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レポート:「PINKHOUSE X 」11周年パーティ
9月17日(金)、バビ江ノビッチさんとDJ M★NARUSEさんによる二丁目のナイト「PINKHOUSE X」が11周年を迎えました。ゴージャスで最高に楽しい一夜の模様をお送りいたします。
二丁目のゲイナイトで11年続いたものは、そうそうありません(全国的にもなかなか無いのではないでしょうか)
流行りすたりというのはどうしたってありますし、時代の波に呑まれてしまうこともあります。「PINKHOUSE X」が産声をあげたクラブ「GAMOS」がやがて無くなってしまったように、ハコ自体が消えてしまうことだってあります。そんな様々な波を乗り越え、これだけ続いてきたのは、本当にスゴいこと。二丁目では「ピンハ」と呼ばれて親しまれてきたこの「PINKHOUSE X」の人気の証だと思います。
「ドアを開ければいつでも朝方、上げ上げ万歳大合唱 阿鼻叫喚の激アッパー『ウタモノ』しばり一本勝負」というキャッチコピーの通り、「PINKHOUSE X」はゲイの間で絶対的な人気を誇るウタモノ(オネエハウス、ボーカルハウス)を追求し続け、とにかく楽しくハッピーな雰囲気作りに徹してきました。
バビ江さんとM★NARUSEさん
そのスタイルのゴージャスさだけでなく、宙を飛んだり、海から出てきたり、津軽海峡でロケしたり、「そんなことまでやっちゃうの?」と常に人々を驚かせ、楽しませてきたバビ江さん。お高くとまるのではなく「みんなで楽しくやりましょ!」という明るいオーラを放ち、本気で徹底的に楽しませちゃうところが、絶大な人気を博している理由だと思います。
そして、90年代から二丁目のカリスマDJだったM★NARUSEさんは、『バディ』誌面をにぎわせたり(結婚式は伝説になっています)、99年に札幌パレードに日本で初めてのDJフロートを出したりと、やはりゲイシーンの盛り上げに多大な貢献をしてきた方です。
そんな二人がタッグを組んで、「ウタモノ(オネハ)」というコンセプトからブレることなく、お客さんを楽しませる(自分たちも楽しむ)というシンプルにして重要なキホンを貫いてきたからこその11周年なのだと思います。
それでは、当日のパーティの模様をお伝えしましょう!
12時過ぎ、会場のclub ArcHに到着すると、入場待ちのお客さんの行列ができていました。フロアはお客さんたちの熱気であふれかえっていました。クラブ系の若い子だけでなく、二丁目で呑んでるような野郎系兄貴もいましたし、遠方からわざわざ来てくれたお客さんも、女性のお客さんも、いろんな方たちが笑顔で楽しんでいました。
ステージにはバビ江さんとL-QOさんが上がり、フロアを盛り上げていました。L-QOさんは全身を覆うボディスーツという素敵なスタイルで、バビ江さんは先日の「kitson」のイベントでゲットした「kitson」のバッグを見せてくれました。
いつもはM★NARUSEさんがお一人でプレイされているのですが、今回は中村直さん、SHINKAWAさん、ATTさん、SUHARAさん、MASAOさん、HYUKさんという大御所DJ、人気DJの方々がゲストでいらして、それぞれのファンの方たちも大勢来場していました。ふだんあまりウタモノをかけないようなDJの方がプレイするウタモノは、やはりそれぞれの個性が感じられ、ある意味「ウタモノ比べ」みたいな感じもあり、とても面白かったのでした。
やがてステージには、ウーマンオンリーイベント『Diamond Cutter』のホステス、JOEさん&VANILLAさんが登場し、華やかに(愉快に)盛り上げてくれました。
1時半からのショータイムがまた、本当に素晴らしかったです。まず、バビ江さんがカイリー・ミノーグの『All The Lovers』のPVそっくりに、大勢の男女(NONOCHICのRIOTOさんだったり、ArcHのNANAさんだったり)をステージに上げて、セクシーにハッピーに魅せました。それからL-QOさんの「Lはラブリー」、SUMILEさんのオーソドックスなディーバ系リップシンク・ショー、ホッシーさんの「Alejandro」(素晴らしくガガでした)、さまざまな豪華衣装を着たまま海に飛び込む笑撃映像「バビ江 の夏」に続き、毎年恒例の「GOLD FINGER」ショー(おひねりが何十本も!)でフィナーレを迎えました。
ショータイム後も続々とお客さんが詰めかけ、TVで超話題のあのクイーンの方も駆けつけ、バーカウンターではシャンパンが次々に抜かれ、とても周年パーティらしい華やかな雰囲気で、朝までワイワイ盛り上がっていました。
心からハッピーな気持ちで楽しめるパーティ「PINKHOUSE X(ピンクハウス・エクスタシー)」、これからも末永く続けていってください、そしてぜひ、今後もたくさんの人たちにあの楽しさを味わってもらえたら、という気持ちです。11周年、本当におめでとうございます!(後藤純一)
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