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ゲイ用語の基礎知識
ハウス
ハウス・ミュージックのこと。ゲイナイトでかかる曲の多くはハウスで、その中でもとりわけ、女性ボーカル(ディーバ)の歌が入っていて高揚感のある(アッパーな)ボーカルハウス(歌モノ)=オネエハウス(オネハ)の支持が厚く、定番の曲(ゲイアンセム)も多いのです。
ハウスは70年代にアフロアメリカンのゲイのDJによって誕生しました。
まず、ニューヨークでは『パラダイス・ガレージ』でラリー・レヴァン(神のように崇められる伝説のDJ)がガラージュと呼ばれるジャンルの音楽(ディスコやソウルに分類されることが多いが、もっと幅広い)をプレイしていました。
ラリー・レヴァンのガラージュの影響を受けたDJ、フランキー・ナックルズ(ハウス界のゴッドファーザー)は、1977年、シカゴの「ウェアハウス」のメインDJとして招聘され、ドラムマシンを使用した独特のミックス手法で高い人気を博しました。彼がプレイしている音楽を地元のレコード店が「ハウス・ミュージック(ウェアハウス・ミュージック)」と称して販売したのがハウスの始まりだと言われています。
ソウルやファンク・ディスコのリズムにラテン音楽のピアノやパーカッションを融合させて誕生したハウスは、BPM(1分間に刻まれるビート数)が120前後の「4つ打ち」(1小節に4つのバスドラが鳴る)が基本ですが、そのBPMがちょうど心臓の鼓動にシンクロして高揚感や陶酔を生み出すと言われています。
80年代末~90年代にかけて、ハウスの中心地はシカゴからイギリスに移り、様々な音楽との混合が試みられ、90年代以降はジャンルの細分化が進む一方(アシッド・ハウス、とライバル・ハウス、ハード・ハウス、ディープ・ハウス、プログレッシブ・ハウスなど)、メジャーなアーティストがシングル曲のリミックス版を発表することが一般化し、現在でもアレンジの手法、ダンスミュージックの基本として世界的に普及しています。
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