FEATURES
東京プライドパレードの序奏が聴こえます
裏表紙に「g-lad xx」の広告が載っているのをご覧になった方も多いと思いますが、8月14日開催の東京プライドパレードのガイドブックが配布されています。当日だけでなく、7月にも様々なプレイベントが行われますので、ここでご紹介したいと思います。
東京プライドパレード公式ガイドブック
第7回東京プライドパレードの公式ガイドブックが配布されはじめました。2007年に続き、ノリスケさん(東京メトロの広告をご覧になった方も多いかと思います)の素晴らしいイラストが表紙を飾っています。パレードの楽しさや多様性やコミュニティ的なあたたかさが伝わってくるようです。ずーっと眺めていたくなります。本当に素晴らしいです。
何人かの著名人の方から応援メッセージもいただいています。
NHK教育『ハートをつなごう』でおなじみの石田衣良さんとソニンさん、反貧困ネットワーク事務局代表の湯浅誠さん、ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京オフィス代表の土井香苗さん、世田谷区議の上川あやさんです。
LGBTA(Aはアライ、応援してくれる人という意味です)の広告もたくさん掲載されています。ゲイバーやショップ、レストラン、イベント、雑誌、サイト、本、サークル、団体等はもちろん、クリニックや法律事務所も含まれています。そして、10月から上演されるミュージカル『RENT』もモノクロ1ページで広告を出稿しています。 そして、裏表紙では「g-lad xx(グラァド)」のカラー広告をご覧いただくことができます。いち早く代表の砂川さんのインタビューをお伝えしたように、「g-lad xx(グラァド)」はパレードを心から応援しています。
モデルの一人である張由紀夫さん(アーティスト。Rainbow RingやLiving Together計画で活躍)のインタビューを近日中にお届けする予定ですので、そちらもお楽しみに!
7月開催の公式プレイベント
パレードは8月14日(土)に開催されますが、公式プレイベントは7月4日(日)から様々、開催されます。そちらをお伝えしたいと思います。
■シンポジウム~「公共性」を再考する
パレードとは「性的マイノリティ」の祝祭にとどまるものではありません。当事者の存在と当事者の抱える問題を「公」のものにしていく(社会に共有された認識/課題にしていく)プロセスでもあります。このシンポジウムでは、そんな視点から「公共性」を問い直します。皆さんも一緒に考えてみませんか?
講演1「パレードと公共性」
砂川秀樹さん(文化人類学者/東京プライド代表)
著書:「カミングアウト・レターズ」(太郎次郎社エディタス)など
講演2『規範的理由と感情について』(仮)
齋藤純一さん(早稲田大学政治経済学術院教授)
著書:「公共性」「自由」「政治と複数性」(いずれも岩波書店)など
講演3『傷をさらす/さらさない場所』
宮地尚子さん(一橋大学社会学部教授)
著書:「環状島=トラウマの地政学」(みすず書房)、「傷を愛せるか」(大月書店)など
講演4『「死」の“公共圏”を越えて連帯へ』
稲場雅紀さん(動く→動かす GCAP Japan事務局長)
共著:「流儀」(生活書院)
登壇者4人によるクロストーク&質疑応答
コーディネーター:稲見隆洋(東京プライド・コアスタッフ)
日時:7月4日(日)13:30~16:30(開場13:00)
会場:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
(京王井の頭線・駒場東大前下車。18号館ホールは少し奥まった場所にありますので時間に余裕をもってご来場ください)
入場無料・予約不要
■「Prelude」
6回目を迎えるLGBTを中心としたコンサートです。東京、横浜で活動している音楽サークルが出演しています。今年は合唱団、吹奏楽団、弦楽合奏団、ジャズビッグバンドという多彩なジャンルの計9団体、総勢250名が出演する予定です。出演者全員によるフィナーレの合同演奏は圧巻です。(こちらに2006年の「プレリュード」のレポートが載っています)出演者のお友達関係だったりもするゲイの方(イケメンだったりイカニモ系だったり)が会場を埋め尽くすことが予想される「プレリュード」は、昼間からゲイだらけで楽しめる素敵なイベントでもあります。
なお、今回の「プレリュード」では、ご来場者の方にパレード当日、受付に並ばなくても参加手続きができる優待券のプレゼントがあります。例年、希望のフロートで歩くためには午前10:30に受付に並ばなくてはいけませんでしたが、余裕をもってパレードに参加することができます(これは本当にありがたい!)。各フロート15名分、先着順でのプレゼントだそうです。(※詳しくは、プレリュード会場でお問い合わせください)
「Prelude」
日時:7月17日(土)12:00開場 12:30開演
会場:なかのZERO大ホール
※昨年より会場が大きくなりました!
入場料:1,000円
※セクシュアリティに関わらず「どなたでも」ご入場出来ます。
出演団体(50音順)
SSK48(吹奏楽)、音響侍(吹奏楽)、弦楽合奏団「アンサンブル・ディベルティメント」(弦楽)、Sing Out! Tokyo(合唱)、新宿男声合唱団(合唱)、Swingin' Panda Orchestra(ジャズ)、東京カマさんコーラス『コーロ・エレガンテ』(合唱)、BASUE吹奏楽部(吹奏楽)、Brass MIX! (吹奏楽)
そして、8月14日(土)は代々木公園イベント広場でお会いしましょう!
(パレードの写真は、東京プライドにご提供いただきました)
INDEX
- レポート:Fast Track Cities Workshop Japan 2023 特別企画
- レポート:公開セミナー「40年のパンデミック:エイズの教訓を受け継ぐ」
- レポート:東京都多摩地域検査・相談室
- レポート:島根レインボーパレード
- 特集:2023年12月公開の映画
- レポート:みやぎにじいろパレード2023
- レポート:新潟プライドパレード(長岡市)
- レポート:第2回とくしまプライドパレード&シンポジウム
- レポート:九州レインボープライド2023(2日目)
- レポート:ふくしまレインボーマーチ2023
- レポート:やまがたカラフルパレード2023
- 特集:2023年11月公開・配信の映画・ドラマ
- レポート:岡山レインボーフェスタ2023
- レポート:新潟プライドパレード
- レポート:CHAOS vol.3 feat.ガチムチ熊でべそ
- レポート:金沢プライドウィーク2023(2)プライドパレード
- レポート:金沢プライドウィーク2023(1)パレード前夜祭
- レポート:三重レインボーパレードin津まつり2023
- レポート:レインボーフェスタ!2023(1日目)
- レポート:「2030年までのHIV流行の終結に向けた道筋とは -最新のHIV治療と残された課題を専門医・関連団体が語る-」