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ゲイ用語の基礎知識

セーファーセックス

 HIVをはじめとする性感染症(STI)へ感染するリスクを減らすような工夫をしながらセックスすること。
 セックスする以上、完全にリスクがゼロで絶対に安全ということは現実的ではないため、セーフセックスと言わずにセーファー(より安全な)セックスと言います。(100%安全なのは、セックスしないことだけです)

 HIVウィルスは、精液や血液が粘膜や傷口から体内に侵入する(血液に入る)ことで感染します。そのため、コンドームを使わずにアナルセックスをしたり(直腸内の粘膜に精液をかけたり)、精液を飲んだり、口内に傷のある状態でオーラルセックスをしたりすると、HIVにかかりやすくなります。
 先走り=カウパー氏腺液にも微量の精液が含まれるため、精液ほどではないが、感染が起こる可能性はあります。
 また、尿道の内側も粘膜であるため、タチでも感染する可能性はあります。
 一方、唾液や汗、涙などにはHIVウィルスは含まれないため、(血が出ていなければ)キスやしゃぶられることなどで感染することはありません。(詳しくはこちらをご覧ください)
 
 なお、セーファーセックスは「彼氏としかセックスしないこと」とイコールではありません。不特定多数の相手とセックスしている人であっても、きめ細かいセーファーセックスを実行していれば、感染のリスクは低く抑えられますが、「彼氏としかセックスしていない人」が感染するケースは、残念ながら決して少なくありません。ウィルスは愛とは無関係なのです。

 また、HIV陽性者どうしであっても、セーファーセックスが不要ということはありません。
 HIVは体内で薬が効かないウィルスに変化することがあるため、そうしたウィルスに再び感染してしまうことは、治療を難しくしてしまうのです。

 そういう意味で、いつでも、相手が誰であってもセーファーセックスを心がけることをオススメします。

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