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オーバー・ザ・レインボー

 　世界のGAY解放運動のブレイクスルーとなったストーンウォール事件。『オズの魔法使い』の主人公のドロシーを演じたジュディ・ガーランドが亡くなり、みんなが「ストーンウォール・イン」に集まって彼女の死をみんなが悼んでいたところに警察の手入れがあり、「こんな夜に、許せない！」と怒って暴動に発展した…と長年、まことしやかに語られてきたくらい（そして、当時「フレンズ・オブ・ドロシー」と言えばゲイのことを指していたくらい）、『オズの魔法使い』は当時のGAY※にとって心の拠り所のような、アイコン的な作品でした。そこで、『オズの魔法使い』でドロシーが歌う「虹の彼方に（Over the Rainbow）」が、世界のプライドイベントのテーマ曲のように歌われ、アンセムとして広く用いられるようになったのです。

※この当時、GAYと言えば、男性同性愛者だけではなくクィア（性的マイノリティ）のことを意味していました