日本アカデミー賞の男優賞または女優賞を受賞したのは、妻夫木聡さんが初めてではないでしょうか)
 
 妻夫木さんは「あ…ありがとうございます」と感極まった様子を見せ、「小さい頃から特に何の取り柄もなかった自分が、今俳優やってること自体が不思議なんですけど、その俳優でこうやって素敵な賞までいただける現実が本当に夢のようです」と真摯に喜びを語りました。また、「これも綾野剛くんと一緒に作り上げた役で」と綾野さんへの感謝の気持ちを表しました。
 会場にいた綾野剛さんも目を潤ませ、ステージを降りた妻夫木さんと熱くハグし、「めっちゃうれしいよ」と声をかけていました。 
 
 妻夫木さんは以前、『悪人』の役作りをしている時に監督に『ブロークバック・マウンテン』を見せられて、「こういう純愛の描き方をいつか日本でもできたらいいな」とずっと思っていたそうです。『怒り』の原作を読んだあと、監督にどの役がやりたいかと聞かれた時、すぐに優馬をやりたいと申し出たそうです。「これはオレがやらなければ絶対いやだと思うくらい、自分の中では優馬がやりたいと思っていました」

 最優秀賞発表前のトークで、妻夫木さんは「同性愛者の作品を日本でずっとやりたかった」と語りました。役作りのために二丁目に通ったり、綾野さんと2週間ほど一緒に住んだりもしていました。「二人で一緒にお風呂に入ったりとか、ベッドは別だったんですけど、いつも彼が寝坊して僕が起こしてあげるとか」と綾野との同居生活について明かし、「ラブラブしてました」と笑顔を見せました。
 綾野さんも「今でも愛おしい時間です」と同居生活を振り返り、「妻夫木聡という人がいなければ僕の役は存在しませんでした」とコメント。綾野さんが「妻夫木さんが直人を、僕を愛してくださったことによって、妻夫木さんが座っているんだなと思うと心から本当に、きれいごと抜きに嬉しいです」と妻夫木さんを見つめながら語ると、妻夫木さんは「嬉しいです」と喜びを表しました。
 これがホモフォビアの強い俳優であれば、わざとゲイ的な関係を嘲笑したり、ハグなども「ネタ」に見えるような振る舞いになると思います。そうではなく、心から相手を祝福し、感謝し、本当に自然にハグしあえるお二人の、もう「愛」としか言いようのない表現は、素晴らしいです(ブッキーの「若干会場が引いている感じで…すみません(笑)」というコメントも、僕たち、こんなにラブラブでごめんなさい、みたいな「照れ」だと思いました)。たとえハグの後で二人がキスしたとしても、全然違和感がなかったのではないかと…きっと会場の人たちも世間の人たちにも自然に受け止められ、感動さえ与えられたのではないかと想像(妄想)します。

 ちなみに、妻夫木聡さん(ブッキー)は、2001年の『ウォーターボーイズ』に主演してゲイの間でも注目を集め、ゲイ雑誌『バディ』の読者が選ぶ「イケてる男ランキング」の常連となっていました(見た目だけでなく、素直で優しそうなキャラクターも人気の秘密だと思います)。昨年の『怒り』の公開に際しては「ブッキーがゲイの役を演じる!」ということも大いに話題となり、その姿を観るために劇場に足を運んだ方も多かったようです。今回の助演男優賞受賞のニュースに際しても、ブッキーだからこその祝福の声が上がっていました。いろんな意味でうれしい受賞でした。本当におめでとうございます。

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 なお、まだご覧になっていない方のために、妻夫木さんがゲイ役を演じた映画『怒り』について解説をお届けします。
 原作は吉田修一さんの長編小説『怒り』(上下巻)です。昨年秋に公開された映画『怒り』も、若干の変更はありますが、ほぼ原作を踏襲して製作されています。千葉編、東京編、沖縄編の3つの舞台でストーリーが展開されますが、東京編は優馬(妻夫木聡)と直人(綾野剛)のゲイカップルの物語です。マッチョな男の子やドラァグクィーンが楽しんでるゲイのプールパーティのシーンからスタートし、優馬は友達としゃべってて、今から二丁目に行こうと誘われるのですが、断って、病気のお母さんのお見舞いに行きます(けなげな息子です)。かと思うと、ハッテン場のシーンが出てきて、優馬は膝を抱えて座っている直人を見つけ、タイプだったというより、放っておけない何かを感じ、強引にセックスに持って行きます。二人はハッテン場を出て、一緒にラーメンを食べて、直人が行くあてがないことを知って、優馬は、直人を自分の部屋(優馬がいい会社に勤めているエグゼクティブなリーマンであることが窺えるリッチなお部屋)に招き、同居生活が始まります。元気で明るい優馬と対照的に、直人はどことなく陰があるキャラクターで、二人は次第に愛情を深めていき、「ゲイカップルってお墓に入れるのかな?」なんて話すようになります。しかし…。
 優馬も直人も、自らのセクシュアリティゆえの迷いや揺れ動きなどは特になく(とっくにゲイである自分を受け容れていて)、オネエでもなく、(髪型など、細かいところはいろいろありますが)とてもリアルなゲイカップルであり、お墓のことを考えるくらい、生涯のパートナーとしてずっと幸せにやっていこうとしていました。メジャーな日本映画で、ここまでリアルな、清々しくゲイライフを謳歌しているゲイたちの姿が正面から(セックスからパートナーシップ、ゲイライフまで)描かれたのはとても稀有なことで、ゲイの間でも評判を呼ぶところとなりました。
 『怒り』のDVDは4月12日に発売、17日からレンタル開始となります。見逃した…という方はぜひ、ご利用ください。
 



日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞は妻夫木聡 “恋人”綾野剛と熱い抱擁…目を潤ませ感謝の言葉も(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170303/dyo/00m/200/032000c

妻夫木聡、最優秀助演男優賞で恋人役・綾野剛と熱いハグ - 「夢のよう」(マイナビニュース)
http://news.mynavi.jp/news/2017/03/04/120/

妻夫木聡、初の最優秀助演男優賞!“恋人”綾野剛ときつく抱きしめ合う【第40回日本アカデミー賞】(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0090003

【第40回日本アカデミー賞】妻夫木聡が最優秀助演男優賞!恋人役・綾野剛と熱い抱擁(映画.com)
http://eiga.com/news/20170303/28/

妻夫木聡が日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞、綾野剛と熱く抱擁(ナタリー)
http://natalie.mu/eiga/news/222367

【第40回日本アカデミー賞】妻夫木聡が最優秀助演男優賞を受賞!“恋人”綾野剛と熱い抱擁(cinemacafe.net)
http://www.cinemacafe.net/article/2017/03/03/47552.html

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