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ゲイ用語の基礎知識

オネエ

 ゲイの世界の伝統とも言うべき、過剰に女性的な仕草や言葉で特徴づけられる文化。またそのような仕草や言葉遣いの人。
 オネエ言葉は必ずしも女性の言葉遣いと同じではなく、女性性の過剰な表現(パロディ的な)だったり、ゲイの世界で独自の進化を遂げたものと言えます。
 平成生まれが当たり前になってきた昨今、オネエはクラシカルで「昭和」「伝統芸能」的な位置づけで語られることも多くなってきています。


 日テレ系のバラエティ番組『おネエMANS』(2006〜2009年)の影響もあり、TVで「オカマ」という言葉を用いることへのセンシティビティが生まれた(ようやく差別的だと認知された)こともあって、TVではこの頃から「オネエ」という言葉への言い換えが進みました。
 ただ、民放のバラエティ番組などでは「オネエ」という言葉をイコール同性愛者とかLGBT(セクシュアルマイノリティ)の意味で使う誤りなども散見され、当事者から批判の声も上がっています。
 能町みね子さんが「私はオネエではありません」とTV局に抗議したように、TVで言う「オネエ」は、もはや「オネエタレント」の意味でしかなく、多くの当事者は決して自分たちのことを「オネエ」と自認しているわけではないということをTV側がよくわかっていない、そういう認識のズレが感じられます(「オネエって言っとけばセーフ」ではないのです)
 
 もともとゲイの世界の伝統的な文化であったオネエが、TVというメディアによってある意味、変質させられた、奪われてしまったと言えるかもしれません。

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