g-lad xx

EXTRA

ゲイ用語の基礎知識

ジェンダーフルイド


 ジェンダーアイデンティティ(性自認)が固定されず、その時々によって流動的に変化する状態や人を指す言葉です。自身を男性だと認識するときもあれば、女性だと思うことも、どちらでもない(またはどちらでもある、中間である、ジェンダーがないなど)と思うこともあります。ジェンダーアイデンティティが典型的な男性/女性に当てはまらないという意味ではノンバイナリーに含まれると言えます。

 ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』は、何度もジェンダーが変わるオーランドーを主人公とした小説で(映画化などもされています)、ジェンダーが流動的であるということを意識的に描いた作品の魁とも言われています。

 ジェンダーフルイドという言葉(概念)自体は1980年代にトランスジェンダーに隣接する言葉として現れたと言われています。クィア理論のジュディス・バトラーは90年代、ジェンダーがパフォーマティブ(構築されたもの)であるという考えを広め、ジェンダーフルイドも人々に認知されていきました。90年代後半から2000年にかけてインターネットの普及とともに、さらにジェンダーフルイドという概念が広く知られるようになり、それを自認する人も増えていきました。(Dictionary.comより)

 ジェンダー・フルイドのプライド・フラッグは2012年にJJ Pooleによりデザインされ、ピンクのストライプは女性らしさを、白はジェンダーの欠如を、紫はアンドロジナス※を、黒はその他すべての性別を、青は男性らしさを表しているそうです。(Wikipediaより)
 
※典型的な男らしさや女らしさに当てはまらず、それらの両方の特徴を混ぜ合わせて併せ持っていたり、そのどちらでもなかったり、その間の特徴を持っていたりするジェンダー表現

 なお、性的指向が流動的である状態や人のことはセクシュアル・フルイディティという言葉で言い表されます。

索引

その他の用語

その他の記事

SCHEDULE

    記事はありません。