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写真展『BADI 17th ANNIVERSARY』×『SUPER NUDE issue 1』

二丁目のカフェ&レストラン「CoCoLo cafe」でゲイ雑誌『バディ』とレスリー・キーの合同写真展が開催されています。二丁目へお出かけの際はぜひ、ファッションフォトのようなCOOL&SEXYなメールヌードをご覧ください。

写真展『BADI 17th ANNIVERSARY』×『SUPER NUDE issue 1』

『BADI 17th ANNIVERSARY』写真展









 みなさんご存じ、ゲイカンパニー・テラ出版が発行するゲイ雑誌『バディ』。1994年に創刊され、90年代ゲイムーブメントを牽引し、2000年のパレードやレインボー祭り(大きなコミュニティの誕生)につながるような貢献を果たしました。2009年、15周年を機に、これまでのゲイ雑誌の基本形であったA5版からファッション誌のような大判にリニューアルし、イメージを刷新しました。そして17周年を迎える今年、編集長が健太郎さんからHIROさんに交代し、さらに若いパワーとセンスが光る誌面となりました。
 そんな新編集長・HIROさんが、17周年を記念し、あのShangri-La@ageHaのGO-GO BOYSをモデルに起用したゴージャスな就任記念号(1月号)から最新号(6月号)までの表紙&グラビア写真を中心とした写真展を企画しました。現在、二丁目の「CoCoLo cafe」(GW以降はコミュニティセンター「akta」)で開催されています。
 この写真展にはもう1つコンセプトがあります。世界的なフォトグラファーであるレスリー・キーが1人のモデルに焦点を当ててヌードを撮っていくという写真集企画を進めていて、その第1弾として、小松吾芸(こまつあき)さんをフィーチャーした写真が展示されています。COOL&SEXYなメールヌード展になっています。

 

そのスピリットが素晴らしいレスリー・キー
 この展覧会で『バディ』と並んでフィーチャーされているフォトグラファーのレスリー・キーのことを少しお伝えしましょう。
 レスリー・キーはビヨンセやレディ・ガガ、浜崎あゆみなどの撮影で知られる世界的なフォトグラファー。ファッション・フォトや広告写真などを中心に手がけ、日本、ニューヨーク、アジア圏で活躍しています。シンガポール出身で、オープンリー・ゲイの方でもあります。2006年、スマトラ沖地震の津波被害者へのチャリティとして、アジアの有名人300人を撮り下ろした写真集『Super Stars』(表紙はユーミン)を発売し、また、2010年、「お母さんの命を守るキャンペーン」(国連人口基金が実施)へのチャリティとして、東京で活躍する1000人のヌード写真で構成された写真集『SUPER TOKYO』を発売し、表参道ヒルズでの写真展も話題になりました。
 この写真集『SUPER TOKYO』に編集部のリャマさんが彼氏さんといっしょに登場した縁で、レスリーが『バディ』2010年6月号で表紙&グラビアを撮り下ろしてくれました(スゴイことです)。それから2011年4月号では俳優の中村譲をモデルに撮り下し、最新号の6月号でもレスリー作品が『バディ』誌面を飾ったのでした。
 また、レスリーは昨年の東京プライドパレードにも来場し、会場の人たちをバックに『RENT』キャストの写真を撮影していました。(きっとどこかで発表されるはず)
 セレブな方がパレードに公に参加したり、ゲイシーンにコミットしてくれることは本当に「有り難い」ことといえます。ゲイだからということだけでなく、チャリティに貢献したり、もともとそういう心意気(「人間力」というか)をもった人徳者なのだと思います。
 この3月、本当はレスリー・キーの写真集発売や関連イベント(「CoCoLo cafe」でのパーティなども含む)が企画されていましたが、東日本大震災により延期となったそうです。しかし、それにめげるどころか、レスリーは新宿駅前で街頭募金を行ったり、被災地に赴いて撮影を行ったり、ヨーロッパデビューとなる「SUPER流行通信」写真展を震災のチャリティとして開催することにしたり、積極的な支援活動を行ってきました。

 

レポート:「CoCoLo cafe」での展示風景


待ち合い席にも『バディ』が。ちなみに、
マツコ・デラックスさん&中村うさぎさん
が登場している『BRUTUS』最新号の
写真の背景は「CoCoLo cafe」だそう。
 展示の内容は、今年度の『バディ』1〜6月号の表紙および表紙モデルのグラビア(うち2号分はレスリーが手がけています)をフィーチャーしたパネル展示、レスリー・キーが写真集企画として撮り下ろした小松吾芸さんの写真、誌面が大リニューアルした2009年1月号以降の『バディ』の表紙などでした。
 今回の写真展の企画やディレクションは『バディ』のHIROさん自らが行っているそうです。パネルが壁いっぱいに収まるように計算したり、これまで展示に使われていなかったスペースも有効活用したり、編集部スタッフの紹介コーナーのようなポップなところもあり、さまざまな見どころ、お楽しみどころが盛り込まれています。
 メールヌード写真ばかりなので、もしかしたらノンケのお客さんの中にはお尻のアップの写真にビックリする方もいるかもしれませんが、全体としてはイケメンモデルによるファッションフォトといった趣(男性ファッション誌に載っている広告のような)で、カッコよさが際立っています。
「CoCoLo cafe」の栗山さんは「『バディ』はある種の使命感をもった雑誌。今後も勝手に伴走しながら、どう変わっていくのか見守っていきたい、ささやかに応援したいと思います」と語っていました。
 二丁目へお出かけの際はぜひ、「CoCoLo cafe」でこの写真展をご覧になってみてください。


バディとレスリー・キーによる合同写真展
『BADI 17th ANNIVERSARY』×『SUPER NUDE issue 1』

会期:5月1日(日)まで
会場:CoCoLo cafe
営業時間:
月〜木 11:00-24:00
金 11:00-7:00
土 15:00-7:00
日祝 15:00-24:00
関連サイト:
テラ出版
LESLIE KEE SUPER

『BADI 17th ANNIVERSARY』写真展@akta
会期:5月3日(火)〜5月15日(日)
会場:community center akta
開館時間:16:00-22:00
休館日:月曜、第2日曜
※こちらはバディだけの展示会となります。

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