g-lad xx

SM

　一般的にSM（サディズム - マゾヒズム）は人格を否定するような残虐な異常性欲であるという誤解が根強く残っていますが、プレイとしてのSMは、決して人道に反するようなものではありません。双方の話し合い（コミュニケーション）に基づき、あくまでも性的なプレイとしておたがいが楽しむ（内なる欲望を解放する）ものです。

　Sの人は暴力的にMの人を虐待しているのではなく、縄で縛ったりロウを垂らしたりという「責め」を延々と続けるわけですから、むしろ、せっせとMに奉仕しているとも言えます。そういう意味で、二丁目などでは「サービス（またはサーバント）のS、マスターのM」だと言われることがあります。
　
　ゲイの世界ではSMサロンや調教部屋が全国各地に点在しているほか、SM雑誌（『SM-Z』）や出会いのためのサイトなどもあり、一定のシーン（コミュニティ）を形成しています。
　SMは危険というイメージを持たれがちですが、真っ暗なヤリ部屋に比べれば、店主の目が届く環境だったり、おたがいの顔が見えたり、あらかじめプレイ内容を打ち合わせたりできるSMサロンのほうがより安全と言えるでしょう。（また、そういう場所を選んでプレイするように心がけましょう）