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同性愛嫌悪発言のケヴィン・ハートがアカデミー賞の司会を降りることになりました 

 アメリカのコメディアン・俳優、ケヴィン・ハートが12月6日、ホモフォビア(同性愛嫌悪)をあらわにした過去の発言に対する批判を受け、2日前に決まったばかりのアカデミー賞授賞式のホスト(司会)という大役を辞退することを表明しました。

 ケヴィン・ハートはコメディアンとして人気を博し、俳優としても映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』など多くの映画に出演してきました。4日にアカデミー賞授賞式のホスト役に選ばれたことを発表し、「長年の目標の一つだった」と喜んでいました。
 しかしその後、2009年から2011年にかけて、ゲイを侮蔑するような発言をしていたことがメディアの報道で発覚しました。
 まず、Twitterでは、以下のような投稿をしていました。
「もし息子が家に帰ってきて娘のドールハウスで遊ぼうとしたら、俺はそれを息子の前で壊して『やめろ。それはゲイだぜ』って言うね」
「こんな質問をしたらどうだ? どれくらいのゲイがドレスシャツを着て汗をかくかって。だって本物の男はかかないからな(笑)。P.S.Fag※」

※Fag:Faggotの略称。ゲイに対する最も侮辱的・差別的な蔑称。Faggotはもともと薪という意味ですが、なぜそのように言うかというと、中世の「魔女狩り」の時代、ゲイも捕らえられ、魔女を火あぶりにする際の薪として火にくべられたことに由来するという説があります。極めて残酷で差別的な意味合いです。
 
 2010年のコメディ番組『ケヴィン・ハートのまじウケる(Seriously Funny)』では、「俺のいちばんの恐怖は、息子が成長してゲイになってしまわないかということだ。恐ろしい。頭に入れておいてほしいのは、俺はホモフォビアじゃない。君たちはしたいようにすればいい。でも異性愛者の男として、息子がゲイになるのを予防できるのなら、必ずする」と言っていました。
 約10年前ではありますが、こうした一連の発言によって、ケヴィン・ハートがホモフォーブ(同性愛嫌悪者)であることが白日の下に晒され、あまりにも差別的な発言の数々に対して、一斉に非難の声が上がりました。
 
 そうした非難に対し、ケヴィンは過去のツイートを削除し、Instagramにアップした自撮り動画で「世の中はクレイジーの域を超えている。何年も前のツイートだぜ…オー・マイ・ゴット…。みんな、俺はもうすぐ40歳だ。人は変われるし成長する、年を重ねるとともに人は学ぶってことを信じないなら、もう何を話せばいいかわからない。俺に過去の失敗をいつまでも弁明して説明させたいなら、そうすりゃいい。でも俺はそうしない」と語りました。さらに、そのコメント欄で「俺の過去をさかのぼって見つけたことに激怒したって、俺はどうでもいい」「俺を信じないなら、それは君らのせいだ」と、逆ギレしたのです。
 その数時間後、ケヴィンは再びInstagramに投稿し、アカデミー賞授賞式の関係者から「ツイートについて謝っていただくか、他のホストを見つけなくてはいけない」と言われたことを報告し、「謝らないことを選んだ」と言い、ホストを辞退することを表明しました。その1時間後にはTwitter上でアカデミー賞授賞式のホストを辞退する決断を下したことを正式に発表しました。辞退の理由を「自分のせいで、祝福されるべき一夜に才能ある人々の邪魔をしたくないから」と説明するとともに、今回の事態について「僕が昔にした無神経な発言についてLGBTコミュニティに謝罪します」と、最終的には傷つけた人々に謝罪することになりました。

 アカデミー賞授賞式について言うと、2011年、第84回アカデミー賞授賞式プロデューサーに選ばれていたブレット・ラトナーが、リハーサルの有無に対する質問に対して「リハーサルはFaggot(おかま)がやることだ」と発言して非難の嵐となり、降板しています。
 アカデミー賞に限らず、例えば2007年、ドラマ『グレイズ・アナトミー』に出演していたイザイア・ワシントンが共演していたT.R.ナイト(オープンリー・ゲイの俳優)に対して同性愛差別発言をして降板した事件なども有名です。
 
 
 

 


同性愛嫌悪投稿で司会辞退=コメディアンのハート氏謝罪-米アカデミー賞(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120700758

2019年アカデミー賞司会、内定俳優が辞退 同性愛嫌悪ツイート問題で(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/46478823

アカデミー賞2019の司会者ケヴィン・ハートが辞退、「ホモフォビア」発言で批判受けて(フロントロウ)
https://front-row.jp/_ct/17234133

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